しつこい咳が続くと思ったら、アレルギーや花粉症が原因だったという事があります。
今まで大丈夫だったのに、大人になって急に反応が出る人もいるので、注意が必要ですね。
しつこい花粉症が原因の咳は、市販薬の咳止めではなかなか治らずに苦しいものです。
むしろ、飲んではいけない薬があるんです!
花粉症が原因の咳について、飲んではいけない薬など、対処法をまとめていきましょう。
花粉症で咳がひどいときの対処法は?
マスク ☆☆
原因になる花粉をカットし、湿度を保つ事で喉をラクにします。
風邪をひいているときの咳と違って、他の人に感染する心配のない咳ですが、マスクをすることで、喉のイガイガ感がラクになります。
ツボ押し『天突』 ☆
咳がひどいときには、ツボ押しで呼吸がラクになることがあります。
動画で紹介されている『天突(てんとつ)』を指でグッと指圧すると、こみ上げてくる咳がおさまります。
吐きそうなほどひどい咳がでているときは、体質によって即効性がイマイチなケースもあります。
ツボを正確に捉えられるかで効果の出方にさがあります。
うがい・加湿 ☆☆
うがい・加湿は、花粉症が原因の咳に有効です。
粘膜の乾燥で炎症が起きると、わずかな刺激にも反応してしまうので、花粉のシーズンが終わるまで、咳が長引いて、咳喘息やアトピー性咳嗽(がいそう)になる事があります。
うがいや加湿は、喉の保湿効果アップが期待でき、悪化防止に役立ちます。
抗アレルギー薬 ☆☆☆
花粉症で咳がでるときには、アレルギー反応が原因になっていますから、抗アレルギー薬の服用や、ステロイド剤の吸入で改善が見込めます。
アレルギー反応で過剰に分泌される鼻水が喉におりている場合や、気管支の粘膜が花粉に反応して炎症を起こしている場合が多いですから、アレルギー反応を抑える事が咳をしずめるのに効果的なのです。
一般薬の風邪薬や咳止めでは、回復までに時間がかかるので注意が必要です。
アネトン咳止め △
市販の咳止め薬は、咳中枢に働きかけて咳を止めるリン酸コデインが使われています。
こうした咳止めは、花粉症の咳がひどいときに使うと、喉の奥の痰の粘りが増して痰の切れが悪くなり、症状を悪化させる事があります。
花粉症が原因とわかっている咳には使わないでください。
花粉症で咳が出るのはなぜ?
異物が体に入るのを防ぐ反応
細菌やウィルスなどが侵入すると咳がでます。
かぜをひいた時にも、粘膜にとりつこうとしているウィルスを排除するために咳がでるのです。
花粉を吸い込んだときにも、咳で体の外に出そうとして咳がでると考えられます。
炎症で粘膜が過敏になっている
花粉症で喉や鼻にアレルギー症状が出ると、粘膜が腫れて炎症を起こします。
すると、花粉そのものへの反応ばかりか、ホコリや温度差にも過敏に反応して咳がでてしまいます。
ヒリヒリした擦り傷は、しみたりむずがゆく感じたりするものです。
炎症を起こした後の気管支の粘膜は、ちょっとした刺激にも敏感に反応するのです。
鼻水が喉を刺激している
花粉症で一番の悩みが鼻水。
鼻水が大量に出て、喉に流れて気管の入り口周辺を刺激するので咳がでます。
こうした咳は、一般薬の咳止めでムリに止めると、上手く痰が切れないので気管支炎や肺炎を起こすリスクが出てきます。
咳止め薬ではなく、痰の切れを良くする薬が選択されるのはこのためです。
咳喘息にならないために
咳がひどく吐きそうになる
花粉症やハウスダストなどのアレルギー反応ででる咳は、一般の風邪薬では改善しません。
花粉の刺激が原因で咳がでているうちに、ハウスダストやPM2.5 、温度差などほかの条件からも刺激を受けるようになり、咳喘息やアトピー性咳嗽(がいそう)になる事があります。
早めに咳の原因を突きとめて、ふさわしい対処をすることが大切です。
ヒューヒュー呼吸の音がする
呼吸の時にゼイゼイ、ヒューヒューという音が鳴るとき、『喘鳴(ぜんめい)』があると表現します。
気管支が狭くなっているサインですから、呼吸器内科など病院を受診しましょう。
喘息になってしまうと、回復にとても時間がかかります。
医師でも判断が難しい
・咳喘息は・・・
気管支拡張剤、ロイコトリエン拮抗薬(きっこうやく)、ステロイド吸入薬で症状改善
・アトピー性咳嗽は・・・
気管支拡張剤は無効で、ヒスタミンH1拮抗薬(きっこうやく)で改善
効果的な薬を選ぶことで、咳がウソのようにラクになることが多く、一般薬でガマンしないで診察を受けた方が良いでしょう。
まとめ
花粉症の咳がひどいときには、咳喘息にならないうちに対処しよう!
吐きそうになるほどひどい咳が出る時、花粉やハウスダスト、PM2.5が原因かもしれません。
一般の咳止め薬は、咳中枢に働きかけて咳を止めるものが多く、花粉症で咳がひどい時に使わない様にしましょう。
かえって痰の切れが悪くなって、咳が悪化するケースがあります。
また、症状は似ているのですが、気管支拡張剤が効く咳喘息に発展するタイプと、効かないアトピー性咳嗽系では、治療薬の選び方が違ってきます。
自己判断で一般薬を使い続けて、長引いたり、重症化させないように注意しましょう。