老人の足のむくみの症状
老人になると、"足のむくみ"も酷くなってきます。場合によっては、普段履いている靴が入らないこともあるでしょう。
このような足のむくみは、ちょっとしたことで起きやすい症状です。
年を取ると体調が、すぐれないことが頻繁になる方も多くなります。そのような場合、運動したくても、できないことが少なくありません。
運動する機会が減りますので、さらに体調が悪くなる悪循環に陥ってしまうのです。むくみとともに、足腰なども弱くなってしまうでしょう。
ましてや、寝たきりや車椅子での生活では、健康な生活に必要な筋力が衰えてしまいます。そのような状態では、血液の循環に欠かせない、ポンプとしての機能が働きません。
結果として、身体の末端で血流が滞ってしまいます。そのため、足のむくみが生じてしまうのです。
足のむくみで病気がわかる!?
たかが足のむくみ程度と、軽く考えられる方もいるでしょう。実際には、深刻な病気の前兆として、足のむくみが現われる場合があります。
それでは、足のむくみでわかる病気には、どのようなものがあるのでしょうか。
腎臓病
まず、第一に疑われるのが腎臓病です。
足だけに、とどまらず、顔も腫れるようにむくみます。腎臓病は文字通り、腎臓の機能が低下する病気です。すると、体内に、老廃物や水分が溜まってしまいます。
腎臓病には、初期症状が、ほとんどありません。そのため、足や顔のむくみには注意することが大事です。
むくみで腎臓病が気になる方は、内科や泌尿器科の受診が、オススメになります。
心不全
心不全の症状でも、むくみが見られるでしょう。心不全は、何かの原因により、心臓の機能が低下します。そのため、全身への血液の循環が悪くなってしまうのです。
心不全を患うと、生命に関わる深刻な症状となります。
特に、息苦しさや胸の痛み、息切れなどは心不全の特徴です。速やかに、循環器科や内科を受診しましょう。
心臓弁膜症
足のむくみが現われる病気に、心臓弁膜症もあります。心臓に存在する4つの弁が、正常に働かなくなってしまう病気です。
若い方より老人の方が、発症リスクが高まるとされています。心不全と同様に、循環器科や内科の受診が、オススメです。
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤も、足のむくみで気をつけたい病気です。足の静脈の流れが、滞ることで起こる病気になります。
文字通り、足の静脈がクッキリと瘤のように浮き出てしまうでしょう。美容的な問題として心配される、年配の女性も少なくありません。
気になったら、血管外科で診てもらうのが良いでしょう。
ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群は、尿に大量のタンパク質が出る病気です。尿に出てしまうことで、血中のタンパク質が不足します。
特に、顔にもむくみがある場合、注意したい病気です。腎臓に問題のある病気ですので、泌尿器科を受診しましょう。
まとめ
このように老人の足のむくみは、病気のサインとなることが少なくありません。症状が気になる方は、なるべく早く病院を受診しましょう。