風邪や花粉で止まらない鼻水、
大泣きしても鼻水が出ますよね。
かんでも止まらない、止まっても
出る。
そんな鼻水はどこからやってくる
のでしょうか?
鼻水の正体は涙?!
私達は気づかない内に、何万回と瞬き
をしています。
目を乾燥から守るために、適度に涙を
出していますが、瞬きにより涙腺から
鼻腔に少量の涙が流れていきます。
この涙は鼻腔の乾燥を守るフィルター
となり、アレルゲンやウィルスから
守ってくれています。
涙腺からの涙が増えれば、目だけでなく
鼻腔にもどんどん流れるので、鼻水も
増えてしまうのです。
目から鼻、喉を通り排出されている
とは考えると不気味ですが、全てが
繋がっているので不思議ではないですよ。
鼻は小さく鼻腔は広い
顔のパーツでも、鼻がしめるのは
ほんの少し。
ところが、鼻の奥の鼻腔と上顎と
目の下は繋がっています。
ここでは粘膜から鼻水のもとが
作られ、花粉やハウスダスト、
ウィルスを感知すると鼻水と
して出てきます。
涙は目の乾燥を防ぎますが、鼻腔で
作られる分泌物は、鼻腔から喉ま
でのたくさんの器官を乾燥させ
ないようにしています。
脳神経と鼻腔が繋がっている部分は
嗅覚を司り、鼻腔の後ろは中耳と
繋がっています。
顔のパーツはバラバラでも頭蓋骨で
みれば、全てが繋がっている事が
分かるのです。
鼻腔と副鼻腔
副鼻腔は鼻腔を覆うように取り囲ん
でいて、鼻腔と繋がっています。
成長と共に形が出来上がっていく
ので、成人になればなる程に鼻水
以外の鼻づまりや頭痛、咳が出る
ようになるのです。
鼻水は鼻腔だけでなく、涙腺からの
分泌物に鼻腔と副鼻腔の3つの分泌物
が混ざりあって出たり増えたりして
いるのです。
花粉症で目のかゆみと鼻水が出るのも、
繋がっている涙腺と鼻腔、副鼻腔が
アレルゲンに反応するからで、鼻水を
止めるには反応する分泌物を止めなく
てはならないのです。
鼻水は楽には止まらない
泣いて出る鼻水や鼻腔からの鼻水は
かむと止まります。
ツボを刺激すると鼻腔からの鼻水なら
止まりますが、副鼻腔からの鼻水は
出しきるのがとても大変です。
鼻腔や副鼻腔は複雑な作りで空間も
広いので、完全に取り去るには、
抗ヒスタミン薬や耳鼻科での吸引と
なるのです。
かんでもかんでも鼻水が出ると困って
いる人は、耳鼻科で原因が何かを
調べて貰うのが一番良いと言うこと
ですね。
鼻水を止める抗ヒスタミン
風邪による鼻水は、関知すれば鼻水も
治まりますが、花粉症やアレルギー性
鼻炎は、アレルゲンが飛び回る間は止
まる事はありません。
薬では一時的に止めるだけで、
実際には抑えているだけなのです。
風邪薬にも抗ヒスタミンが含まれて
いるので、飲み続けると鼻水が止ま
ります。
抗ヒスタミンには脳を覚醒したり、
中枢神経を興奮させる働きがあります。
そうなると眠気も起きるので、運転等で
気をつけなくてはいけません。
強い眠気は、処方箋にも明記されています
からしっかりと読んで運転は控えるように
しましょう。
鼻水を止めるのは薬しかない
ツボも食べ物も鼻水を止める事は
出来ません。
出にくくする、免疫力を高めて花粉に
強い体にすることで、鼻水の量は減る
かも知れませんが、完全に止められる
のは薬だけです。
薬局でも効果的な薬はありますが、
医師の診察で処方された薬の方が
効果や薬剤師からの説明を受けられる
メリットがあります。
市販薬も、処方薬から市販薬として
販売され効果も非常に高いものも
ありますが、眠気がくるのは処方薬と
同じです。
また目にかゆみがある場合には涙の
量も増えているために、鼻水が増え
ている事も考えられます。
その場合には目薬と併用すると効果も
高く出ると考えてよいでしょう。
まとめ
鼻水のメカニズムが分かっても、
いつまでも止まらない場合には
病院で診察を受けて早く治して
しまいましょう。