風邪やインフルエンザになると背中
に痛みがあらわれることがあります。
咳や発熱が原因となるのですが、早
くに対処をしないと悪化してしまい
肺炎など、重症化することもあるの
で注意が必要です。
今回は風邪が原因の背中の痛みの原因
や対処方法などのについて詳しく説明
しましょう。
風邪にともなう症状
風邪の症状には、背中に生じる筋肉
痛や関節痛があります。
侵入したウイルスそのものが体に痛
みを与えているわけではなく、ウイ
ルスを撃退しようとする体の免疫作
用によって
プロスタグランジン物質が生まれるこ
とで痛みが出てしまうと考えられてい
ます。
背中の痛みが風邪によるものであれば
、良くなれば背中の痛みも消えていき
ます。
治ってもそれが消えなかったり悪化し
たりするようであれば、他に原因が隠
れている可能性も考えられます。
風邪に似ている背中に痛みがある病気
胸膜炎
背中の痛みを引き起こす病気には
胸膜炎があります。
肺炎が悪化すると合併症として起こ
る病気で、咳や痰が酷くいつまでも
治らない特徴があります。
風邪を引いた時に無理をしたりするこ
とで、ウィルスが死滅せずに肺に広が
ってしまうのが原因です。
怖い!胸膜炎!
「胸膜」という膜が炎症を起こした状
態で、原因は細菌、ウィルスの感染で
す。
胸膜で吸収している胸水が炎症によって
吸収できなくなると肺に水がたまってし
まいます。
症状が悪化して、胸水に膿が溜まる
「膿胸」になると高熱がでたり呼吸が
できなくなります。
風邪で免疫が低下している時には、
いろんなウィルスや細菌に感染しや
すくなっています。
とくに風邪をこじらしてしまった時に
は、市販の薬ではなく病院で適切な治
療を受けてしっかり治す事を考えまし
ょう。
風邪から起こりやすい肺炎

http://www.hyo-med.ac.jp/department/rspr/pneumonia.html
風邪が長引いている時や、インフル
エンザなどの強力なウィルスに感染
した場合にかかりやすく、喫煙者は
特に注意が必要になります。
風邪から肺炎になる理由は、抵抗力・
免疫力の低下により細菌やウィルス
が繁殖しやすく、
咳によって喉が炎症を引き起こしてし
まい細菌が肺の奥まで入りやすくなっ
てしまうからです。
喫煙者は風邪を引いてもタバコを止め
ることができないようですが、よけい
な刺激を与えてしまうのは肺のダメー
ジを強くしてしまいます。
できるだけ禁煙を心がけるようにしま
しょう。
背中に起こる筋肉痛が原因
風邪をこじらせたことで、肺炎などの
合併症を起こすこともありますが一番
の原因は、免疫機能が働くことによっ
て痛みを感じる物質が体に生まれてし
まい、
それが筋肉痛を引き起こすことが原因
と考えられています。
体がウィルスと戦っている証拠でもあ
り「体を休めて欲しい」サインでもあ
りますので、そんな時には無理をせず
に体を休めてあげるのが一番でしょう。
風邪によって関節痛が起きてしまった
免疫機能がウィルスと戦い始めると、
筋肉だけでなく関節にも熱を持ちや
すくなります。
一番ダメージを受けるのが骨盤で、
骨盤の熱がこもると腰痛も同時に
発生しやすくなります。
骨盤に負担がかかることで、背骨や
背筋にも負担が強くあらわれるよう
になり、背中全体がきしんだよう
に痛みがあらわれるのです。
風邪が治ってしまえば、筋肉痛も関節
痛も自然に治っていきますので、早く
に風邪を治すことを考えましょう。
風邪で背中が痛い時にはこう対処してみよう
腰を温める
骨盤の負担がかかり、全身に痛みが
あらわれてしまうのですから、まず
は腰をあたためて負担を取り去って
しまうのが一番です。
熱がある時には、入浴は避けた方がよ
いので腹巻や使い捨てカイロなどで腰
回りを温めてあげましょう。
背中を温める
背中の筋肉が疲労していたり、こ
ってしまっているので背中を温め
てみるのも方法です。
こちらも使い捨てカイロをつかった
り、アロマオイルを使った温湿布な
ども効果的です。
首を温める
背中と首の筋肉はつながっている
ので、横になっていることで首が
こってしまうと背中までこりが広
がってしまいます。
寝るときには首にタオルを巻いた
り、ネックウォーマーをしたりし
て首を冷やさないようにしましょ
う。
首から肩を温湿布を使い温めるの
も方法です。
市販の湿布ではなく、レンジで温め
ることができるようなものがベスト。
玄米を使った繰り返しつかえる温湿
布もありますので、筋肉がこりやす
い人は用意しておくと便利ですね。
寝具に工夫をしてみましょう
布団がやわらかすぎたり、枕があって
いない眠り方が浅いなど、風邪を引い
たことによって体に負荷がかかってい
ることで背中が痛むことがあります。
枕をバスタオルに変えて「リラックスで
きる枕」をつくったりすることで、首か
ら肩、背中の力が抜けるようになれば自
然に背中の筋肉がほぐれることもありま
す。
体の緊張をできるだけ無くして上げる
ことも大切です。
ヨガポールやボールを利用してみる

https://www.amazon.co.jp/
ヨガポールやボールは、体の体幹を鍛え
たり体の筋肉をやわらかくするのに適し
た道具です。
日常的な疲れを取り去ったりする為にも
使えますのでスポーツ店で購入しておく
と良いでしょう。
使い方
ヨガポールはただ乗っているだけでも
気持ちがいいもの。
深呼吸しながら、腕をまっすぐに伸ば
したり回したりしてみましょう。
その時には腰がそらないようにポール
に、しっかりと腰をのせること。
全身をリラックスさせると背中も楽
になっていきます。
ボールのはのけぞるようにして乗っ
てみるのもいいですね。
自分の体にあったものを用意してお
くと疲れた時にも使えます。
軽く自宅でヨガを楽しんでみる
ヨガはポーズが多いので難しいと考
えている人もいますが、基本はゆる
めて伸ばすのが基本。
呼吸さえ止めずに体をゆるめて伸ば
すように心がければ自然に背中の痛
みも消えていきます。
起きたらまずは軽く体をリラックス
四つ這いになり、腕と足は肩幅に
開きます。
手とかたは直線に骨盤も真っ直ぐ
にして体の力を抜きます。
息を吸って吐きながら、背中を丸く
していきます。
おへそをみるようにして背中をどん
どん丸くしましょう。
今度は息を吸いながら、胸をそらし
ていきます。
腰が痛くない程度に、背中から腰を
しっかり伸ばしてあげること。
これを何回か行うと、肩甲骨が開い
て背中の筋肉が伸びます。
椅子に座って背中を伸ばしましょう
お腹を引き上げるようにして真っす
ぐに椅子にすわります。
片腕を真っすぐ引き上げ、手のひら
を後ろにして反対の腕で天井に向け
て引っ張ります。
肋骨が持ち上がるようなイメージを
持つとより効果が感じられます。
できるだけ背中が伸びるような気持
ちで左右3回ほど行いましょう。
楽になったらしっかり入浴して老廃物を排出
熱が下がったら、体に残っている
老廃物を排出してしまいます。
体を温めてリラックスする効果も
ありますので、たっぷり水を飲ん
で汗をかき入浴後にも老廃物がで
るように水分補給は忘れずに。
まとめ
風邪をひいてしまうと体も重く
動かすことも億劫になります。
辛い時には無理をせずに、少し
楽になったら順に体の緊張を取
り去っていくようにしていきま
す。
疲れた時には回数を減らしたり、
休むことも大切です。
元気になったら、どんどん体を動
かして正常運転に体を戻していく
のが一番です。
背中の痛みを無理にとろうと、
マッサージなどをしてしまうと筋
肉がどんどん固くなってしまいま
すので、
まずはリラックスして気持ちと体
のバランスを考えることです。
自然に背中の痛みもなくなって
いきますので、焦らずにじっくり
と改善していくことを考えてくだ
さい。