自然の便秘薬とも言われるように、オリーブオイルを飲むと便の滑りが良くなってスルリと出るようになると評判ですね。
オリーブオイルと便秘の関係、便秘解消のための選び方や飲み方・食べ方についてまとめてみましょう。
オリーブオイルと便秘の関係
なぜ便秘に効果があるの?
- オレイン酸が胃腸を整える
- 小腸で吸収されにくい
オレイン酸は油脂のなかでも胃にとどまる時間が短く負担をかけません。
胃酸の出過ぎを抑えるので、胸焼け、胃もたれを起こしにくいだけでなく、小腸で吸収されにくいため、大腸に届き便を軟らかくします。
胃や腸で吸収されず小腸・大腸に届くので、腸壁へ刺激を与えぜん動運動を活発にする働きもあります。
イタリアでは、昔から、天然の下剤・整腸剤として活用されてきました。
どんなタイプの便秘に効果的?
腸のぜん動が弱い
小腸・大腸に刺激を与えて動きを活発にするので、腸のぜん動が弱いためにおこる便秘に効果的です。
コロコロ便になりがちな場合も、オレイン酸の刺激が腸を活発にしてなめらかな便を作るのに役立ちます。
便が硬く排便しにくい
大腸の中にとどまる時間が長いと腸管から水分が水分が吸収されて堅くなります。
オレイン酸は腸管から吸収されにくいので、便の硬さを調整してだしやすくしますし、排便習慣を整える事で便がカチカチになるのを予防してくれます。
動きの鈍った腸のぜん動を活発にして、なめらかな便が出るようにアシストしてくれるのですね。
便秘解消のための食べ方・飲み方
タイミングは?
朝のぜん動運動が高まるときが効果的です。
朝食の時にスプーンに1~2杯をそのまま飲むか、サラダにかけたり、汁物に入れると手軽です。
1日のうちで午前中は、腸のぜん動運動が高まりやすく、デトックス効果が高まる時間帯ですから、オリーブオイルの便秘解消効果も出やすくなります。
一緒に食べると良いものは?
天然の下剤として効果を期待するなら【空腹時に一気に大さじ2杯】が基本です。
オイルを分解する胆汁が間に合わないことで、小腸から吸収されないまま大腸に届くことがポイントなので、そのままか、具のない飲み物に混ぜるのが効果的です。
白湯・紅茶・具なし味噌汁・ココアなど
ただ、穀類や野菜を意識した食事は、便のかさ増しになって便秘解消効果がアップします。
特に便がカチカチになるひとは、水溶性食物繊維の豊富な海藻、きのこ、山芋などのヌルヌル食材を取り入れてみましょう。
発酵食品をあわせて腸内環境を整えるなど、便秘解消習慣と合わせて実行すると、より効果が出やすいですね。
オリーブオイルの選び方
エキストラバージンオイルには国際基準がある
エキストラバージンオイルには、国際基準があり、最高品質のランクのものは酸度0.8%。
オリーブの実は、摘み取ると酸化が進みますから、最高品質にこだわるなら摘みたてを絞ったものと言うことですね。
ただ、風味や味は含まれるポリフェノール類によるので、苦みやスパイシーさがあることで健康効果が高いオイルもあります。
オリーブオイルの選び方
健康効果を狙ってポリフェノール類豊富な良質のオイルを使いたいところですが、苦みやスパイシーさが特徴のものは、飲むには抵抗があります。
とがった青臭さがなく、辛味の少ないものでも、便秘解消効果はあるので、味や風味がマイルドなタイプを選ぶと良いでしょう。
話題になっているのは・・・
『ガスティージョデカネナ・早摘みロイヤル』
マツコの知らない世界でも紹介された、とがった青臭さのない飲みやすいオリーブオイルです。
ロイヤル種という、オリーブの良さをオールランドにバランス良く持っているところも特徴です。
『カルサボイ・エキストラバージンオイル』
酸度0.1%の超低酸度のオリーブオイル。
まるでオリーブジュースと言える様なさらりとした味で、飲みやすいです。
『東洋オリーブエキストラバージンオイル』
小豆島産の完熟オリーブから絞った純国産オリーブオイル。
植樹から採油までを一貫して小豆島で行っています。
『キヨエオリーブ』
南オーストラリア産のオリーブジュースの上澄みを使ったオリーブオイル。
藤原紀香さんのブログでも話題。
オレイン酸の豊富なオイルで便秘解消
便秘解消という観点からは、オレイン酸が豊富なオイルであれば効果があります。
便秘外来で有名な、順天堂大学小林弘幸医師によると・・・
- アボガドオイル
- 亜麻仁オイル
- クルミオイル
- えごまオイル
- ココナッツオイル
オレイン酸が豊富なこれらのオイルを、朝の空腹時に大さじ2杯ていど飲むと、オリーブオイルのような便秘解消効果があるという事です。
口から入った食べ物が便になって出るのに1日~3日かかると言われていますから、頑固な便秘の場合は、お通じがくるまで2~3日かかる場合もあります。
まとめ
便秘解消にエキストラバージンオリーブオイルを飲むなら空腹時に!
ぜん動運動を高めるには『朝の空腹時に大さじ2杯』が鉄則です。
ほかの消化に時間がかかる食べ物と同時に摂取せず、吸収しきれないオレイン酸が大腸まで届くことがポイントです。
料理に使うだけで便秘解消効果が出なかった人は、朝にそのままのむのを2~3日試してはいかがでしょうか。