昔は『青っぱな』と言って、鼻水が
垂れている子供もいましたが、今では
そんな子供も少なくなりました。
ところが、風邪や花粉症等から鼻水が
止まらない子供も実はスゴく多いのです。
この子供の鼻水にどう対処すれば良い
のでしょうか?
辛そうな鼻水を止めたい!
子供の鼻水は何かしらのウィルスや
細菌が原因です。
最近では、小児科でも鼻水は無理に
止めずに、治癒力を高める事で風邪を
治す薬を処方しているようです。
風邪の鼻水は出してしまった方が、
風邪のウィルスが体内に残らないから
良いそうです。
気になるなら鼻水吸い取り器や耳鼻科で
吸引してもらうと良いでしょう。
大人はツボ押しで鼻水を止めても
構いませんが、子供は骨もまだ完成
していない発育期ですから、むやみに
ツボは押さない方が得策です。
吸引器も加減が難しいので、出来れば
鼻水が出るようなら小児科より耳鼻科を
オススメしますよ。
病院が休みなら、蒸しタオルで加湿
したり、空気清浄機で部屋をキレイに
するのも忘れずに!
何日も鼻水が止まらない!
風邪でもなさそうで、透明な鼻水が
止まらない場合には、アレルギーが
原因である場合も考えられます。
アレルギーとは
外部から異物が混入すると免疫がそれを
排除する為に働きます。
ところが通常はアレルゲンとならない
ものにまで反応し、異物と感知すると
IgE抗体というタンパク質が体内で
作られます。
この抗体は、鼻や喉の粘膜だけでなく、
腸や肺の粘膜の肥満細胞と結合して、
鼻水やくしゃみ、肌のかゆみや咳と
なりあらわれてしまいます。
アレルギーは遺伝によるものが多く、
両親がアレルギーであれば子供も
アレルギー体質になりやすいのです。
身近なアレルギーの原因
花粉やハウスダストだけでなく、食物の
中にもアレルギーを引き起こすものが
あります。
食物アレルギーではアトピーとして
あらわれたりもしますし、くしゃみや
鼻水が止まらなくなったり、喘息の
発作を起こすなど症状は様々です。
複数のアレルゲンに反応すると、
季節や空気、食物でアレルギー反応を
起こして鼻水が止まらなくなる事も
考えられます。
アレルギー性鼻炎や結膜炎
アレルゲンにより鼻水や鼻づまり、
目のかゆみが起きます。
ハウスダストでは年中症状が現れて
しまうので、鼻水が止まらないよう
ならハウスダストやカビが原因となる
とも考えるべきです。
アレルギー体質の子供は、結膜炎にも
なりやすくプールの時期には、結膜炎に
必ずなる場合もあるので、アレルギー
検査を受けておく事を強くお勧めします。
気管支喘息
アレルゲンが気管支に入ると、咳が
止まらなくなり、呼吸が苦しくなり
ます。
風邪で気管支が炎症を起こして
しまうと、鼻水による後鼻漏を
併発し苦しい思いをすることにも。
アレルギー性鼻炎や結膜炎と同時に
起こることもあるので注意しましょう。
アレルギーは変化するもの
乳幼児の時には何もなかったのに、
2歳くらいから花粉症や食物アレ
ルギーにアトピーになる子供も
増えています。
スナック菓子やジュース、冷たい
飲み物や粉ものを幼児期に食べさせ
すぎるとアレルゲンとなり、アレル
ギーを発症する事も少なくありません。
乳幼児から幼児期の離乳食やおやつに
飲み物がアレルギーを誘発する事も
ありますので、気を付けましょう。
また鼻水が止まらずに、何度も繰り
返すようならアレルギー検査を
受けることをお勧めしますよ。
まとめ
鼻水は常に誰でも出していますが、
明らかに異常な量であったり、
繰り返すのは体からのサインです。
風邪や副鼻腔炎だけでなく、
アレルギーが原因であることも
頭に入れておきましょう。
子供は上手く自分の辛さや苦しさを
表現出来ません。
いつもと違う鼻水だなと感じたら、
親がしっかりと聞き出す事も必要
なのです。