料理をするときに出る、野菜の皮やヘタなどの部分。「食べてもおいしくない」と捨ててしまっている人がほとんどのことでしょう。
しかし、その部分こそ野菜の栄養素が凝縮している部分でもあるのです。
今回は野菜の栄養をまるごと摂取できる「ベジブロス」について、おすすめの野菜や向かない野菜などもご紹介していきます!
ベジブロスとは?効果や作り方は?
野菜の皮やヘタなどの普段あまり食べない部分は、実は野菜が成長していく上で欠かせない栄養素が凝縮されています。
この部分を煮出し、効率よく栄養素を摂取しようという方法が「ベジブロス=野菜だし」なのです!
ベジブロスはアンチエイジングに効果あり!
ベジブロスはアンチエイジングに効果があると言われています。
その理由は「ファイトケミカル」と呼ばれる植物栄養素を豊富に摂取できるからです。
ポリフェノールやリコピンといった栄養素の総称である「ファイトケミカル」が、老化を促進させる活性酸素の働きを抑えてくれるのです。
ベジブロスの効果についてはこの記事で詳しく説明していますよ!
おすすめ記事! 超使える!ベジブロスの効果・効能・使い方とは!
作り方は簡単!野菜くずを煮込むだけ
調理中に出た野菜くずを鍋で煮込むだけでできるので簡単ですよ。
1.鍋に野菜くずとお水を入れます。
目安は両手一杯の野菜くずに対して水1リットル~1.3リットルほどです。
2.野菜のくさみを消すために酒を小さじ1程度入れます。
3.弱火のまま沸騰させ20~30分コトコトと煮込みます。
4.火を止めてザルやキッチンペーパーなどで野菜くずと水分をこしたら完成です。
ベジブロスの魅力や細かい作り方などはこちらの動画も参考にしてみてくださいね。
農薬が気になる人はこの方法で洗ってみて
残留農薬が気になる場合は重曹を使った落とし方がおすすめです。
重曹が持つナトリウム成分が農薬に含まれる塩素化合物を、人体に無害な「塩」に変えてくれるので、ただ水洗いをするより安心です。
まずボウル一杯の水に対して小さじ1杯の割合で重曹を溶かします。
その重曹水の中に野菜くずをつけて1分ほど放置します。
放置し過ぎても栄養素が溶け出してしまうので注意しましょう!
あとは流水でしっかり洗い流せばOKです。
ベジブロスに向いている野菜は?使うのはどの部分がいいの?
では、実際にベジブロスを作る場合、野菜の向き不向きなどはあるのでしょうか?
また、どの部分を使えばいいのでしょうか?
ほとんどの野菜がOK!ベジブロスにおすすめの野菜
ここであげたのはほんの一例で、基本的にはいつも食卓にのぼる野菜でOKです。
種類が多い方が味に深みも出ますし、様々な栄養素を摂取できます。
しかし、一度には多くの野菜がそろわないことがほとんどだと思うので、調理中にジッパー付きビニール袋やタッパーに入れて冷蔵庫で保存しておくとよいでしょう。
毎日料理をする場合は2~3日で両手一杯くらいの量になるので、ある程度集まったらベジブロスを作るという流れが良いでしょう。
使うならこの部分が栄養豊富!
野菜の皮
外気や害虫から実を守る役割を果たすために、皮にはたくさんの栄養が集まります。
直接お日様を浴びる部分でもあるので、光合成がさかんに行われことによっても栄養は作り出されます。
どこを使うか迷ったらまずはこの栄養たっぷりの皮から使いましょう。
野菜のヘタや根っこ
ヘタや根っこは実に栄養を運ぶ役割を果たしているので、ここにも栄養がたっぷり含まれています。
ニンジンやゴボウなどの根菜類、ナス、トマト、長ネギ、ほうれん草、小松菜などはヘタや根っこも使うといいですね。
野菜の種
種はとって捨てるイメージですが、この部分こそこれから野菜が育つための栄養がぎっしりと含まれています。
かぼちゃ、ピーマン、パプリカの種も捨てずに使ってしまいましょう!
実はこんなところも使えるのです!
トウモロコシのひげ
夏場はスーパーなどでひげ付きでよく売られていますよね。
このひげの部分も実は栄養が豊富なので、トウモロコシをまるごと買ったときはぜひ使いたいところです。
キノコのいしづき
ここも普段だったら捨ててしまいますよね。
キノコが育つ土台となる部分なので栄養豊富なのですが、土や雑菌もつきやすいところなので、しっかり洗ってから使いましょう。
フルーツの皮・芯・種
野菜だけでなく、フルーツも使えます。フルーティな味わいが加わるので試してみてくださいね。
これを入れると苦い?!ベジブロスに向かない野菜
ほとんどの野菜やフルーツで作れるベジブロスですが、入れると味に苦味や臭みがでてしまうものもあります。
ベジブロスに向かない野菜とその部分とは?
このように苦味が強いものや、タケノコや山菜などのアクが強いものはベジブロスの味にも影響してくるようです。
向かない野菜は少量使いがおすすめ
とはいえ、ブロッコリーの芯は栄養が豊富という説もあります。
向かない野菜であっても、味が変わらない程度の少量使いをするという方法もありますよ。
できるだけ多くの野菜でバランスよく
向かない野菜のポイントをおさえておけば、ほとんどの野菜でおいしく作れるベジブロス。
単品使いより最低でも5種類以上をバランスよく使用することがおいしさの秘訣です。
まとめ
いつもは食べずに捨てていた野菜くずに、栄養が豊富に詰まっているとは驚きですよね。
慣れてくると野菜くずを数種類保存して煮出すという流れも簡単に感じてきます。
出来上がったベジブロスはお味噌汁やシチュー、肉じゃがなど和洋中どんな料理にもアレンジ可能です。
アンチエイジングが気になる人は、習慣化してみるのはいかがでしょうか?