『アネトン』は咳止めとして有名なシロップとして販売されていますね。
咳中枢に働きかけて咳を止める成分は、副作用が強いのでは?と心配する人が多いのではないでしょうか。
コデイン酸が配合されている薬の中には、授乳中の人は服用を避ける様に注意書きに書かれているものや、年齢制限が高めになっている物も多いからです。
そんな中でも、『アネトン咳止めZ液』は、幼児から使える咳止めシロップとして広く使われています。
『アネトン』の咳止めの副作用についてまとめていきましょう。
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アネトン咳止めZ液(武田薬品工業)の副作用とは?
服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
皮 膚 : 発疹・発赤、かゆみ
消 化 器 : 吐き気・嘔吐、食欲不振
精神神経系 : めまい
泌 尿 器 : 排尿困難(中略)
便秘・口の渇き・眠気
http://www.qlife.jp/meds/otc4987123701518.html
武田薬品HP アネトン咳止めZ液のページより引用
便秘・口の渇き・眠気
他の風邪薬にもありがちな
便秘、口の渇き、眠気
が、『アネトン』を飲んだ場合にも出る事があります。
咳止め薬の中には、アレルギー症状を抑えるための抗ヒスタミンという成分が配合されています。
アネトンでは、クロルフェニラミンマレイン酸塩が抗ヒスタミン剤にあたり、口の渇きや眠気の副作用が出ます。
また、咳中枢に働きかけるリン酸コデインの副作用として、便秘を起こしやすくなります。
激しい副作用への注意書きは?
アナフィラキシーショックや、スティーブンス・ジョンソン症候群といった激しい副作用が一気に出る可能性がある事が、注意書きに書かれています。
消炎鎮痛薬や、風邪薬で発症することがあり、急激に粘膜に水疱ができてただれる、高熱がでる激しい症状が特徴です。
それまで大丈夫だった薬でも発症する事があるので、『アネトン』に限らず、どんな薬でも飲んだ後の異常には気をつけた方が良いということですね。
スティーブンス・ジョンソン症候群について知りたい方はこちらをどうぞ
咳止めシロップの副作用、どんな事に気をつけたらいい?
麻薬成分が入っているというけれど・・・
咳止めは、”咳中枢に働きかける”という宣伝文句を良く聞きますが、覚醒剤は咳止めを研究していて出来てしまったという話もあります。
コデイン酸はアヘン由来の成分でモルヒネと兄弟関係にあるのです。
このため、麻薬成分という言い方をされますが、中毒性や依存性は弱いので、市販薬として安心して使える範囲で咳止めに利用されています。
うつがラクになるってホント?
ネット上の口コミでちょっと気になったのが、”うつ症状が軽くなる”という噂です。
『アネトン』には、呼吸や気持ちをラクにする成分が入っているので、うつ症状が軽くなったと感じる人がいますが、実際には抗鬱薬の代わりになりません。
一日の最大量は、10ミリリットルを4時間以上空けて6回までとなっていますし、薬に頼りたくなる気持ちを改善する事が先決です。
つらい時には心療内科や精神科などの専門医に相談しましょう。
咳止めの大量使用は怖い
麻薬成分が入っているという事から、面白半分で、大量に飲んでふわふわした気分を試そうとする人がいます。
けれども、『アネトン』に限らず、薬の大量服用は副作用が強く出るリスクがつきまといます。
いたずら目的の使用は、本来の使い方から外れていますし、事故を防ぐ観点からも一度に買う事が出来る本数が制限されています。
依存性が高くないといっても、遊び半分でしょっちゅう利用限度を超えるような飲み方をしたのでは、マズイですよね。
肝臓にダメージが出る、ふらふらになって判断力が鈍る、頭痛がでるといった、副作用、マイナス面が出てくるので、大量使用はやめてください。
まとめ
アネトンの副作用は、口の渇き、眠気、便秘が代表的!遊び半分の大量摂取は絶対ダメ!
咳止めの有効成分には、麻薬成分であるリン酸コデインが配合されていますが、うつな気持ちをラクにしようだなんて使い方はしてはいけません。
つらい咳を抑えるための薬ですから、勝手に大量に服用したり、違った目的で使うのは、副作用による事故を起こしかねません。
咳止め製造のメーカー側も、本来の目的である咳にしっかり効くことを優先して、味や濃度を工夫して、一気に飲むことがないように対策しているんですよ。
アネトン咳止めの副作用や、用量・用法を理解して有効に利用したいですね。
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