押すと痛い 症状

右下腹部を押すと痛い…。この違和感の原因は?

お腹の痛みは、ツライですね。

差し込む様に激しい痛みはもちろん、重苦しい痛みや、押すと痛むなど、原因を知って適切な対処をしたいものです。

ココでは、お腹の右下腹を押すと痛いとき、違和感を感じる時の原因や対処法、盲腸との見分け方をまとめていきたいと思います。

 

お腹の右下を押すと痛いときの原因

お腹の右下を押して痛い時の原因を、あるある度(☆の数であらわします)でまとめて見ましょう。

仰向けになってお腹を押していたら、痛くて気になった…という場合、腸の動きの異常が起こしている場合と、炎症や潰瘍がある場合があります。

便秘、消化不良 ☆☆☆

便通が3日以上無く、こりこりと硬い感じがして、押すと痛いのは、便がたまっているのかも。

お腹を温めたり、マッサージする、水分をたっぷり摂る、軽い運動するなど、便秘解消の行動をとりましょう。

消化不良や、腸内細菌のバランスが崩れたときや、ストレスで空気を飲み込む事が増えると、ガスがたまりお腹を押すと痛みが出る事があります。

ストレスや、食生活が改善出来ると、押して痛い感じがなくなる場合がほとんどです。

ストレスと胃腸に深い関係があることも前提に、ガスだまりや便秘といった症状の改善を考えましょう。

 

大腸憩室炎 ☆

大腸には憩室というものが出来る事があります。

腸内の圧力が高くなることで、部分的にぽこっとこぶの様に膨らんで憩室という空間を作ります。

特に自覚症状もなく問題なく過ごしている人もいますが、炎症が起きて、発熱や痛みが出ることもあります。

上行結腸に憩室炎が起きると、右下腹が痛みます。

憩室があるだけなら経過観察で済むのですが、炎症を起こして、痛みが強くなる場合には受診が必要です。

 

急性虫垂炎   ☆

嘔吐や発熱を伴って右下腹が痛みます。

小腸から大腸につながるところにある飛び出した部分を盲腸と言いますが、そこに細菌感染が起きている状態を急性虫垂炎といいます。

ただし、急性虫垂炎の場合には、菌の勢いが強まると、痛みも強い上、腹膜炎など周囲に炎症が広がると危険です。

症状
  • 押したときだけでなく、痛みが強くなっている
  • いたい場所が移動する(みぞおち、へそ周りから、右下腹部)
  • つま先立ちしてドンとかかとを下げると痛みにひびく
  • 37.5℃~38.0℃の発熱 

炎症が強くなった憩室炎と症状が似ていますが、盲腸は手術が必要になることがありますから、正しい診断を早く下してもらうことが大切です。

 

過敏性腸症候群 ☆☆

過敏性腸症候群は、腸内のセロトニンが腸や脳に作用することで、腸が過剰に活動し、下痢や腹痛、ガスだまりを起こします。

緊張やストレスで症状が強くなり、気持ちとお腹の症状の関係が深い事を感じさせる病気です。

若い男性の発症例が多く、”精神的なもの”として治療が進まない場合、『お腹が痛くなったらどうしよう』という不安感が症状を悪化させますから、ストレスを上手く解消する、自律神経を整える事が必要です。

 

男性の過敏性腸症候群で下痢症状の場合には、セロトニンの働きを妨げるイリボー(ラモセトロン)が処方されます。

腸内細菌が小腸に入り込んで慢性下痢になっている例では、抗生剤で軽快する事もあります。

お腹の不調は一般的に”良くある事”ですが、原因に応じた薬や治療方法を摂る事が出来れば、症状を早く改善出来ます。

 

卵巣腫のう腫   ☆

女性の場合、下腹部の痛みや、お腹が膨らんでくるようなウェストサイズが大きくなる場合注意が必要です。

卵巣は左右にあり、右側の卵巣が腫れている場合には右下腹、左の卵巣が腫れている場合には、左下腹が痛みます。

生理前や何らかの原因で腫れた場合にも、押すと痛みが出ます。

ストレスなどが原因で交感神経が緊張すると起こりやすいといわれています。

元は親指の先ほどののう腫が5㎝くらいに腫れると、根元がねじれて激痛を伴った茎捻転を起こすこともあります。

それまでに便秘や、生理痛がひどいなど、婦人科系の不調を感じていて、下腹を押すと痛みを感じる場合には、婦人科での検診を受けましょう。

 

盲腸(虫垂炎)の見分け方・治療

右下腹が痛むとき、下痢や吐き気などの違和感があると心配になるのが盲腸です。

免疫の低下などの原因で、盲腸の先の虫垂が炎症を起こして起こる”急性虫垂炎”は通称『盲腸』と呼ばれています。

手術の中でも、簡単に考えられがちなイメージがありますが、処置が遅れると、腹膜炎を起こして命に関わる事も…。

”急性虫垂炎”の見分け方をチェックして当てはまる場合には、必ず病院にかかってください。

右下腹の前にみぞおちなどが痛む

急性虫垂炎にかかった人の自覚症状をまとめると、本格的に右下腹が痛くなるまえに、みぞおちやおへその周りがチクチクと痛んだという声が聞かれます。

半日~1日の間に痛みが本格化して、熱も出てくるというケースが多いです。

 

押すと痛い・手を離しても痛い

痛みの原因が、盲腸の先端にある虫垂が炎症を起こしていることですから、押すと痛い、押した後手を離したときにも痛いのが特徴です。

仰向けに膝を立てて横になり、右下腹を押したときに、痛みが強くなる時には盲腸の可能性アリです。

 

衝撃がひびいて痛い

食あたりの場合には、お腹全体やおへその周りが痛むことが多く、衝撃が響く感じは薄いのですが、急性虫垂炎の場合には、衝撃がお腹にひびきます。

 

盲腸が疑われる時はあたためNG

炎症疾患は、あたためるのは逆効果です。

食あたりかと思ってあたためたら、痛みが強くなっておへそ周りの痛みから右下腹の痛みに…

こんな時も”急性虫垂炎”が疑われます。

 

投薬治療または手術で治療

虫垂炎は診断=手術という時代もありましたが、現在は投薬療法が進歩し、すぐに手術にならないケースもあります。

炎症の状態、範囲によって手術が必要かどうか判断されます。

手術になった場合は、状態によって腹腔鏡手術か開腹手術が選択されます。

 

まとめ

右下腹の痛みかたが、食あたりや便秘とは違う違和感を感じるなら早めに受診しましょう

 

炎症が原因で起こる右下腹痛の場合、手当てのタイミングが遅いと腹膜炎など重症化の心配があります。

右側が痛む病気として知られている盲腸(急性虫垂炎)では、痛み始めはみぞおちやへその周辺なこともあるので、右下腹の痛みが強くなる前に、痛みや違和感がなかったかを思い出してみましょう。

次につま先立ちでまっすぐ立って、ドンとかかとを下ろしたときに、右下腹の痛みにひびくかや、発熱があるか、押している時、押した後に痛みが強いというのも特徴です。

 

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