あなたは、排卵日前後に「体重が増えてる!」とショックを受けたこと、ありませんか?
生理周期によって「痩せ期」と「黄体期」があるのは有名ですが、排卵日がどう関係しているかはあまり知られていません。
今回は排卵日に太るメカニズムをご説明したいと思います。
黄体期(太りやすい時期)でも痩せられる、簡単なダイエット法もご紹介しますのでお楽しみに!
排卵日に太る!?体重が増える理由
排卵日あたりになると太る、という人は結構多いのです。
痩せ期に一生懸命エクササイズや食事制限を頑張ったのに、体重が元に戻るとガッカリするし、イライラの原因にもなりますよね。
でもそれは振り出しに戻った訳ではないんですよ!
実は、排卵日前後の体重増加の原因は「むくみ」、つまり身体に留まった水分の重さなんです。
だから脂肪がついたり、努力が無駄になったりした訳ではありません。
ただし、排卵日からホルモンバランスが変わり、身体は脂肪を蓄えやすくエクササイズの効果も出にくくなるため、太りやすい状態である事は確かです。
ここで体重が増えた!とイライラして食べてしまわないように注意が必要です。
続いて、2種類の女性ホルモンの働きによる月経周期の身体の変化を詳しくご説明します。
生理の体重増減メカニズム
女性の身体のサイクルは、女性ホルモンの働きに左右されています。
- 卵胞期(痩せ期)
- 排卵期(図の排卵日前後となっている期間)
- 黄体期
- 月経
という4つに分類する事ができ、これはエストロゲンとプロゲステロンという、異なった働きをするホルモンのバランスが変わることにより変化していきます。(図は月経周期が28日の場合)
エストロゲンとプロゲステロン
エストロゲン(卵胞ホルモン)とは
エストロゲンは、女性ホルモンのひとつで、卵胞ホルモンとも呼ばれています。
エストロゲンには、以下のような働きがあります。
- 女性らしい丸みをおびた体を作る
- 妊娠に備えて子宮内膜を厚くする
- 自律神経、脳の働き、感情の動きを整える
- 骨、皮膚の形成を促す
- 内臓脂肪を分解する
- 基礎体温を下げる
主に「女性らしさをつくる」ホルモンと言えます。
エストロゲンは、図を見ると分かる通り、生理の終わり頃から分泌量が増えはじめ、排卵直前にピークを迎えます。
排卵が過ぎると急激に減少し、しばらくはある程度の分泌量を保ちますが生理が始まる少し前に一気に減少します。
生理前の肌荒れきてしまった…
おねがいだからできないで😢🙏🏻— AYU😊 (@pmpm_h) 2016年12月13日
あなたも、こんな経験一度はあるんじゃないでしょうか。
生理前に肌荒れが起きやすいのは、エストロゲンが減少するためです。
プロゲステロン(黄体ホルモン)とは
プロゲステロンは、女性ホルモンのひとつで、黄体ホルモンとも呼ばれています。
プロゲステロンには、以下のような働きがあります。
- 受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態に整える
- 妊娠を継続させる
- 体内の水分を保持する
- 食欲を増進させる
- 皮下脂肪を蓄える
- 基礎体温を上げる
主に「妊娠を助ける」ホルモンと言えます。
プロゲステロンは、排卵後に分泌量がグッと増加しますが、妊娠が成立しないと不要になるため、排卵後しばらくすると分泌量が減少します。
排卵日前後に太る(むくむ)原因には、プロゲステロンの「体内の水分を保持する」という特徴が大きく関わっています。
ホルモンバランスの変化と各時期の特徴
卵胞期(痩せ期)
エストロゲンが増加する、月経後半から排卵までの期間です。
お肌や髪も潤って気持ちも上向きになります。
体力、気力ともに充実して活動的になれる、ダイエットに最適な時です!
排卵期
今回のテーマである排卵日前後の時期です。
エストロゲンの分泌がピークを迎えると、黄体化ホルモンが分泌され、卵胞から卵子が飛び出します。これが排卵のメカニズムです。
Point!この時期になると、体内の水分を保持する働きを持つプロゲステロンが増え始めます。
このホルモンバランスの変化が、排卵日前後になると太る(むくむ)原因です。
以下のむくみ取りマッサージは、生理前にも有効なのでオススメですよ。
黄体期
排卵後から次の生理までの期間を黄体期と言います。
排卵後は、エストロゲンよりプロゲステロンの方が多く分泌されるようになり、心身共に不安定になりやすくなっています。
食欲が増し、脂肪を蓄えやすくなっているのでダイエット中は注意が必要な時期です。
月経
妊娠しなかった時は、エストロゲン、プロゲステロン共に分泌量がガクンと減ります。
そして増殖した子宮内膜が剥がれ落ちて子宮の外に排出されます。
これが月経(生理)です。
黄体期に飲むだけ!豆乳ダイエット
黄体期にエストロゲンが減ってプロゲステロンが優勢に?
ならエストロゲンを補充すればいいじゃない!と言うのがこのダイエット法。
豆乳に含まれる「イソフラボン」はエストロゲンに近い働きをすると言われています。
ルールは簡単。
これだけです。
豆乳には他にも嬉しい効果がたくさん。
- 大豆たんぱく…血液中の中性脂肪を抑える、筋肉量が増える=代謝が上がる
- 大豆サポニン…脂肪の吸収をブロック
- 大豆ペプチド…脂質代謝を良くする
- カリウム…摂りすぎた塩分を排出させ、むくみにくくなる
- オリゴ糖…腸内環境を良くする善玉菌のエサになり便秘が解消する
豆乳は出来れば無調整豆乳が良いです。
苦手な人は調整豆乳でも。豆乳飲料はおすすめしません。
バナナを一緒に摂ると栄養素の吸収率がアップ!
豆乳が苦手な人もブレンダーなどでバナナと混ぜると飲みやすくなりますよ。
食事前に飲むと食欲が抑えられます。朝食代わりに飲むのも良いですね。
まとめ
排卵日前後に太るのは、むくみが原因である事おわかり頂けたでしょうか。
排卵日前後にむくむ人、むくまない人の差は普段の生活習慣の差でもあります。
身体を冷やさないよう気を付けたり、糖分を摂りすぎないよう注意したり(塩分のイメージが強いですが糖分もむくみの原因になります)と、日頃から意識する事が大切です。
むくんでしまったら、着圧靴下を履いたりマッサージで流すなど、しっかりケアをしましょう。
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