咳がでるけれど、熱もなく、関節の痛みもない・・・でも、続いているので心配!
そんな咳が続くのは、アレルギー性気管支炎かもしれません。
- 喉のかゆみやイガイガが続いて咳がでる
- 市販薬で様子を見ても治らない
- アレルギー体質やアトピー体質
アレルギー性気管支炎だと、風邪薬では治らずにしつこく咳が続き、喘息になるケースもあります。
気になる咳だけが続く時の対処や治療についてまとめていきましょう。
あなたの咳、原因は花粉症?
花粉症とアレルギー体質
花粉症では、スギやブタクサなど植物の花粉が、皮膚や粘膜にあるマスト細胞と反応して炎症性の物質をだすことで、くしゃみ・鼻水・咳・喉の痛み・目のかゆみ・皮膚のかゆみなどを起こします。
マスト細胞と反応してしまう元をアレルゲンと呼び、反応を起こす体質をアレルギー体質と呼びます。
『花粉症なら、鼻水や目のかゆみが出るはずだし、スギのシーズンは終わっているのにおかしいな』
鼻水や目のかゆみがなくても、スギ花粉以外のアレルゲンにアレルギー反応を起こしている可能性が十分考えられます。
花粉の刺激で肌がかゆくなったり、咳だけが出るのは、スギ花粉の時期の2~4月だけではありません。
5月ならイネ科の雑草、10月頃ならヨモギの花粉症を持っている場合に反応します
決まって同じ季節に咳が続いていませんか?
花粉症の場合、アレルギー反応で咳だけが続くことがあるのです。
*ただし、微熱と咳が3週間以上続く時は、結核や肺炎を疑って検査を受けましょう。
アレルギー性気管支炎(咳喘息)の特徴
- 乾いた咳が続く
- 何週間もしつこく咳が続き、だんだんゴホゴホ言うようになる
- 布団に入ると咳がでる
- 温度差で咳がよくでる
- 喉にむずがゆい違和感や乾燥感がある
スギ花粉のシーズンが終わって咳だけが続くと、『ちょっとした風邪』で済ませることが多いですが、特徴に当てはまるなら、アレルギー性気管支炎かもしれません。
花粉症シーズンに炎症を起こして弱った粘膜は、特に過敏になっているので、咳がでやすくなっています。
花粉症のアレルゲン以外の物質でも、アレルギー性の反応を起こしがちなので、咳がしつこく続くことが多いのです。
花粉・ハウスダスト・PM2.5に反応
微粒子の物質は、傷ついた粘膜にとりついてアレルギー反応を起こさせます。
花粉症シーズン直後や、風邪をひいて喉や鼻の粘膜が弱っている時は、要注意です。
感染症と違って、細菌やウィルスが原因ではないので、他人にうつることはありません。
でも、症状が出ている本人は、ちょっとしたホコリや、黄砂やPM2.5、寒暖の差に反応して咳が続くのでツライですね。
ためしてガッテン咳の止め方&見分け方SP
https://www.youtube.com/watch?v=GM2Mdg7PWqU
アレルギー性気管支炎(咳喘息)の対処法
花粉症対策を万全にする
- マスクをつける
- 帽子や上着の着用
- 室内の換気や掃除
スギ花粉症など、何かアレルゲンを持っている人は、ほかの物質にも反応するリスクを持っています。
また、弱った粘膜は、微細な粒子に反応するので、吸い込まない、室内に持ち込まない対策が有効です。
ハウスダスト対策を万全にする
- マスクをつける
- 寝具のカバーをマメに洗う
- 掃除・換気をこまめにする
弱った粘膜を刺激させないことがポイントです。
ハウスダストは布団に多いですが、カバーをマメに洗い、掃除機をかけると減らすことが出来ます。
また、加湿器や、エアコンの中にカビやほこりをためないことも大切です。
喉を乾燥から守る
- マスクをつける
- 加湿器を使う
- うがい・こまめな水分補給
- 吸入器
気管支の粘膜は、乾燥すると敏感になり、反応がでやすくなります。
喉の湿度を保つ対策が有効です。
咳喘息⇒喘息を阻止!
軽い咳が続いて気になるけれど放置している人もいるのでは?
アレルギー性気管支炎の症状が続くと、喘息になってしまう場合があります。
喘息は、気道の管が炎症でつぶれて呼吸がしにくくなる病気で、傷ついた管を正常に回復させることが難しく、治療に時間がかかります。
『咳が続いておかしいな』と気付いたら、症状にあった治療を受けましょう。
咳の原因によって、使われる薬が違ってきます。
気管支拡張薬、吸入ステロイド剤などが良く効くことが多く、こうした薬を使いながら、花粉対策をすると、喘息にならずにすみます。
咳止めシロップは、咳の反射を止めているだけですから、咳喘息の治療になりません。
まとめ
花粉症があるとアレルギー性気管支炎(咳喘息)の咳が続くことがある!
しつこい咳が続く時は、アレルギー性気管支炎の可能性が高いです。
うつる心配はありませんが、喘息になると命に関わる発作を起こすことがありますし、軽いうちに治療を受けましょう。
気管支拡張薬で呼吸器が広がると、呼吸がラクになり、痰が出やすくなります。
適切な薬を処方してもらうことがポイントです。
もし、微熱と咳が同時に3週間以上続く時には、他の人への感染が心配な結核や肺炎が疑われます。
咳そのものがつらくなくても、病院に行きましょう。