突然ですが、消費者庁による新しい食品表示制度が平成28年4月1日から施行になりますね。
ちょっと表示にも気をつけてみようかと思うひとも増えそうですが、ここでちょっとクイズです。
飲んだらヤバイ!危険な飲み物はどれだと思いますか?
① トクホのコーラ
余分な脂肪の吸収を抑えてくれるからダイエット最適!健康的でないハズがない。
出典:ペプシコーラHP
② コンビニの淹れ立てコーヒー
淹れ立てのコーヒーだから保存料無しで香りも抜群に違いない!
③ 手軽に栄養補給!青汁
野菜不足を補うならやっぱり青汁でしょう!
答えは・・・
すべてヤバイ食品の可能性があります。
トクホコーラは、難消化性デキストリンや甘味料がたっぷりですし、コンビニコーヒーで取り放題のコーフィーフレッシュは、乳化剤で作られたもどき食品、青汁もメーカーによって酸化防止剤やカタカナの添加物が一杯です。
食品添加物の危険性が注目されるようになってきているのに、”トクホ”や”低カロリー”に飛びつくのはちょっと待った方が良さそうです。
原料が天然由来の物であっても発がん性や不妊の危険が心配される食品がある事実を知っておくべきでしょう。
健康を害するヤバイ食品の真実とは?
天然素材の正体は?
便利で栄養価に優れていて、低カロリー・・・
そんな食品は、実は不自然なのです。
天然由来といいながら、ラックカイガラムシから抽出されたコチニール色素が使われていたり、おがくずから抽出されたセルロースが食用として使われていることに抵抗を感じます。
うまみを強くするためには、発酵分解して抽出したアミノ酸や、たんぱく加水分解物が加えられています。
世代を超えて影響が出る心配
安全性が確認されて利用されているとはいえ、何年にもわたって食べ続けたときの影響については、グレーゾーンなものも多いのです。
人間の寿命は一見、長くなっているように思えますが、生まれ時から添加物や加工食品に囲まれて育った若い世代には、アレルギーやアトピー、がんが増えているのですから、不自然な食品の問題を見過ごせないと感じませんか?
危険度をチェック!あぶない食品辞典
飲み物
トクホのコーラ
出典:ペプシコーラHP
脂肪の吸収を抑えるために、難消化デキストリンが使われています。
トウモロコシなどのでんぷんから作られていて、安全性が高いとされていますが、ほかの飲むゼリーや加工食品にも使われています。
文字通り消化されにくいので、お腹がゆるくなったり、栄養が十分に摂れない心配があります。
また、甘味料としてはアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウムが使われていて、糖尿病や生殖能力の低下との関係が指摘されています。
コンビニコーヒー(コーヒーフレッシュ)
出典:メロディアン株式会社 HP
コンビニの淹れ立てコーヒーの横には【ご自由にお取りください】とコーヒーフレッシュがサービスで置いてあります。
”原料には乳製品が入ってない”と知っていましたか?
植物性油脂を乳化剤で濁らせて、ミルクフレーバー(香料)でミルクの風味を出して作られています。
コレステロールを気にする方にはかえって良いのでしょうか?
商品によって乳化剤として使われる物質は変わってきますが、次の様な物質が油分と水分を均一に混ぜ合わせるために利用されています。
- グリセリン脂肪酸エステル
- ショ糖脂肪酸エステル
- ステアロイル乳酸カルシウム
- ルビタン脂肪酸エステル
- 植物レシチン
- 卵黄レシチン
このほか、とろみを出す増粘多糖類(カゼインNaなど)、保存料が入っています。
低カロリーをアピールしている物のなかには、砂糖ではなく、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウムが加えられているものもあり、小さなパックでは表示の義務がないため、確かめることが出来ないところが不安です。
青汁
いかにも不足しがちな栄養素を補えることをアピールしている青汁。
アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロース(甘味料)・カラギナン(増粘)・乳化剤(品質を安定させる)・乳酸カルシウム(pH調整・品質安定)・・・
もちろんメーカーによって配合は変わってきますが、変質を防ぐ、溶けやすくする、カロリーを抑えるといった目的で、添加物がたっぷり入っている青汁があるのも事実です。
粉末にしているので、産地や加工の過程が不透明でもわかりにくいという不安があります。
外国産の農薬や添加物の基準値が不明な青汁は安くても避けたいものです。
野菜ジュース
添加物として表示義務のある物質を避けている商品も多いですが、実際に家庭でスムージーを作った場合にはかなりドロッとしますし、日持ちしません。
”1日分の野菜がコレ1本で!”という野菜ジュースは、簡単に栄養が補えて便利ですね。
でも、1日に推奨される350gの野菜を原料にしている、あるいは推奨される栄養素が含まれているという意味なのです。
中には”濃縮還元”の絞り汁を原料に使っていて、熱に弱いビタミンCは、アスコルビン酸を添加したものも多いですし、自然な甘みといいながら、果糖ブドウ糖液糖が加えられているという例もあります。
また、ドロドロのペースト状に濃縮された輸入原料を、国内で加工すると野菜ジュースそのものは国内産と表示出来るのも不安です。
野菜と同じだと信じて飲み続けて良いのでしょうか?
ランチ
総菜売り場のハンバーグ弁当
コストダウンのためには、ハンバーグの質が問題です。
原材料名をみると牛肉を使わずに、牛脂肪と粒状大豆たんぱくで増量されている加工食品が使われている場合があります。
こうしたハンバーグは、一見手作り風でも、pH調整剤(保存効果を高めています)、リン酸塩Na(肉のつなぎ効果)、着色料(色味をおいしそうに見せる)が使われていますし、うまみを強くするためにたんぱく加水分解物を入れています。
彩りよく、消費期限内に安心して食べることが出来るお弁当を提供するためにやむを得ない部分もあるのですが、”便利にすぐに食べることが出来る”のは、添加物の活躍のお陰だとも言えるのです。
一から手作りしたおかずを詰め合わせていたのでは、手間がかかり価格を下げることが出来ません。
コンビニのおにぎり
コンビニのおにぎりの何がヤバいのか、食品表示を確かめてみましょう。
たとえば昆布のごく普通のおにぎりに添加物として表示されているのは・・・
昆布のつくだ煮を日持ち良くおいしく仕上げるためには、ソルビット、甘草、ステビア、調味料(アミノ酸)が欠かせません。
梅干しの場合にも、減塩して日持ちを保つためにはソルビン酸、発色や品質を保つための酸化防止剤、うまみ調味料のグルタミン酸ナトリウムにつけ込まれているのです。
ファミレスのステーキランチ
新鮮な野菜サラダ、作りたてのおいしそうなグラタンやステーキ・・・。
キャベツやレタスは刻んで時間をおくと変色したりいたんだりしやすくなります。
次亜塩素酸ナトリウムを使って洗浄するとモチが良くなります。
また、安くて柔らかくジューシーなステーキは、焼き方だけでく、加工されている場合があります。
酵素添加剤を使って肉の線維を細かくしたり、うまみを注入して味付けしている”柔らか加工”した肉が使われているのです。
低コストで安定供給するために、添加物が加えられた食品が活躍しています。
生鮮食品
カット野菜
スーパーでも、最近はカット野菜を見かけますね。
炒めるだけで野菜数種の野菜が入った炒めになる物や、付け合わせやサラダに最適な刻み野菜です。
こうした野菜も、衛生を保つためには次亜塩素酸ナトリウムやオゾン水を使った洗浄液で処理されていることがほとんどです。
加工工場で洗浄され、pH調整剤でモチを良くしてパック詰めされた物が店頭に並ぶケースが増えています。
手作りで添加物を減らす努力をしているつもりが、避ける事が出来ていなかった・・・なんて言うことがおきてくるのですから、考えなければいけません。
ドミノステーキなどの形成肉
精肉の加工工程では、筋の多い部分やそのままでは堅くて食べにくく、うまみもない”クズ肉”が出てしまいます。
牛脂を加えて挽肉に加工する以外に、形成肉と呼ばれる肉があります。
ドミノステーキやサイコロステーキの名前で売られているこうした種類の肉は、軟化剤と結着剤(リン酸・ポリリン酸塩など)、うまみ調味料を加えて細かい肉を固めています。
素材に添加物が加えられているので、家庭で調理した料理なのに、避けるに避けられないのです。
たらこ
たらこにはリン酸塩・亜硝酸Na・有機酸塩・グルタミン酸・着色料が添加されています。
亜硝酸Naを使うと発色効果があるので、着色料を控えてもぴかぴかとツヤのある色味が引き出せます。
しかし、発がん性アリとされて1日の摂取量が制限されている物質です。
また、おいしさの決め手となるつぶつぶ感は、塩によるたんぱく質の変化を利用していますが、濃度の調整や管理が難しく、リン酸塩・有機酸塩が使われる場合がほとんどです。
一見、スケソウダラの卵巣をそのまま塩漬けにしたというイメージですが、見た目や食感を良くするには、添加物を10種類以上混ぜ合わせた調味液が使われているのです。
『添加物の複合摂取』が心配です。
パン・スイーツ
ランチパック
臭素酸カリウムの使用が問題になり、使用をやめた(2015年2月から)といいますが、乳化剤、イーストフードがつかわれていますし、トランス脂肪酸も心配です。
日持ちのする総菜パンは便利ですが、常温で保存が利く大量生産品には、たくさんの添加物を使っているということです。
ランチパックマカロニサラダの原材料名
マカロニサラダ、小麦粉、砂糖混合異性化液糖、マーガリン、パン酵母、食塩、脱脂粉乳、水あめ、植物油脂、食酢、増粘剤(加工デンプン)、酢酸Na、甘味料(トレハロース)、グリシン、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、pH調整剤、イーストフード、V.B1、リン酸塩(Na、K)、酸化防止剤(V.C)、くん液、コチニール色素、発色剤(亜硝酸Na)、V.C
コンビニのサンドイッチ・調理パン
そもそもハムには発色剤、亜硝酸Naを使用しているものがほとんどですし、野菜は洗浄剤を使って処理されています。
次亜塩素酸ナトリウムやオゾン水などを使って清潔を保ち保存性を高めています。
マヨネーズも、低脂肪タイプは増粘剤でとろみを出し、たんぱく質加水分解物でうまみを整えた”クリーミードレッシング”が使われていることが多いのです。
どんな加工や添加が行われているかがわかりにくく、『添加物の複合摂取』を避ける事が出来ません。
ケーキ
店頭に並ぶケーキは、”手作りの生菓子”というイメージです。
ところが、添加物表示の義務がないだけで、乳化剤、pH調整剤や着色料が使われていることがほとんどです。
”ふわふわ”や、”日持ちの良さ”には欠かせないからです。
原料に使うマーガリンや乳製品、チョコレートに、添加物が使用されていたとしても、それを使って製品となったケーキにわざわざ添加物入りだとは表記されないのです。
(こうした現象は、ベーカリーショップ、店頭売りのお総菜でもおきています。)
ホイップクリームは、植物性油脂に乳化剤、安定剤を加えてクリームのようにしていますから、添加物なしには成立出来ません。
添加物ゼロの生活そのものが難しい状況なのです。
調味料の危険
味噌
出典:紅一点HP
昔ながらの味噌の原材料は、大豆 · 塩 · 麹 に、 米、麦、豆が使われています。
最近は、手軽に強いうまみが味わえるダシ入り味噌が人気です。
紅一点だし入りの原材料名
大豆(遺伝子組み換えでない)・米・食塩・こんぶエキス・たんぱく質加水分解物・カツオ節粉・酵母エキス・酒精・調味料(アミノ酸など)
出典:紅一点だし入りみそ 原材料名
たんぱく質加水分解物や調味料(アミノ酸など)が加えられているので、自然な食材や自分で取ったダシにこだわるなら、ダシ入りみそは避けた方が良いでしょう。
たんぱく質加水分解物は、たんぱく質を、塩酸分解法・酵素分解法・熱水抽出法で分解したうまみを強くする成分です。
食品添加物に区分されていませんが、表示が義務づけられています。
また、調味料(アミノ酸など)と表現されレている場合、グルタミン酸やイノシン酸ナトリウムなどの化学調味料が使われています。
自然な味がわからなくなる、化学調味料の蓄積が心配なら避けた方が良いのです。
ドレッシング
出典:キューピーHP
ドレッシングには、増粘剤、化学調味料、乳化剤が含まれている場合がほとんどです。
低カロリーをウリにしている場合、油分を減らして増粘剤でとろみをつけていますし、糖分にアスパルテームが使われている可能性が大きいです。
(増粘剤のキサンタンガムは、キサントモナス・キャンペストリスという微生物がでんぷんをエサに創り出した物質です。)
市販のドレッシングには、手作りなら食べることのない物質が入っていることをご存じでしたか?
レトルト調味料
出典:味の素HP
中華料理やエスニック料理を家庭で作るとき、レトルト調味料は手軽で便利です。
紹興酒やハッカクなど、決まった料理にしか使わない調味料は、買い置きするのももったいないですよね。
ところが原材料名をみると不安になってしまいます。
キサンタンガム・調味料(アミノ酸など)はもちろん、保存料やpH調整剤などが含まれています。
チューブ入り薬味
出典:S&B HP
おろしにんにくの原材料名
にんにく・食塩・ソルビット・セルロース・酸味料・増粘剤(キサンタン)・香料
出典:S&Bおろし生にんにく 原材料名
チューブで絞りやすい固さや粘りを出すために増粘剤やセルロース、品質の保持のためソルビットが使われています。
規定量以内の使用が認められていますが、海外でソルビットで突然死の事例も報告されていますし、複合摂取の危険を考えると避けたいですね。
健康に良いもの・家庭で手作りでも添加物まみれ?
- トクホ飲料にアスパルテーム、難消化性デキストリン、増粘多糖類
- 健康食品にアスパルテーム、ソルビット、アスコルビン酸
- 野菜の洗浄に次亜塩素酸ナトリウム
- 精肉やたらこに亜硝酸Na
- 調味料に増粘剤やソルビット、アスパルテーム、アセスルファムK
食品加工の技術は日進月歩。
酵素で分解して取りだしたうまみを凝縮して人工的な味を創り出したり、柔らかくておいしい肉を調味液で創り出すことが出来るのです。
使用が許可されている物質は、上限が決められて、健康被害がないように指導されています。
しかし、複合摂取の危険や、世代を超えての危険性やアレルギー体質との関連がクリアになっているワケではありません。
不妊が増えていることとの関係も心配されています。
知識をもって、食品表示を確かめることが大切だと感じませんか?
まとめ
添加物は避けて通れない・・・複合摂取や蓄積には注意しよう!
手作りをしても調味料に添加物が入っているなら避けようがありません。
1日に摂取許容量が決められていて、一般的な食べ方であれば目に見えた健康被害がすぐに出るわけではありませんが、便利な食品に偏った食生活は健康を脅かします。
食べ物に感謝する気持ちが持てるような、ルーツのわかる食材を選んでいきたいですね。