梅は天然の健康食品として知られていますね。
とくに、食あたりや便秘など、整腸作用にも注目したい食べ物です。
そんな梅パワーがぎっしり詰まった梅肉エキスで、胃腸を丈夫にしたり、便秘を改善させたいと思っている方も多いと思います。
梅肉エキスの効能・副作用についてみていきましょう。
梅肉エキスの効能
出典:Amazon
梅肉エキスとは?
青梅をすりつぶして搾り取ったジュースを、煮詰めて濃縮したものです。
1㎏の青梅から20gほどしか取れない貴重なもので、梅の健康成分、ムメフラール、クエン酸、ピクリン酸などが凝縮されています。
その豊かな栄養は、青梅の50倍、梅干しの25倍と言われるほどです。
健康食品として人気があり、整腸作用、免疫力アップ、疲労回復、高血圧予防など効能が素晴らしいですね。
手作りする場合には、青梅をすりつぶして、ホーロー鍋で煮詰めていきます。
塩や砂糖を特に加えなくても、とろりとするまで煮詰めた梅肉エキスは、清潔に保存すれば賞味期限が3年!梅肉エキスを販売している業者さんによると、腐ったという事例を聞いたことがないと言います。
梅の殺菌パワーを感じますね。
便秘や整腸効果がある
便秘の原因には、ぜん動運動が弱い、腸内環境の悪化などがあります。
梅肉エキスには、クエン酸をはじめ、強力な殺菌効果を持った成分が入っていますから、悪玉菌の活動を抑えて善玉菌優位の環境を作ります。
また、梅肉エキスに含まれているカテギン酸が腸のぜん動を活発にして便通を整えてくれます。
便秘の時の梅肉エキスの飲み方
便秘解消に梅肉エキスを役立てたい場合、どんな使い方をしたら良いのでしょうか?
1日にの摂取目安は、3g程度。ティースプーン1/3くらいです。
そのままなめてもOKですが、酸味と苦みがあるので、
- はちみつを加えてお湯で割る
- ヨーグルトと混ぜて食べる
といった飲み方・食べ方が適しています。
梅肉エキスのその他の効能
インフルエンザ予防
ウィルスを捕食して増殖を抑えるマクロファージを活性化するので、免疫力がアップしてインフルエンザ予防に役立ちます。特に感染初期には有効です。
抗アレルギー作用
アレルギー症状はヒスタミンの放出で出てきますから、ヒスタミンを抑える薬が処方されます。梅肉エキスには、抗ヒスタミン剤に似た作用を持っているので、抗アレルギー作用が期待できます。
疲労回復
クエン酸が豊富でエネルギー代謝がスムーズになる事と、ムメフラールの抗酸化作用、血液サラサラ効果で、血流が良くなることで、疲労回復に役立ちます。
肝臓の保護と強化
梅肉エキスに含まれる有機酸が、肝臓を助けます。栄養素の分解・解毒がスムーズになります。
痛風予防効果
血液を弱アルカリに保つ事で、尿酸の値を安定させ、尿酸の結石化を予防します。
血圧の安定
クロロゲン酸が、昇圧物質・ACE酵素を抑えてくれます。高血圧予防での健康効果が期待出来ます。
がん予防効果
活性酸素消去や、免疫力アップで、がんを予防が期待出来ます。
食品でありながら、ここまでの健康効果が期待出来るとは頼もしいですね。
梅肉エキスに副作用はないの?
梅干しの場合には、塩分が気になりますが、梅肉エキスでは、梅の果実そのものを使って煮詰めていますから、塩分の心配はありません。
気になる点と言えば・・・非常に成分が濃縮されていることです。
1日にの摂取目安3gというのは、ティースプーン1/3くらい。
しかも大変濃厚なので、このままなめると、酸っぱさが苦手な人はえづいてしまうかもしれません。
胃腸の不調があるときには、軽い場合には梅肉エキスの成分がぜん動を活発にする事で、軽い炎症が回復してまうほどです。
けれども、刺激が強すぎてむかつきが出たり吐き気が出ることがあります。
体調にあわせて、食べ方や濃度を調整しながら摂取したいですね。
市販の梅肉エキス
梅丹本舗 古式梅肉エキス
CMでも耳にしたことがある、梅肉エキスの草分けてきな存在ですね。
梅丹本舗では、梅パワーを手軽に利用出来る粒タイプや、キャンディーなどいろいろな加工品がありますね。
健康フーズ 梅肉エキス 紀州梅100%
国産梅で手軽な価格で人気の梅肉エキス。
夏バテ防止、過敏性腸症候群、便秘症などに良かった!という口コミが寄せられています。
深見梅店 はちみつ梅エキス
はちみつと黒糖がブレンドされていますが、しっかりとした青梅の存在感があります。そのままお湯に溶くだけでほんのり甘い飲み物になります。
コーワリミテッド 梅エキス粒
梅エキスをサプリメントで取りたい人向け。
液状の梅エキスを溶くのが面倒な人や、味が苦手な人にオススメ。
まとめ
梅肉エキスの副作用はほとんど無し!体調に合わせて活用しましょう
梅肉エキスは、梅の万能健康パワーがぎゅっと詰まっていて、便秘はもちろん、血液や肝臓といった健康の土台を揺るぎないものにしてくれるスーパー食品ですね。
日常的に食べる事で、生活習慣病の予防にも役立ちそうですが、体調によっては、刺激的な酸っぱさやクセが体に合わない場合もあるので、ほかの食品に混ぜたり、粒状のサプリメントになっているものを利用すると良いでしょう。
まれに酸味でむかつきが出る場合があるので、あわないときには使用を中止しましょう。