便秘解消に効くモリモリスリムというお茶が注目されていますね。
そのネーミングの通り、お茶を飲むだけで”モリモリ”爽快なものが出るから、『スッキリ感があり、お腹のぽこりにも効いた!』なんて紹介されています。
なかなかの便秘解消の実力派健康茶ですが、副作用や注意点はないのでしょうか?
『モリモリスリム』の真実に迫ってみたいと思います。
モリモリスリムってどんなお茶?
モリモリスリムは6種類
”飲むと出る”と、便秘気味の人に評判のお茶『モリモリスリム』には、6種類あります。
- ほうじ茶風味
- 紅茶風味
- ハトムギ風味 プレミアム
- プーアール茶風味 黒モリ
- モリモリコーヒー
- ソフトタイプ
飲み方によっては効き過ぎるという人もいて、お腹が痛くなったり、下痢してしまう場合もあります。ソフトタイプがあるので、スタンダードなほうじ茶風味で効きすぎる、マイルドに効いて欲しいという時には、ソフトタイプを選ぶといいですね。
どんなものがブレンドされている?
ゴールデンキャンドル・ほうじ茶・玄米・ハト麦・プーアール・麻の実・ガルシニア・コレウスフォルスコリ・ヤーコン葉・スピルリナ・明日葉・桑の葉・桃の花・イチョウの葉・オオバコ葉・フユアオイ・薔薇の花・カワラケツメイ・キダチアロエ・羅漢果・杜仲の葉・アマチャヅル・蓮の葉・コタラヒムエキス末
引用:モリモリスリム公式サイト(ほうじ茶風味)
24種類のお茶をブレンドしていて、医薬品は使っていない健康茶。
安全性については、HACCP(世界保健機関・世界食糧農業機関推奨)の認定を受けているということで、確かなようです。
モリモリスリムの副作用は?
医薬品が入っていないので、副作用という言い方も出来ないのですが・・・
- 腹痛
- 下痢
効き過ぎて、下剤を飲んだようになったという人が多いです。
たまっていた宿便がモリモリでて、下痢になるほど排泄が進んでお腹がぺったんこになり、2㎏減!なんて口コミも見かけます。
ゴールデンキャンドルは下剤?
成分表を見ると、薬事法で指定のある成分は含まれていないので、『薬ではない健康茶』と呼んでいいことになります。
ただ、一時期下剤成分として問題になったハーブ”キャンドルブッシュ”とは親戚関係にあると言ってもよく、敏感な人は下痢になる可能性があります。
*センナ「豆科ジャケツイバラ科センナ科」
*キャンドルブッシュ「マメ科 ジャケツイバラ科センナ属」
*ゴールデンキャンドル「豆科ジャケツイバラ科カワラケツメイ属」
含まれる量に違いはありますが、下剤成分のセンノシドが含まれています。
お茶感覚で何杯も飲んだり、濃く煮出して飲んだりすると、下剤と同じ効果が出て腹痛や下痢が起こる副作用とも言える症状に悩まされることになります。
常用は弛緩性便秘の心配も
便秘は原因によって、弛緩性便秘、痙攣性便秘、肛門直腸性便秘にわけられます。
*弛緩性便秘:もともと筋力が弱い、胃腸のぜん動が弱い。
*痙攣性便秘:ストレスなどで胃腸が緊張して、狭い場所が出来たり、リズム良くぜん動できない。
*肛門直腸性便秘:痔やポリープなど出口に問題がある。
下剤効果の高いセンノシドを常用していると、センノシド無しに正常なぜん動が起こせなくなってきます。
下剤にはまる人というのは、慢性的な便秘に対して、センノシドに頼ることでぜん動の力が弱っているのにもかかわらず、さらにセンノサイドの刺激で排便という悪循環に陥っているのです。
弛緩性便秘が悪化するリスクがひそんでいます。
下痢を繰り返すと善玉菌が減る
腸内環境を整えるには、乳酸菌や麹などを使った発酵食品、食物繊維とオリゴ糖を同時に摂取することがポイントです。
下痢を起こすと、せっかく腸内に住み着こうとしていた善玉菌も一緒に流れ出てしまい、腸内細菌の数が減ってしまいます。
腸内環境を含めた体質改善を進めたいなら、できるだけ下痢せずに、リズム良くお通じをつける方法を取り入れた方が良いでしょう。
妊婦・授乳中・6歳未満は飲んではいけない
モリモリスリムの注意書きには、『妊娠中・授乳中はお控えください』『6歳以下の乳幼児のお召し上がりはお控えください』とかかれています。
自然な成分をブレンドしていて商品そのものは健康に問題のあるものは入っていないとしながらも、体質によっては下剤成分が効きすぎてしまうことを意味しています。
”天然成分”や”薬ではない健康茶”といっても、簡単に誰もが飲んで良いとは限らないのです。
モリモリスリムは安全なのか?
合ったペースや濃さを調整
センノサイド成分の入っているお茶を飲む場合、胃の中に食べ物が残っているかによっても下剤効果の効き方が変わってきます。
寝る前の胃が空になっている時に飲んで、朝スッキリというパターンが良い人と、朝にのんでゆっくり効いて夕方~夜にスッキリというパターンなど、体質や飲むタイミングによっても効き方が変わってきます。
体験的には、夜の空腹時に飲んで朝スッキリのパターンの方が腹痛になりにくいと感じました。
根本的な体質改善にはならない
慢性的な便秘の解消には、腸内環境を整える事、生活リズムを整えること、適度な運動とお腹に良い食事内容への改善が必要です。
モリモリスリムに頼った便秘解消法は、下剤の常用とかわらないリスクを持っています。
”医薬品ではないから安心”というイメージから離れて、体調に合わせて調整しながら利用する必要があります。
まとめ
モリモリスリムは薬ではないが飲み方には注意が必要!
下剤成分センノシドを含んでいるので、健康茶といっても妊娠中・授乳中・6歳未満のお子さんは、飲まない方が良いですね。
腹痛、下痢が起こる場合には使用を中止、飲み続けるなら、体調に合わせた飲み方を工夫する事が必要です。