お尻は脂肪が多いので「筋肉痛になる」
想像があまりできません。
ですが脂肪だけでなくお尻には筋肉が
あり、それが使えていないとお尻の筋
肉が痛くなります。
じっとしても痛かったり、歩くたびに
痛いなどお尻の筋肉の痛みのトラブル
は様々ですが、どうして痛くなるのか
がわかれば改善することもできます。
お尻の筋肉が痛くなる原因とはいった
いなんなのか、どうすれば改善される
かをまとめていきましょう。
働き者のお尻の筋肉
お尻の筋肉と一言ではいっても、大殿筋
(だいでんきん)、中殿筋(ちゅうでん
きん)、小殿筋(しょうでんきん)と筋
肉は一つではありません。
股関節周辺の細かい筋肉や、太もものの
筋肉がかたくなっているためにお尻が痛
くなることもあります。
梨状筋(りじょうきん)はお尻の奥にあ
る筋肉ですが、ここが痛くなると坐骨神
経痛になり、足がしびれるなどの症状ま
で引き起こすのです。
足が痛いと訴える人の多くは、お尻の
筋肉に問題がある事もありますので、
気をつけたほうが良いでしょう。
普段は気にして使うことがないので「お
尻の筋肉はどんなときに使われているの
かよくわからない」と思います。
このお尻の筋肉がしっかり働かないと私
たちは歩いたり体を支えたりすることは
できないのです。
お尻の筋肉は老化する!
女性は「小さなお尻のほうがスタイ
ルが良く見える」と大きなお尻をコ
ンプレックスに感じます。
ところがお尻が小さく筋肉が薄くなっ
てしまうと、体を支えることができな
くなりお尻は垂れ下がり、猫背にな
ってしまいます。
高齢になると、お尻が引っ込んでしま
い背中が丸くなるのは、お尻の筋肉の
老化も原因の一つなのです。
お尻はたくさん使えばいつも元気
お尻のなかで一番大きな大殿筋(だいで
んきん)ですが、骨盤とも密接な関係が
あるので骨盤が影響を受けやすくなって
しまいます。
そうなればお尻の筋肉が痛むだけでなく
、股関節や足にも影響があらわれていき
ます。
特に日本人は骨盤が後ろに傾いているの
で、反り腰になりお尻の筋肉がいつも
緊張状態になりやすくなっています。
そうなると慢性的にお尻の筋肉が痛く
なりやすく、太ももまでも痛みが広が
るようになってしまいます。
このように、お尻の筋肉は正しく使わ
れていないと色んな場所が痛くなって
しまうもの。
普段は気にすることがないお尻ですが、
少しだけ気にしてあげることで痛みを
軽減したりなくすことができます。
筋肉はいくつになっても鍛えること
はできますし、正しい使い方をすれば
痛みがなくなるだけでなくヒップアッ
プにも繋がるのです。
お尻の筋肉が痛くなる原因を作っているのはこの3つ
長時間同じ姿勢でいること
デスクワークだけでなく、立ちっぱ
なしなど同じ姿勢を長時間している
と腰や足が痛くなった経験は誰にで
もあるものです。
姿勢を崩さないことで、お尻だけでな
く色んな場所に負荷がかかってしまい
ます。
とくに立ちっぱなしの人は足全体にも
力がはいってしまうので、それを支え
るお尻の筋肉はカチカチになりやすく
なっています。
無理な運動をしたこと
一時的にお尻の筋肉が痛む程度であれ
ば、疲労がとれてしまえば痛みは治
まっていきます。
ところが長期的な運動によってお尻の
筋肉が疲労していたり、上手く使えて
いないとお尻の筋肉が痛くなります。
加齢などによる筋力の低下
運動不足や加齢で筋肉が衰えてしまう
と、お尻の筋肉以外を使って動くよう
になります。
そうなると、股関節の稼働域が狭くなり
お尻の裏から腰に掛けてしびれるような
痛みが起きてしまったりするのです。
このような痛みは一時的なので、問題は
ありませんがいつまでもお尻の痛みが引
かないのには何か病気が隠れている可能
性があります。
お尻の筋肉の痛みが続くのはこの病気が原因かも
腰椎椎間板ヘルニア
おしりの筋肉が痛むだけでなく、太もも
などの足にしびれが出る人も多いです。
長時間の無理な姿勢をとったことや加齢
によって、椎間板の一部が飛び出てきて
神経を圧迫すること痛みがあらわれます。
坐骨神経痛
坐骨神経はおしりや太ももの裏から足の
先までありますので、広範囲に痛みがあ
らわれやすくなります。
お尻の筋肉の裏側から股関節、足の先に
まで痛みが広がりやすいのも特徴です。
脊柱管狭窄症
腰に負担をかけたる仕事、加齢による骨
の劣化が原因です。
椎間板が膨らむと脊柱管が押さえつけ
られ神経が圧迫されることで、お尻の
筋肉だけでなく太ももの後ろにも痛み
があらわれやすくなります。
椎すべり症
背骨の関節の損傷、椎間板ヘルニアや
スポーツでの怪我によって発症します。
脊柱管狭窄症からも起こりやすいので、
高齢者に多い病気の一つになります。
お尻の筋肉の痛みはこうやって改善する
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などは、
整形外科で状態を確認してから薬物療
法や鍼灸治療、リハビリテーションが
必要になります。
お尻の筋肉の痛みだけでなく、しびれが
出るようになるのは神経に損傷が考えら
れますので「整形外科」を受診してみま
しよう。
無理なストレッチを行うと悪化する恐れ
もありますので、無理はせずに病院での
診察をおすすめします。
筋肉をほぐしてお尻の痛みを解消しょう!
お尻の筋肉は歩いたり立ったり座る時に
つかわれますが、かたくなると上手に使
うことができずにこってしまうことがあ
ります。
肩こりと同じで、お尻の筋肉もこってし
まうのです。
テニスボールを使ってお尻ほぐし
お尻の筋肉が固いと、股関節もうまく
働きませんので足が疲れたりむくみや
すくなってしまいます。
日常的のお尻のコリをとってあげるこ
とで、お尻の筋肉が上手く使えるよう
になります。
テニスボールをお尻で転がすようにし
てじっくりほぐしましょう。
上下左右しっかりほぐしてあげるとお
尻がやわらかくなっていきます。
バスタオルを使ってお尻の周辺をほぐします
バスタオルを筒のように丸めたら、
お尻のサイドを転がすようにほぐ
しましょう。
太ももの横も同時にほぐすことも
できますので、お尻の痛みも和ら
ぎます。
足首を柔軟にすればお尻も快適
体のなかで首とついている部位は冷
やしたり固くなると体に大きな影響
を与えてしまいます。
特に足首は冷えも良くなりませんが、
固くなってしまうと股関節や肩甲骨
の動きにまで影響を及ぼしてしまい
ます。
足首がやわらかいと、下半身の動きも
スムーズになりますし、ストレッチ効
果も高くなります。
椅子に座って足首をゆっくり大きく
10回程度回してみましょう。
指もしっかりほぐしておくと、体も
軽くなり気持ちがいいですよ。
ボールを使ってストレッチ
壁に向かってまっすぐ立ち、肩幅に
足を開きます。
片足の膝とももの裏に子供が遊ぶ
サイズのボールをはさんで、ゆっ
くり引き揚げます。
太ももの裏とお尻の筋肉がしっかり
使われていることと、骨盤が左右に
ぶれないように気をつけてください。
バランスボールでストレッチ
スポーツ用品店にあるバランスボ
ールは体幹を鍛えるためにも使え
ますのでおすすめです。
足を開いて座り、骨盤を左右前後に
ゆっくりと動かしてみましょう。
股関節とお尻を意識すると筋肉が伸
びるのがわかりますし、体をねじ
ったりしたストレッチで気分も爽
快になります。
まとめ
お尻の筋肉は意識をしないと使われ
ることがなく、太ももばかり使うよ
うになってしまいます。
そうなると股関節や膝、足首にも負
荷がかかってしまいますので腰痛に
も繋がっていきます。
日頃からほぐしてやわらかくしてあ
げると、お尻の筋肉はいつも元気で
働いてくれますのでお尻の筋肉を意
識するようにしましょう。