デスクワークでさんざんPC画面を見つめたあと、目がじーんと痛む事があります。
眼球を押して痛いと頭痛までしてきて、気分もどんよりしてきますね。
さらに症状が強いと吐き気がしたり、すぐに病院にかかった方がよい病気がかくれているかもしれません。
眼精疲労の対処法と、眼球を押して痛い病気にどんなものがあるのかまとめていきましょう。
眼球を押して痛いときの対処法は?
眼球を押して痛い場合、PCやスマホの見過ぎなど眼精疲労や肩、首などの緊張が原因のことが多いものです。
こうした病気ではないけれど眼球を押して痛い場合の対処方法を見てみましょう。
目薬をさす
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市販の目薬が効果的なケースがあります。
眼精疲労を起こしている時には、かなりの確率でドライアイが起きています。
眼球を覆っているはずの涙の膜がまだらになって、表面が乾きやすくなるのです。
そんなドライアイに特化した目薬のキメテは『ヒアルロン酸成分』です。
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まぶたの上からあたためる
炎症があり充血が強い時には、あたためず冷やした方が良いです。
特に充血が強い事も無く、眼球を押すと痛い、目の奥が痛いといった場合には、蒸しタオルでまぶたの上からあたためるのがおすすめです。
蒸しタオルの作り方
ハンドタオルなどを水で濡らしてしっかり絞り、電子レンジで温めます。
手で触れる程度の温度になるように気をつけながら蒸気を逃がし、まぶたの上に置きます。
ツボ押し
眼精疲労に効果的なツボは、眉毛の周りに集まっています。
デリケートなツボなので、指先でやさしく刺激してみましょう。
絲竹空(しちくくう)
眉の端を触ると小さなくぼみがあり、押すとじーんとする場所があります。
眼精疲労、偏頭痛にも効果的。
陽白(ようはく)
眉毛中央の2㎝ほど上で、まっすぐ前を見たときの瞳孔の上にあります。
頭痛や三叉神経の痛み、蓄膿症にも効果的。
風池(ふうち)
うなじの生え際、頭蓋骨のキワにあります。
親指を当てて頭を包み込む様にしてグーッと押すと痛きもちいい場所です。
眼精疲労、肩こり、自律神経失調症に効果的です。
眼精疲労を回復させる目の周りのストレッチ
眼球が痛いとき要注意の病気とは?
眼球の痛みがPCやスマホの見過ぎだと思い当たるなら、眼精疲労の可能性が高いのですが、こんな時は要注意です。
病院で診察を受けた方が良い症状です。
- 吐き気がする
- ものが二重に見える
- 視野が欠けている
- 頭の奥まで締め付けられるような感覚がある
- 手足のしびれやろれつが回らない
では病気と特徴を見ていきましょう。
緑内障発作
眼圧が高くなり、眼球の症状よりも吐き気や下痢など胃腸症状を感じる場合があります。
同じ『緑内障』という言葉を使うのですが、緑内障発作の場合には、眼球の中にたまる水の流れが滞って眼圧が上がり、発症から1日~2日で視野が欠けたり、失明の危険がある病気です。
眼科にかかり必要に応じて、手術をうけ、再発を予防します。
白内障と同じ、水晶体を人工物に入れ替える手術をして眼圧が上がるのを防ぎます。
三叉神経痛
顔面には、三叉神経があり、刺激を受けやすくデリケートです。
体の不調があると、三叉神経が興奮しやすくなり、目の周りがゴロゴロしたり、目の奥が痛む、歯が痛む感じがします。
病院で処方された内服薬を飲んで治療していきます。
脳腫瘍・脳疾患
脳疾患がある場合の次のような症状がある場合には、すぐに脳神経外科を受診しましょう。
- ものが2重に見える
- 手足にしびれがある
- 言葉が出てこない
眼球が痛い時に、脳腫瘍が神経を圧迫している場合や、脳血管が詰まったり出血を起こすことで眼球痛や頭痛を感じる事があります。
脳疾患は命に関わる病気ですから、初期症状のうちに脳神経外科を受診して画像診断を受けることが命を救います。
蓄膿症(副鼻腔炎)
鼻炎や風邪症状に思い当たることはありませんか?鼻を中心に広がる空洞に膿がたまるのが蓄膿症です。
頬骨や眼球の痛みを感じることがあります。
眼精疲労だと思って眼科を受診して、画像診断で蓄膿症が発見される事があります。
しつこい目の痛み、頭痛を感じていて、耳鼻科がおすすめの場合があるのです。
アデノウィルスやインフルエンザでも
ウィルス性の感染症にかかって眼球が腫れることがあります。
充血や発熱、眼球や目の奥が痛いといった症状が出て、眼科的な原因ではないなんて驚きです。
首筋のリンパや背中かが張る、主だるい場合には、眼精疲労で片付けられない病気の前触れかも?気をつけておきたいですね。
まとめ
眼精疲労をスッキリさせる方法でも改善せず、だんだん痛みが強くなって来る場合は要注意!
PCやスマホを長時間使う人がふえ、眼精疲労を慢性的に持っている人が増えていますね。
吐き気や2重に見えるということがなければ、眼精疲労解消法を試して見ましょう。
なかなか良くならない場合や、痛みが強くなる場合には、目の病気以外の原因が隠れているかもしれませんから、病院でしっかり検査を受けてみましょう。