症状 耳の痛み

耳の奥が痛い!ズキンとするとき心配な事は?

ふとしたときに、耳の奥がズキンと痛む事がありますね。

耳の病気など心あたりがないのに強い痛みが出ると不安に感じますし、ズキンと痛むとまた痛みが出たらどうしようと考えてしまいます。

耳の奥がズキンと痛むときには、どんな原因があるのか、改善するにはどうしたら良いのかまとめていきましょう。

耳の奥がズキンと痛むとき考えられるのは?

中耳炎

風邪や副鼻腔炎などで喉や鼻におきた炎症の影響で中耳炎になる事があります。

抵抗力が落ちて細菌感染しやすくなっている時には、注意が必要です。

ズキンと一瞬強い痛みが来ることもありますし、痛みがしばらく続くこともあります。

子どもでは耳管が太く短いため、扁桃炎とあわせてかかる事が珍しくありません。

外の風に当たるとラクになる、おきている方が痛みがやわらぐ、発熱があるのが特徴です。

<対処>

耳を冷やす、耳鼻咽喉科の受診、安静にして栄養を補給する

*寝ていると圧がかかりやすいことがあり、体を起こしている方が楽なことがあります。

 

後頭神経痛

喉頭神経は、後頭部から耳の後ろに走っている神経です。

体のゆがみやストレスなどの原因で、この神経が痛むと、耳の奥がズキンと痛みます。

吐き気もなく自然に治ることもあるので心配しなくても良い痛みですが、体のゆがみやストレスがあると繰り返しやすいので、注意しましょう。

同じ姿勢が長く続く、座っていることが多い、パソコン操作の時間が長い人におきやすい症状です。

足を良く組む、ほお杖をつくことが多いと体のゆがみが出やすくなります。

<対処法>

耳の近くを冷やす、カイロプラクティック、整体院などで体のゆがみを整えて、筋肉の緊張をとる

 

喉からの放散痛

耳の周りには、頸の神経、三叉神経、迷走神経、舌咽神経、聴神経、顔面神経といった、たくさんの神経が走っています。

扁桃炎で喉がひどく痛むときに、耳に放散痛が出ることがあります。

耳には異常が無いのに、耳がズキンと痛むなんてふしぎですが、熱があって喉が腫れている場合、深刻な感染症のサインです。

<対処法>

扁桃炎、扁桃炎膿瘍やヘルパンギーナ、溶連菌感染症では発熱と強い痛みがあります。

病院で抗生剤を使った治療など、適切な処置をすぐに受けましょう。

顎関節症

あごの関節は、耳のすぐ近くにあります。

顎関節症は、かみ合わせの悪さ、ストレス、歯ぎしりや食いしばりなどが原因になっています。

顎関節に痛みが出ると、耳の奥が痛いと感じる事もあります。

関節が動いたときに一瞬だけしびれるようにズキンと痛みが走ります。

<対処法>

片側でかまない、歯ぎしりや食いしばりを避ける、ストレスをためない、歯科を受診

*マウスピースの使用で、顎関節を正常な位置におさまるようにしていく治療が主流です。

 

顎関節に耳の痛みが関係していることの解説です。

 肩こり・緊張症型頭痛

肩こりや緊張症型頭痛では、肩や首の筋肉が硬くなって血流が悪くなっています。

長時間のデスクワークや、ストレス、運動不足などが原因に挙げられます。

首を動かしたときに、ズキンと鋭い痛みが出ます。

<対処法>

ストレスをためない、軽い運動を取り入れる、ウォーキングやスクワットなど下半身を使う運動をおこなう。

ストレッチやシャワーで温める、カイロプラクティックの利用などで筋肉の緊張をとる。

 

耳掃除のしすぎ

耳の中はデリケートです。

耳掻きのしすぎで、耳の中にきずをつけてしまって痛みが出るケースがあります。

細菌感染の心配があります。

<対処法>

耳を刺激しない、キズや異常が気になるなら耳鼻咽喉科を受診する。

 

イヤフォンの使いすぎ

耳を密閉した状態で、大きな音量の音を聞き続けると、耳が疲労して”音響外傷”という状態になる事があります。

鼓膜が刺激に敏感になり、ズキンと痛みを感じるようになります。

<対処法>

イヤフォンの使用を中止し、良くなってからは、イヤフォンを長時間つけっぱなしにしない、音量は絞って使うことに注意する。

聞こえにくさや、痛みが続く場合には、耳鼻咽喉科を受診する。

 

「万が一」が心配なケースは?

咽頭がんでは、食べ物を飲み込む時に耳の奥がズキンと痛む感覚があります。

確率的には、がん全体の3%ほどと少ない病気ですが、がんが出来ると空間が狭くなったり、神経を圧迫して痛みが出ます。

  • 扁桃炎の痛みと違う
  • 何かを飲み込む時だけズキンと耳まで痛む
  • 痛みと言うより違和感を感じる  場合があります。

では、喉頭がんの症状をチェックしてみましょう。

 

違和感や引っかかりがしばらく続いている

風邪などと違って、がん(異物)が出来ている違和感を感じます。

がんが出来ている場所によって、飲み込みにくさや、引っかかりがあり、3ヶ月以上の期間にわたって違和感が続くのが特徴です。

喉そのものには痛みがないケースも多くあります。

 

血痰が良く出る

がん(腫瘍)は、出血しやすい性質があります。

喉頭がんが出来ると、ジワジワと出血して、痰に血が混じるようになります。

 

ズキンと耳の方まで痛みが走る

喉の奥の神経と耳の置くの神経は近くを走っているので、喉のがんが大きくなってくると、飲み込んだときに異物感だけでなく、痛みが出る事があります。

耳の周りには、頸の神経、三叉神経、迷走神経、舌咽神経、聴神経、顔面神経といったたくさんの神経が複雑に走っていて、耳に異常が無くても”耳が痛い”と錯覚するからです。

 

声の出しにくさを感じる

  • がんが喉の神経を圧迫している
  • 声帯が上手く閉じることが出来ない

こんな場合は、声の出しにくさを感じます。

風邪でもないのに声がかすれる感覚が続くのは、注意が必要です。

 

喉の違和感や血痰、声の出しにくさなど、3ヶ月以上にわたって続いている場合には、耳鼻咽喉科で詳しく検査してもらいましょう。

熱もなく飲み込む時にズキンと痛むその痛み・・・もしかするかもしれません。

 

まとめ

耳の痛みには、喉や顎の異常、ストレスなど、他の原因のものがある!

耳がズキンと痛んで中耳炎と診断されるケースばかりではありません。

耳には異常が無く、顎や喉、ストレス性の原因で強い痛みを感じていることがあります。

特に、強い肩こりは、緊張症型頭痛を起こし、なんとなくいつも不調、頭痛、耳の奥が痛いといった、不快な症状が出やすくやっかいなモノです。

ウォーキングなど下半身を使う運動を取り入れること、ストレスをためないといった事に気をつけて肩こりをやわらげる過ごし方を工夫して見ましょう。

また、まれに喉頭がんで飲み込む時に、耳の痛みを感じるケースがありますから、不安な場合には、耳鼻科で診断をうけておきましょう。

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