日本人の閉経が50歳が平均とする
と、その前後の10年間は更年期と
なります。
40代に入ると、生理の周期にも変化
が現れ時には不正出血が起きてしま
うこともあるようです。
排卵が起こった後には生理が始まるの
ですが、更年期にはホルモンの量に変
化が現れるために「排卵しない」無排
卵月経が起こりやすくなります。
生理がある間は、妊娠も可能なので高
齢でも赤ちゃんを望む人には深刻な問
題です。
更年期に差し掛かる女性でも、赤ちゃん
を授かりたい場合には、無排卵月経をそ
のままにはしておけません。
無排卵月経と通常の生理の違いとは?
通常の生理は、前の月の生理が終っ
てから妊娠に適した身体にするため
に排卵が起こります。
女性ホルモンが分泌されると、子宮内
膜が厚くなり、妊娠しやすいように子
宮が整っていきます。
ここで性交なく妊娠が成立しないと、
増えた子宮内膜ははがれて落ちてい
きます。
女性の身体では毎月これが繰り返され
ているのですが、無排卵になると子宮
内膜が厚くなることがないので、生理
の経血量が少なくなったり、期間が短
くなったりします。
生理の経血には、子宮内膜以外にも粘液
等が含まれていますが、排出するには女
性ホルモンの働きが必要になります。
ホルモンの変化がこのように生理の量や
期間に影響を与える事があるので、基礎
体温を更年期でもチェックしながら無排
卵月経であるかをチェックしましょう。
生理があっても妊娠しなくなる?
排卵があれば妊娠の可能性は捨てきれま
せんが、無排卵であれば精子と卵子が受
精する事はありませんので妊娠は不可能
です。
基礎体温が低温期のまま上がらない、高
温期との境が分からないようであれば、
無排卵の可能性はかなり高くなります。
無排卵に無月経が増えたら更年期
無排卵月経を起こすということは、
女性ホルモンの減少が起きている
ということです。
生理がきても1年に数回しか排卵さ
れなくなるので、生理から生理の間
が長くなり、生理自体が短かったり
長かったりアンバランスになります。
生理の周期に乱れが起こった場合には、
自宅で簡単に検査ができる排卵検査薬
を使ってみても良いと思います。
無排卵月経が続くと、急に生理が終わり
閉経を向かえる事もありますが、詳しい
事は婦人科で検査すれば分かります。
更年期障害があったら検査を受けよう
更年期に入ると、症状の重さはそれ
ぞれですが更年期症状が現れます。
無排卵月経も更年期の特徴ですが、
イライラしたり精神的な落ち込み
が続くようであれば数年後に閉経
すると言われています。
症状が強くなると、日常生活も送れ
なくなるので早めにホルモン検査
を受けてみましょう。
更年期には妊娠確率が激減する
無排卵月経が始まると、排卵ペース自体
が減少するので自然妊娠する確率はぐ
んと下がります。
女性の結婚年齢が高くなっている事から
高齢での妊娠を希望する人もいると思い
ます。
更年期からの妊娠は不妊治療が必要
無排卵月経が始まってしまうと、
閉経が近いと考えます。
ストレスが過度になるとホルモン
バランスも一気に崩れてしまい、
無排卵月経へと繋がります。
これを防ぐためには、早期に不妊
治療を受けて排卵が正しくなるよう
にする必要があります。
高齢でも排卵がしっかりあれば、
妊娠する事はできますので、自分
のライフスタイルと向き合いまし
ょう。
まとめ
無排卵月経が起きるようになると、
不正出血も増えてきます。
基礎体温や血液検査で調べることが
出来ますし、場合によってはホルモ
ン治療で排卵できるようにすること
も出来ます。
生理のリズムが狂うと、生理周期以外
にも出血しやすくなり、子宮内を掃除
しようとしていきます。
更年期は誰にでもやってくるものです
から、無排卵かも知れないと鬱々する
よりきちんと婦人科で自分の身体と向
き合っていきましょう。