鼻をかむと耳が痛い事があります。
鼻炎がひどいときは、鼻づまりをスッキリさせたくて、つい強くかんでしまいます。
耳にキーンとした痛みが走ったときには、「うっ、やってしまった・・・」
用心しているつもりでも”あっ”と思ったときにはまた痛みが!なんて言うこともありますね。
正しい鼻のかみ方と、かみかたによって耳が痛くなるのは、なぜなのかをまとめていきましょう。
鼻の正しいかみかたは?
- 息のスピードはゆっくりで、3回くらいにわける
- 片方をしっかり押さえて、片方ずつかむ
- 口から息をすう
息を強く出し過ぎると、耳に痛みが出やすいですから、静かに小刻みにかむのがオススメです。
鼻づまりが強い時、鼻をかんで良くなることもありますが、アレルギー性鼻炎や花粉症で粘膜が腫れているときには、症状にあった薬を飲むか、点鼻薬でなければ、なかなか鼻が通るようになりません。
鼻が詰まるときの原因、詳しくはこちらの記事で解説しています。
大人でも子どもでも、片方ずつゆっくりかんでも鼻づまり感がスッキリしない場合には、無理にかまずに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
動画は、正しい鼻のかみ方の解説です。
鼻をかむと耳が痛くなるのはなぜか
耳と鼻、喉、は奥でつながっています。
鼻をかむときにイキんで圧力がかかると、耳にまでその刺激が伝わります。
鼻水の中の細菌が耳管に運ばれて、中耳炎を起こす原因を作るのです。
中耳炎の痛み
鼻を強くかんで圧力がかかると、鼻の奥にある耳管から鼻水のバイ菌が中耳に入り込み、急性中耳炎を起こします。
急性中耳炎は、炎症のため鼓膜の中に水がたまり、圧力がかかることで耳に痛みが出ます。
耳の後ろを冷やすことでラクになることが多いですが、痛み止めで痛みが止まっても、耳鼻咽喉科で抗生物質を使った治療が必要となります。
耳に入り込んだバイ菌をなくすのに1ヶ月以上かかります。
鼻をかんで耳にズキンとした痛みが出た、熱がある、その後も時々耳が痛むといった症状があれば、すぐに耳鼻咽喉科にかかりましょう。
鼓膜への圧力による痛み
鼻水が耳管を伝って行かなくても、勢いよく鼻をかむことは、圧力による負担を鼓膜にかける事になります。
耳管狭窄や、耳詰まりなど、耳へのストレスが原因になる症状を残します。
圧力がとても強い場合には、鼓膜そのものを傷つけてしまうこともあるので、注意が必要です。
副鼻腔炎にも要注意
鼻のかみ方が悪く、必要以上の圧力がかかってしまう場合には、副鼻腔にも鼻水と細菌が侵入しやすくなります。
副鼻腔炎になると、頭痛や、頬の痛み、頭がぼーっとする感覚などの症状が出て、耳鼻咽喉科での治療が必要になります。
副鼻腔に感染を起こしているので、抗生剤を1ヶ月ほど飲み続けて、副鼻腔にたまった膿を排出させる治療を行います。
治療期間が長いので、治り切らないうちに、また、風邪や鼻炎を起こすと完治しにくく、治療に時間がかかります。
耳が痛くなるほどの鼻のかみ方をしないように注意したいですね。
まとめ
正しい鼻のかみ方を意識すると、中耳炎や副鼻腔炎のリスクをさげられる!
鼻が詰まっていると感じると、ついつい何度も鼻をかんでしまいますね。
ただ、鼻をかんで耳が痛いことがあるようなら、鼻をかみすぎないように注意しましょう。
特にアレルギー性鼻炎や花粉症では、鼻の粘膜が腫れて、鼻水はサラサラしていることが多くなっています。
鼻が詰まっている感覚はつらいですが、ここで思い切り何度も鼻をかんでいると、中耳炎や副鼻腔炎のリスクを上げる事になるのです。
そのためにも、鼻をかんで耳が痛くなることが多いなら、鼻のかみ方を改善すること、中耳炎の疑いがあるときには、すぐに耳鼻咽喉科の治療を受けるようにしたいですね。