押すと痛い 症状

へその下を押すと痛い時の原因と治し方!

へその下を押して痛い時の原因が、痛み方の違いでわかると、適切な対処ができますね。
緊張感感が高まったときや、生活が不規則になって疲れている、食べ物があわなかったあと、へその下が痛む事が良くあります。

  • いつもの腹痛と痛み方が違う
  • 押した時に痛みが強くなる  

こんなときには、いつもと違う腹痛の感覚に不安になりますね。

へその周りには腸や膀胱(ぼうこう)、女性なら子宮や卵巣などが痛みに関係してきます。

原因が予想できれば、早く必要な治療が受けられます。

それでは、へその下が痛い時の原因の見分け方と対処方法についてまとめていきましょう。

 

へその下を押すと痛む時は?

「急性虫垂炎」

痛み方の特徴

  • みぞおちの痛みからだんだんへそのあたりに痛みが移動する
  • 押して手をパッと離す時に痛みが強くなる(反跳痛:はんちょうつう
  • 仰向けよりも左側を下にすると痛む

対応の仕方

発熱や反跳痛があった場合、急性虫垂炎(盲腸)の可能性が高いです。

消化器内科を受診して適切な治療を受け、合併症を回避しましょう。

手術が必要かどうかは、状態に応じて、医師と相談して決めることになります。

投薬での治療も多くなっています。

「過敏性腸症候群」

痛み方の特徴

  • 下痢と便秘を繰り返しやすい
  • ガスがたまりやすくお腹が張る違和感や痛みが出ることもある
  • ストレスで痛みや下痢の症状が出やすい
  • 疼痛から、絞られるような強い痛みまでいろいろ

*痛みや下痢で悩んでいるのに、腸や血液検査での異常がないのが特徴

対応の仕方

不安感やストレスから腸内のセロトニンが増え過ぎると、腸が異常な動きをする事から、便秘や下痢を繰り返します。

腸が過敏になっているので、痛みが気になり、へその下や周辺を押すと痛みます。

男性の下痢型の症状で悩んでいる場合には、イリボーなどのセロトニンの影響を妨げる薬が効果的です。

消化器内科や心療内科に相談しましょう。

自分で工夫できる対処法としては…

  • 生活リズムを整えて、自律神経を弱らせないようにすること
  • お腹をあたためたり緊張をほぐす
  • 4-7-8呼吸法で緊張をほぐす

<4-7-8呼吸法とは?>

アンドリュー・ウェイル教授(アリゾナ大学医学部)が考案した心を穏やかにする呼吸法。

不眠や高ぶった神経を穏やかにしたいときに効果的です。

①鼻から4秒間息を吸い込む。(口は閉じておく)

②7秒間息を止める。

③口から8秒間かけて息を吐ききる。

 

4-7-8呼吸法とは?

 

「便秘」

痛み方と症状の特徴

  • へその下を押すと痛みがある
  • へその下にコロコロしたかたまりを感じる
  • お腹が張る感じがする

対応の仕方

便秘はクセになるとスムーズに排便できないことから痔になったり、食欲が落ちたりします。

放置していると腸が変形するほど便がたまる事があるので、3日出ないときには、水分を多く摂る、お腹をマッサージする、軽い運動をするなどしましょう。

気になる場合には、消化器内科にかかりましょう。

 

「子宮筋腫や子宮内膜症」

痛み方と症状の特徴

  • へその下や下腹を押すと痛い
  • 生理痛が重い
  • 重苦しい痛みや腰のだるさ

対処の仕方

子宮の外側に出来る筋腫は、しこりがおなかを押すと触れることがあり、痛みを感じることがあります。
生理痛が重い、へその下を押すと痛いだけでなく、腰がだるく重苦しく感じます。

甘いもの、脂肪の多い食べ物を控えるといった食生活改善や、規則正しい生活を心がけることがポイントです。

あたためて血流を良くする、適度な運動をするのもおすすめです。

生活に支障が出るほどの生理痛がある場合には、筋腫や内膜症が重くなる前に婦人科にかかりましょう。

 

へその下を押すと痛い

「発熱の有無」

発熱がある場合には、細菌感染による炎症が疑われます。

虫垂炎(盲腸)のような炎症が起きている場合や、胆嚢、すい臓の病気から発熱と腹痛が起きていることがあります。

また、ロタウィルスに感染して胃腸炎を起こしているときにも熱が出ます。

「だんだん痛みが強くなるか」

腸に潰瘍やびらんができている場合に痛みは次第に強くなりますが、十二指腸潰瘍の場合、空腹時に感じた痛みや違和感が食事をするとおさまる特徴があります。

虫垂炎やウィルス性の胃腸炎では、痛みが強くなっていくときは、症状が進んでいると考えて早く病院にかかりましょう。

虫垂炎では抗生剤、下痢が激しい胃腸炎では、脱水を防ぐための点滴有効です。

押して痛い、お腹に響く感じがする、脂汗が出るほどの痛みが出てくる場合には虫垂炎からの腹膜炎などの合併症を起こさせないように、正しい診断と治療が必要です。

「症状が慢性的か」

ウィルス性の胃腸炎では、症状の出始めに、いつもと違う強いおう吐や下痢が突然やってきます。

へその下を押すと痛いのはもちろん、体を折ってうなるほどの痛みになります。

また、慢性的に痛みがある場合は、痛みの原因を探ることが重要です。

腹膜炎などの合併症が起こると命に関わる事もありますし、膀胱や尿路結石といった泌尿器科の病気がかくれていることもあります。

「へその下の他に症状は?」

へその周りには、腸や胃がありますから、へその下を押して痛むと腸炎、ガスだまり、便秘、虫垂炎が疑われます。

発熱があり痛みがみぞおちからスタートしたのなら虫垂炎が疑われますし、キリキリといたんでおう吐や発熱があるなら胃腸炎、ほかになにも症状がなくて押すと痛いなら腸の動きが鈍くなってガスがたまっているのかもしれません。

また、尿の出が悪いなど泌尿器科系の気になる症状がある場合、膀胱炎や尿路結石も心配です。

女性の場合、いつも生理痛がツライ、症状が重い場合には、子宮筋腫や子宮内膜症といった婦人科系の病気を疑って検査を受けた方が良いでしょう。

 

まとめ

おへその下を押して痛いとき、ひびく痛みがあるか、発熱の有無、慢性的かをチェックしよう

 

  • 急性虫垂炎(痛みが移動、反発痛、発熱)
  • 過敏性腸症候群(下痢、便秘を繰り返す、ストレスと関係が深い)
  • 尿路結石(尿の出が悪い、排尿時に痛む)
  • 便秘(3日以上排便がない、へその周りに硬いしこりを感じる)
  • 子宮筋腫・子宮内膜症(生理痛が重い)

へその下を押して痛い反発痛が感じられるときには、急性虫垂炎が疑われます。

腹膜炎など合併症が出ないうちに病院にかかりましょう。

気になる痛みの原因をチェックして、消化器科、泌尿器科、婦人科の受診を検討してみましょう。

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