咳には、痰が絡んだ湿った咳と、乾いた咳がありますから、症状と副作用を考えて選びたいですね。
また、咳は体に入ってきた異物を排出するために出ている物なので、
咳そのものをピタリと止める事にこだわるのは禁物
です。
咳で体力が奪われるのを避けるために使う、咳で炎症が進むのを抑える意味合いがあります。
咳止めシロップの副作用と選び方についてまとめていきましょう。
咳止めシロップの気になる副作用は?
咳止めシロップには、咳中枢に働く乾いた咳に効く成分と、痰がらみに効く成分、気管を広げて呼吸をラクにする成分が配合されています。
では、主な副作用と症状に関係する成分を見ていきましょう。
喉の渇き・眠気
抗ヒスタミン剤には、クロルフェニラミンマレイン酸塩、マレイン酸カルビノキサミンなどがあります。
アレルギーを抑える働きがありますが、口の渇きと眠気が出る成分です。
喉の渇きや眠気が気になるときには、こうした成分の配合がないシロップを選びましょう。
便秘や眠気
麻薬性鎮咳成分には、コデインリン酸水和物、ジヒドロコデインリン酸塩などがあります。
咳中枢に働きかけるので咳が出にくくなりますが、気道分泌が抑えられて喘息発作を起こすことがあります。
また、授乳中は飲むことが出来ない成分です。
むくみ
抗炎症成分のグリチルリチン酸には、むくみの副作用があります。
高齢者が長期連用するとむくみが出やすくなるので、注意が必要です。
交感神経の興奮
気管支拡張成分のメトキシフェナミン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、ジブロフィリン、テオフィリンは、交感神経を興奮させる副作用があります。
血圧や、心拍数の上昇が起こることがあるので、心臓疾患、高血圧、糖尿病が心配な人は避けましょう。
咳止めシロップの選び方のポイントは?
子供の咳止めシロップ
副作用が少なく、麻薬性鎮咳成分が配合されていないノンコデインの咳止めシロップは、低年齢から使えるのが特徴です。
『キッズバファリンせきどめシロップS』は、3ヶ月以上から8歳までが対象になっています。
効き目はマイルドですが、喘息発作のリスクが少なく使いやすい咳止めシロップです。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/soukai/4903301233619.html
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 ・・・ 20mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 ・・・ 25mg
グアイフェネシン ・・・ 100mg- キキョウ流エキス(原生薬換算量660mg) ・・・ 0.66mL
セネガ流エキス(原生薬換算量660mg) ・・・ 0.66mL
ジフェンヒドラミン塩酸塩 ・・・ 30mg※ 添加物として白糖、グリセリン、カラメル、クエン酸Na、クエン酸、安息香酸Na、パラベン、プロピレングリコール、香料、エチルバニリンを含有する。
http://www.bufferin.net/kids/lineup/cough.htm
ライオン子供用バファリン HP引用
大人の咳止めシロップ
咳は、『体の自然な反射なので無理に止めるのは良くない』という考え方もありますし、処方薬でもピタリと咳を止める薬はありません。
病院にかかって咳の原因にあった治療を受けるのが一番ですが、市販薬でなんとかというときには、エスエス製薬の『新ブロン液エース』。
麻薬性鎮咳成分が喘息発作を誘発する事もあるので注意が必要ですが、咳中枢に効く成分、痰を出しやすくする成分、アレルギーを抑える成分が配合されています。
- 咳中枢に効果的な麻薬性鎮咳成分のリン酸ジヒドロコデイン
- 痰を出しやすくするグアイフェネシン
- アレルギーを抑えるマレイン酸クロルフェニラミン
http://www.kenko.com/product/item/itm_8876309072.html
まとめ
咳止めシロップの副作用には、
眠気や口の渇きの他に、
喘息発作を誘発する事があるので注意しよう
咳は自然な反射なので、薬で無理に止めてはいけないと言います。
でも、夜に咳で目が覚めて眠れないとつらいですね。
咳中枢に効果のある麻薬性鎮咳成分コデインは、喘息発作を誘発する事があるので注意が必要です。
低年齢のお子さんや、授乳中のママは避けることとなっています。
副作用を知って、効果的な使い方をしたいですね。