胃と腸が痛いのは何が原因?-痛みの解消法と胃腸を守る為の基礎知識-

たまらなく「胃と腸が痛い…」

そんなとき、体の中では何が起こっているのでしょうか。

痛みで美味しくご飯を食べられなかったり、寝不足が続くと気が滅入ってしまいますよね。

胃と腸が痛いという疾患には様々なものがありますし、ストレスの影響も無視できません。

今回は、そんな「胃と腸が痛い」症状が出る主な原因と、対処法、予防法をご紹介します。

適切な治療が行えるよう、ご自分の症状と照らし合わせて原因を探ってみて下さいね。

スポンサーリンク

 

胃と腸が痛いのは何が原因?

胃と腸が痛い」という場合、大きく分けると2つの可能性が考えられます。

1.胃と腸が何らかの原因で炎症を起こしている

2.関連痛

関連痛とは、痛みとなる原因が生じた部位と異なる部位に感じる痛みのことです。

脳は障害が起きている部位からの信号が、同じ神経の束とつながっている異常のない体の部位から送られているものと誤認識する場合があります。

胃はお腹の中心部にある為、内臓のどこかに障害が発生すると関連痛が出やすい場所です。

その為、腸になんらかの障害が生じると、まず胃痛としての症状が現れ、そのあと下腹部が痛みだす事があります。

ここでは胃と腸が痛む代表的な疾患「胃腸炎」と関連痛から始まる事が多い「虫垂炎」を詳しくご紹介します。

 

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎とは?

胃腸炎とは、胃、小腸、大腸の粘膜に生じた炎症のことをいいます。

毎年冬になるとウイルス性の胃腸炎が流行します。

しかし感染性胃腸炎の原因はウイルス以外にも様々。感染経路も多様です。

感染性胃腸炎の症状とは?

  • みぞおちの痛み
  • 腹痛
  • 下痢
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 発熱

下痢や嘔吐が激しい場合、特に注意しなければならないのが「脱水症状」です。

めまい、頭痛、唇や口の渇き等の症状を感じたら経口補水液でしっかりと水分を補給しましょう。脱水症は「水分と電解質が体から失われた状態」です。水のみの補給では不十分です。

経口補水液は自宅でも1リットルの水に塩3g、砂糖40gを加える事で作る事が出来ます。

感染性胃腸炎の原因

1.ウイルス(主に冬に流行)

ロタウイルス
流行時期2~3月
潜伏期間1~3日
感染経路糞口感染(感染者の嘔吐物、便を介しての二次感染)
重症度乳幼児は入院を要する事もあるが、大人の場合は軽症もしくは発症しない事が多い
ノロウイルス
流行時期冬期に多いが年間通して発生する
潜伏期間1~2日
感染経路糞口感染、食中毒、直接的および間接的な人から人への感染
重症度長期の入院を要する事は少ないが、体力が大きく低下している場合は注意が必要

 食中毒によるノロウイルスの感染と言えば定番は「牡蠣」でしょうか。

あまりの症状のつらさにトラウマになって食べられなくなる人もいるとか…。

 

2.細菌(主に夏に流行)

病原性大腸菌

有名なO-157も病原性大腸菌の一種です。O-157をはじめとする病原性大腸菌は汚染された食べ物を経口摂取することで感染します。

病原性大腸菌は牛や豚などの大腸に生息しているため生肉に付着している可能性があります。

サルモネラ菌

サルモネラ菌は自然界に広く生息する細菌で、爬虫類との接触により感染することがあります。

食べ物では生卵、生肉、魚介類から感染する可能性があります。卵の殻にも付着している可能性が高いので卵を取り扱う際には注意が必要です。

カンピロバクター

カンピロバクターはあらゆる動物が保菌しています。カンピロバクターに汚染された鶏肉や牛レバー、飲料水の摂取、動物との接触によって感染します。

腸炎ビブリオ

7~9月頃に多発する細菌性食中毒の主要な原因菌です。

魚介類やその加工品から感染する可能性があります。10度以下では発育できず、熱にも弱いため沸騰すれば完全に死滅します。

 

3.寄生虫

ランブル鞭毛虫

何故か可愛いと人気ですが下痢を引き起こしたりと症状は全く可愛くないのでご注意下さい。

汚染された河川水の摂取や、人から人への接触により感染します。

 

4.化学物質によるもの

  • ヒ素、水銀、カドミウム
  • 毒キノコやある種の魚介類が産出するもの

5.その他

柑橘類やトマトなどの酸性の食べ物を大量に摂取すると胃腸炎を発症する人もいます。

 

ストレス性胃腸炎

ストレス性胃腸炎とは?

ストレス性胃腸炎とは、神経性胃腸炎とも呼ばれるもので、精神的ストレスや過労などの身体的ストレスにより、胃と腸が痛いといった胃腸炎と同じような症状が現れるものを指します。

内視鏡検査をしても特に炎症などの異常が見当たらないことが特徴です。

近年ではストレス性胃腸炎を、実際に炎症がある訳ではないので胃腸炎ではないとの理由から「機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)」と呼ぶことも多いようです。

ストレス性胃腸炎の症状とは?

  • みぞおちの痛み
  • 胸やけ
  • 下痢
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 発熱

ストレス性胃腸炎の原因

私たちは交感神経副交感神経を交互に切り替えながら生活をしています。

交感神経は私たちが活発に活動するときに働く神経。

副交感神経は私たちが安息にしているときに働く神経です。

ストレス性胃腸炎の原因はこの切り替えがうまく出来なくなる「自律神経の乱れ」にあります。

  • 胃酸が過剰に分泌されて胃が痛む
  • 胃の動きが弱くなり消化不良や膨満感を感じる
  • 腸のぜん動運動がうまく行われず下痢になる

その他にも様々な影響を受けます。

「病は気から」と言いますが発熱も症状のひとつです。寝込むほどの高熱が出る場合もあれば、37℃くらいの微熱がずっと続くケースもあります。

消化器は自律神経でコントロールされている為、ストレスの影響を特に受けやすい部分です。

最初は検査をしても何も疾患が見つからない「機能性ディスペプシア」であったとしても、胃酸過多が続けば逆流性食道炎になったりと、いずれは他の疾患に繋がってしまう可能性があります。

 

虫垂炎

虫垂炎とは?

虫垂炎とは虫垂が炎症を起こしている状態。

所謂「盲腸」のことです。

致死率は低いものですが、治療が遅れると腹膜炎などを引き起こし命にかかわる事も。

虫垂炎の症状とは

虫垂炎はまずみぞおちの痛みから始まるのが特徴です。これは関連痛によるものです。

段々と腹部右下へと痛みが移動しますが、胃痛から始まるため胃腸炎かな?と放置してしまい、虫垂が破裂するなど重症化するケースもあります。

腹部の痛み以外にも、吐き気、発熱、便が詰まるなどの症状が出ることがあります。

虫垂炎の原因

  • 細菌やウイルスの侵入
  • ストレス
  • 生活習慣の乱れ
  • 便秘

風邪や胃腸炎から派生するケースもあるようです。

ページ上部へ戻る