”赤ちゃんのおならは臭くない”ってホントかなあって思いませんか?
生まれて3ヶ月くらいの赤ちゃんでも、うんちやおならがとてもくさい事があります。
母乳しか飲んでいないときには、臭いがないという話も聞きますが、実際には、けっこう臭いおならが出ることは珍しくないのです。
赤ちゃんのおならは、どんなときにくさいのか、どれくらいの月齢から臭うのかなどみていきましょう。
赤ちゃんのおならのにおいの変化
新生児
黄色いゆるいうんちが多いこの時期には、おならもあまり臭くありません。
生まれたての赤ちゃんは、踏ん張らなくても母乳やミルクを飲んだ刺激でうんちが出る、”胃直腸反射”があります。
お腹にたまっている時間が少ないので、臭いが出にくいのですね。
1ヶ月くらいでこの”胃直腸反射”が弱まってくると、うんちやおならの臭いが強くなってきます。
2~3ヶ月
胃腸の中に母乳やミルクをためておくことが、少しずつ出来る様になってきます。
そうすると、臭いもキツくなってきますが、神経質になる必要はありません。
少しずつお腹の中のバランスを整えながら成長していますから、臭いおならが出るのも”成長のしるし”と思って大丈夫なことがほとんどです。
離乳食まえまで(6ヶ月くらいまで)
その後も、腸の中にとどまる時間が多くなってくると、腐敗臭が出やすくなりますし、成長と共に臭いおならが出やすくなってきたと感じるでしょう。
臭いおならが出ても、機嫌が良く、お腹が張ったり、吐いたりする事がないようなら心配ありません。
離乳食後(6ヶ月くらい以上)
離乳食がはじまり、いろいろな食べ物を食べるようになると、いよいよ大人並みのにおいのうんちやおならが普通になってきます。
それまでの臭いが少ない場合は、余計にひどい臭いに感じることも多いものです。
お腹のハリや機嫌が、おならの臭いと関係があるかチェックして、「さつまいもをあげると、臭い」など離乳食の種類と体調の関係を知っておきましょう。
生後3週間の赤ちゃんの、かわいいおなら動画です。
どんなときにくさくなるの?
腸内環境の変化
3ヶ月を過ぎる頃から、腸内細菌のバランスが整い始めます。
その前後は、母乳やミルクの質、体調によって臭いおならが出ることがあり、赤ちゃんの機嫌が良ければ心配ありません。
おならの回数や臭いが、機嫌の良さ・体調と関係あるか見ておくといいですね。
便秘気味
お腹に便がたまるようになると、臭いおならが出やすくなります。
どれくらい出ないと便秘だという基準値があるわけではありませんが、3日以上出なかったら砂糖水をあげる、綿棒浣腸をするなど赤ちゃんの機嫌を見ながら、うんちをためすぎないようにケアしてあげましょう。
<綿棒浣腸:ベビーオイルを浸した綿棒を肛門に差し込んでくるくる回します>
コチラで詳しい方法をまとめています。
胃軸捻転ってどんなもの?
新生児のおならがとても臭い、お腹がガスで張って機嫌が悪くなるという場合に胃軸捻転が起きている事があります。
昔から、かんの虫と呼ばれていた、機嫌の悪さはこのためだと言われています。
胃の上の方にねじれが出て、ガスが上手く出せなくなるので、おならがくさくなったり、母乳やミルクを吐いたりしてしまいます。
おならが臭くうえ、お腹が張って元気がない、抱いていないと寝ない、機嫌が悪いことが続くときには、小児科に相談して見ましょう。
横隔膜や胃に異常が無ければ、ゲップをさせる、寝かせるときの体の向きを気をつけてあげるなどして様子を見ます。
まとめ
赤ちゃんのおならが臭くても、病気があるとは限りません!
母乳やミルクだけの時期はおならもうんちも臭くないと言うわけではないのですね。
うんちになって出て行くまでにかかる時間が少しずつ長くなっていくことと、腸内環境の変化が臭いの変化に影響しているのです。
心配のないことが多いですが、普段からおならの臭いや回数が、赤ちゃんの体調とどう関係しているのかよく見ておきましょう!