喉が痛いと言っても、 鼻と喉の間が痛い というときがありますね。
もちろん、「風邪で鼻からに喉にかけてが炎症を起こしているのだろうなあ」と言う感じの時もあれば、熱がなく痛みだけ取れないという事もあります。
鼻と喉の間が痛い時の原因と、対処法についてまとめていきましょう。
鼻と喉の間が痛い時に何が起きている?
風邪などの感染症で炎症が起きている
鼻や喉のリンパ組織は、体に有害な物を体の外に出そうとする働きを持っています。
ウィルスや細菌に感染すると、免疫反応が起きて鼻や喉の粘膜やリンパ組織が腫れて痛みを感じます。
鼻と喉の間の上咽頭という部分に炎症が起きています。
これは、風邪症状の終息で良くなっていきます。
アレルギー性鼻炎で後鼻漏が起きている
人の喉の奥には、1日に1ℓあまりもの鼻水が流れています。
ところが、アレルギー性鼻炎 で鼻水の量がもっと多くなり、時にはどろっとした痰の塊が常時流れたりします。
喉の奥にこうした鼻水や痰が流れてしまう事を 後鼻漏(こうびろう) と呼び、喉と鼻の間に炎症 を起こしやすい状態なのです。
こういった時に 熱はないのに喉と鼻の間が痛い という症状が出てしまいます。
このため、
- アレルギーを抑えて鼻水の量をコントロールする
- 上咽頭部分の炎症を抑える
ことが対策となります。
副鼻腔炎が起きて炎症が慢性化している
副鼻腔炎 とは鼻腔の中に膿がたまる病気で、喉と鼻の間に炎症を起こしやすくなります。
風邪で炎症を起こした影響や、アレルギー性鼻炎の影響を受けることも多く、 長期にわたって飲むことが出来る抗生剤での治療 が必要になります。
副鼻腔炎は炎症が強くなると、頬にまで痛みを感じることがあります。
高熱はないけれど、 顔面が痛い、喉と鼻の間が痛む というときには、副鼻腔炎の治療が必要かもしれません。
喉と鼻の痛みをラクにする方法は?
加湿・保湿・吸入器
オムロン吸入器
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加湿器や濡れマスクを使っての 保湿が基本 になります。
もし、普段から喉と鼻の間の 上咽頭 が痛くなることが多いのなら、吸入器を使うのがオススメです。
殺菌作用、炎症を抑える効果のある 吸入用の薬剤を併せて使う と、効果的です。
オムロンでは、レンタルも提供していますから、冬の間、花粉症がひどい間など期間限定での利用も出来ますね。
もちろん 温かい蒸気をゆっくり吸い込む のもオススメです。
ボールにお湯を入れ、ミントの精油を垂らします。(しみない程度の少量で)
バスタオルを頭からかぶり、ミントの香りがする湯気を浴びます。
うがい・鼻うがい
鼻うがい は、粘膜を丈夫にして上咽頭炎を起こしにくくなります。
ただ、蓄膿症 がある場合には、感染を広げてしまう事もあるので、注意が必要です。
Bスポット治療
上咽頭に直接、塩化亜鉛溶液を塗って炎症を抑える治療法です。
喉チンコの裏側に直接塗りつけるので、かなりウェッとなったり、しみたりするので老齢のお医者さん以外はあまりやらなくなっています。
喉の奥を直接綿棒でこするとしたらちょっと苦しいですよね。
けれども効果は高くて、翌日にはラクになるという口コミの多い治療方法でもあります。
まとめ
喉と鼻の奥が痛いのは上咽頭炎!耳鼻咽喉科で診察を受けましょう
上咽頭炎は、熱がないけれど喉の痛みが強いという事があります。
その場合、扁桃炎 を抑える一般的な風邪の治療よりも、耳鼻科での治療がふさわしいと言えます。
とくに、アレルギー性鼻炎や、副鼻腔炎が影響して、上咽頭炎を繰り返しているケースでは、 大元のアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の治療を行う事がポイント になります。
耳鼻科なら、上咽頭での炎症を的確に見つけて治療を受ける事が出来ますね。