やけどは、日常生活の中に常に潜ん
でいます。
家事や仕事の中でもやけどをする事
はあると思いますが、場合によって
は簡単には治らない『おおやけど』
になる事も考えられます。
一刻も早く処置をしなくてはならない
やけどは『どの病院に行けばよいのか』
『総合病院だと何科?』と慌てる事も
あるようです。
何時自分に起こるか分からない、やけど
の処置や診察する病院等について、まと
めていきます。
やけどは市販薬で治せる?
熱湯や油が跳ねたくらいのやけど
であれば、市販の軟膏を塗ったり
冷やす事で治まります。
水ぶくれ程度で終われば良いのです
が、広範囲であったり大きなやけど
であるなら、直ぐにも病院に駆け込
む必要があります。
特に身体の多くにやけどをした場合に
は、救急車での搬送も視野に入れてお
きましょう。
やけどはどの病院?何科?
ちょっとした不調は内科を受診して
から、病気や怪我に適した診療科で
治療をしていきます。
やけどは場合によっては、命の危険
性があったり、跡が残ってしまうの
で『少しでも早く治療をする』事が
大切です。
熱湯をかぶったり、温度の高い油が
ひっくり返ってしまった、ヒーター
やストーブにぶっかってしまった、
など急を要するようなやけどは、
直ぐに『皮膚科』『形成外科』を
受診します。
皮膚科を受診
皮膚科は皮膚に起こる全ての症状や、
病気を治療します。
もちろんやけども皮膚科での治療が
可能です。
主に外用薬と飲み薬で治療を行いま
すが、状態により感染があったり、
外用薬では治療が困難となる場合に
は手術なども適応されます。
一般皮膚科だけでなく、皮膚外科が
診療に入っているのであれば、形成
外科でなくても皮膚科で治療を受け
られます。
皮膚の治癒には、誰よりも詳しいのが
皮膚科ですし、外科的な治療が必要に
なった場合には、形成外科などに紹介
してもらえるメリットがあります。
形成外科を受診
家事や事故等による、気道熱傷に全身
やけどなど命の危険があるやけどは、
形成外科が適しています。
救急の場合には、形成外科を受診して
ください。
よく『皮膚科か形成外科か迷う』と聞き
ますが、どちらにしてもやけどのスペシ
ャリストには間違いありません。
自宅に近い方に、先ずは診察を受けるよう
にしてください。
やけどしたら応急処置はこうしよう!
熱傷であるやけどは『冷水で冷やす』
事が大切です。
患部が広い場合は、冷水シャワーでも
構いませんが、決して氷を直接患部に
当ててはいけません。
氷は洗面器の水を冷やす為に使います
が、患部は水で冷やします。
服の上からやけどをした!
ストーブやヒーター、コンロに衣類
事ぶつかりやけどをしたら『服の上
から』冷水をかけます。
酷いやけどは、救急車がくるまで、
冷水で冷やしておきます。
服に皮膚が張り付くのを防ぐ為
です。
必ず冷水で冷やして熱を冷まして
ください。
水ぶくれは潰さない
指をやけどしたりすると、水ぶくれ
が出来ます。
傷から細菌が入らないようにガード
してくれていますから、針などで
やぶらずに自然に無くなるまで、
そのままにします。
やけどをしたら先ず病院へ
大人は以外にアバウトに「冷やせば治る」
「オロナインか馬油で治る」と放置しがち
です。
ほんの軽いものは、しっかり冷やし、
軟膏で炎症をおされれば良いのですが、
広範囲のやけどをしたり、痛みや赤み、
腫れがあるような場合には
炎症だけでなく、細菌感染による合併
症なども考え病院で診察を必ず受けまし
ょう。
まとめ
やけどは、皮膚の裂傷及び炎症です。
時にはやけどが原因で発熱してしまっ
たり、皮膚がただれて治らない事もあ
ります。
早くに病院で適切な処置を受けるか、
受けないかにより、やけどのそのあと
が残る・残らないに分かれてしまうの
です。
大きなやけどは形成外科に、小さな
やけどは皮膚科を受診するのが、間違
いないので覚えておいてください。