寝起きに背中の痛みを感じるのは、
高齢者だけではありません。
サラリーマンやスポーツで毎日体を
酷使する学生など色んな人が、朝の
背中の痛みを訴えています。
ぎっくり腰のように、その瞬間だけ痛
い場合や慢性的に朝起きると背中が痛
くなるなど痛み方もいろいろですし、
場所も肩甲骨周辺や、首から背中まで
がずっしり痛くなったりと痛みを感じ
る部分もさまざまです。
多くは筋肉の緊張や血行不良、疲労に
よって背中全体がかたくなってしまい
就寝中にリラックスできていないなど
があります。
今回は、朝起きると背中が痛くなる原
因から、改善策や予防について考えて
いきましょう。
朝起きると背中が痛くなる原因はこの3つ!
転んだり怪我以外で、朝に背中が痛く
なるのは主に4つの原因が考えられま
す。
筋肉疲労によるもの 一番多いのは、
運動不足やハードワークによる筋肉
疲労によるものです。
肩こりや首こり、背中のこりもここに
含まれますが、筋肉が上手く使われな
い事で、血行が悪くなり筋肉が固まっ
てしまっているのが原因です。
長時間同じ姿勢で仕事をしている
スマホやパソコン操作が多い
運動習慣がない
姿勢が悪い
このような人は、腕だけを使って
操作をするために肩甲骨の稼働粋
が狭く、背中を使えていません。
肩甲骨は腕全体を動かすと、いっし
ょについて動くのですがキーボード
を打ったり、スマホ操作など
肘から下を中心に動かすことで腕が
しっかりと働かないために、背中が
硬直したままになっています。
このような状態を長く続けていれば、
当然ですが筋肉は衰え固まって動かな
くなってしまいます。
肩甲骨が動けば自然に肩や腕も動くの
ですが、ここが稼働しないために背中
が鉄板を入れたような状態になり、
こりを通リ越して痛みとなってあら
われてしまいます。
また姿勢が悪い、猫背に人は肩こりだけ
でなく背中もこりやすくなるので朝に
背中が痛くなりやすいのです。
筋肉を使わなければ、血行もどんどん
悪くなるので、痛みとなってあらわれ
やすくなります。
寝具に問題がある
一番の問題は、枕や布団が自分に合って
いないことです。
本来であれば就寝中は、体の力は抜けて
いるはずですから、一日に疲れを修復す
るはずです。
ところが、枕が自分に合っていなかった
り、布団が柔らかすぎてしまい体が沈ん
でしまうことで、寝ている間も体が緊張
して休むことができないと
翌朝には背中は当然痛くなってしまうの
です。
人間の体の8割は水分でできています。
寝ている間も、血液は流れているわけで
すからそれを円滑に循環させなくては
筋肉は休まりませんし、細胞の再生も
うまく働くことがありません。
それをうまく働かせることができるのは、
睡眠であり、その睡眠が深くなくては意味
がないのです。
睡眠中は、血圧も下がり血液の流れも起き
ている時よりゆるやかにあなっています。
それを阻害するような寝具は、背中の痛み
だけでなく健康にもよくありません。
食事時間が遅い
忙しい人は食事時間が遅く、就寝
時間も遅くなる傾向があります。
食べてすぐに休んでしまうような人
は、就寝中に消化活動がされてしま
うので筋肉の修復や骨の生成が上手
く働きません。
そうなれば当然ですが、全身の疲労を
回復することができなくなってしまい
ますので、朝起きると背中が痛く感じ
るのです。
消化ができないと、深い睡眠に入るこ
とができずどんどん背中のコリが酷く
なりますので朝に背中が痛くなるのです。
内臓疾患
疲労や食べ過ぎが続くと、胃腸はもちろ
んですが内臓の働きが落ちてしまいます
ので体も疲れさすくなり、内臓はどうも
ないのに関連痛が起きるようになってい
きます。
左の背中が痛くなる人は肺や腎臓、胆の
うの機能が低下していますし、右の方は
心臓や肝臓機能の低下があると覚えてお
きましょう。
内臓の疲れは、背中に出やすいので気を
つけたいですね。
症状が一時的ならセルフケアで改善していきましょう
背中の痛みが、コリや筋肉疲労の場合には
毎日ではなく「疲れた」「調子が悪い」時
に起こっていると思います。
ストレスや疲労が蓄積されていると、姿勢
も悪くなりますし猫背になってしまいます。
そうするとより筋肉は固まってしまい血行
がより悪くなっていくのです。
簡単な寝起きストレッチ 朝起きていきなり
体を動かしても、より背中が痛くなってし
まうこともあります。
まずは背伸びをして全身をしっかり伸ばし
てみましょう。
それからゆっくりと体をおこして少し動
いてみましょう。
まずは深呼吸
大きく深呼吸して全身を寝覚めさせ
ます。
腕も大きく伸ばして背中にも呼吸が
届くようにすると背中もしっかり伸
びます。
腕を肩と90度にしてみます。そこから
後ろに、腕を押しましょう。
これを10回程度、今度は下に下ろして
90度にし後ろに押していきます。
これを左右行ったら肩の力を抜いて
リラックス。
今度は両手をまっすぐ上にあげていき
ましょう。
息を大きく吸って腕を上げたら、ての
平を外に向けるようにして肩までおろ
します。これは20回程度くりかえし
ます。
これでなにができるかというと、肩
の力を抜くことと肩甲骨を動かして
背中の筋肉を動かしています。
これを行うことで、肩甲骨周りが動く
ようになるので、血液の循環が働き
内臓の働きも活発になっていきます。
背中を丸めて伸ばす運動 椅子にすわり
、足は軽く開きます。
背筋を伸ばして息をすいながらゆっ
くり頭を足の間にいれるように背
中を丸くします。
背骨がしっかると丸くなっていく
のを感じましょう。
息は吐きながら頭を持ち上げていき
ます。
この時にお腹を引き上げるような
イメージをもつと、背中をしっか
り伸ばせますのでやってみましょう。
応用として床に四つん這いになって
やってみます。
息を吸いながらゆっくりと背中を丸く
していきます。
お腹を引き上げるように頭をお腹に
近づけてみましょう。
ネコが体を丸めるように柔軟に丸くな
ります。
最初はうまくできなくても何回か繰り
返すことでどんどんせきるようになり
ます。
息を吸って吐きながら丸くなり、吸い
ながら今度は背中を伸ばします。
5回から10回でつかれたら無理はしな
いこと。
これだけでも背中が軽くなり、スッキリ
します。
甲骨のストレッチ
座って両腕を後ろに伸ばし胸を突き
出すようにしていきます。
背中の肩甲骨が内側に入るので、
これをもっと動くようにしていき
ましょう。
肩の力を抜いたら、肩甲骨で腕を
回すように後ろに10回、前に10回
回しましょう。
肩甲骨がしっかり動いているのを
感じながらやってみましょう。
肋骨を伸ばして背中を伸ばす運動
片腕をまっすぐに上に伸ばしたら、
反対の手で手首をもって肋骨が伸
びるのを感じましょう。
左右5回程度で、背中から肩までが
軽くなるのがわかります。
まとめ
筋肉のこりや血行はストレッチで
解消することができますが、日
ごろから軽い運動習慣をつけて
全身の血行が良くなるような
状態にしておくことも大切です。
全身の血行を良くしておくこと
や、姿勢の改善とストレッチを
習慣つけておけば朝起きて背中
が痛くなることはなくなってい
きます。
これでも改善されない場合は、
整体などで筋肉をほぐすなど
も良い方法です。
それでも改善されない、痛みが
朝以外にも起きるようであれば、
内臓に問題があることも考えら
れますので診察を受けてみまし
ょう。
健康診断で特に問題ない人は、
日ごろの生活習慣や運動不足が
大きな原因です。
自分でできることをコツコツや
ることで、背中の痛みも消えて
いきますので焦らずにしっかり
とやっていきましょう。