耳の痛みは嫌なものですね。
耳の外側が痛い時は、喉や鼻から影響を受けての痛みというよりは、外部からの刺激が原因になっている事が多いものです。
中でも、ピアスが原因で耳の外側が痛むという事があるので、ピアスとの付き合い方や、手入れの仕方は気をつけたいですね。
ピアスが原因で起こる耳の外側の痛みについてまとめていきましょう。
ピアスが原因で耳の外側が痛む
耳の外側の部分は、鼓膜より外のトンネル状の部分を外耳道、耳たぶを含む外耳部分を耳介と呼びます。
耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)
耳の外側の部分を耳介と言いますが、耳の傷から細菌感染して、軟骨が炎症をおこす病気です。
ピアスをあけるときに、傷から感染を起こしてしまう事があるので、ピアスをあけたときには清潔にする事が必要です。
耳を長い時間圧迫していたことで血腫が出来て、耳介軟骨膜炎がおきた場合には、耳の軟骨が厚くなったり変形したりします。
細菌感染で耳介軟骨膜炎を起こした場合には、キズやピアスが原因になる事が多いですから、自分でピアスをあけるとこうしたリスクを高める事になります。
ちなみに長時間圧迫されて軟骨に炎症を起こすこともあり、剣道の面やヘルメットの影響で外耳が変形する事があります。
金属アレルギー
ピアスのポストが金属のものをよく使うという場合、アトピー性皮膚炎のように耳たぶが腫れて痛みが出る事があります。
これは、ピアスのホールから金属イオンが入り込みアレルギー反応を起こすことで発症します。
ピアスホールの周りが、ただれたり腫れたりして痛みを起こします。
金属アレルギーだと気付かずに放置すると、ただれたようになって、傷の治りも悪くなります。
ピアスをあけるときにパッチテストをして、金属アレルギーのリスクが高い場合には、ピアスをあきらめるか、樹脂製ポストを使う様にする必要があります。
肉芽腫(にくげしゅ)
異物を排除しようとして起こる体の反応ですが、イボの様にできものになるのが肉芽腫です。
肉芽腫は個人の体質や、肉芽腫のきっかけによって痛みの度合いや出来方は違ってきます。
ピアスをあけている場合には、ピアスを体の異物として排除しようとして肉芽腫ができ、痛みを感じる事が多くなっています。
ピアスホールのところからできものが出来て痛みを強く感じるケースがあります。
放置していると大きくなる場合が多いので、形成外科での切除を検討しましょう。
ピアスをあけたときの注意
- ピアスは清潔に使い消毒をする
- つけっぱなしにしない
- パッチテストを行い、必要であれば樹脂製ポストを利用する
- ピアスホールの手入れを怠らない
外耳道や耳介の傷は、ピアスや耳掻きのしすぎが原因のほとんどです。
ピアスをあけるときに、皮膚科か耳鼻咽喉科を使う場合には、感染症や金属アレルギーに配慮した処置を行う事がほとんどです。
ただし、自分でピアスをあける場合には、自己責任となりますので気をつけなければいけません。
ピアッサーを使って自分でピアスホールをあける動画です
まとめ
外耳の痛みが出る症状はピアスが原因になることがある!
ピアスをあけた後は、消毒をして清潔に保つ事、金属アレルギーに気をつけること、ホールの周りのただれに注意する事が必要ですね。
症状が軽いうちに気付いてピアスを休む、皮膚科などを受診すると早く治すことが出来ます。
なんとなく放っておいて、耳介軟骨膜炎になれば、耳の形がいびつになったり、軟骨が腫れて、厚みが均一ではなくなってしまいます。
ピアッサーなどで気軽に自分であけることが出来る様になりましたが、異常が無いか観察する事、細菌感染させないように手入れすることに気をつけて、ピアスと付き合っていきたいですね。