生理予定日の1週間ほど前になると、だるさや眠気など、様々な体調不良に悩まされる女性は多いでしょう。
「なんとなく気になるかな?」という程度の方もいれば、「薬を飲まないと耐えられない」という方もいますから、症状の種類や重さも人それぞれです。
女性にとって悩みのタネである「生理前の不快な症状」ですが、その中でも特に注目をして頂きたいのが「下腹部痛」です。
生理前は下腹部痛があって今日はそれがひどい😔
— み (@mdmd_exl) 2017年4月8日
https://twitter.com/merxrun/status/822332807980560384
生理中に下腹部痛を訴える女性は多いのですが、生理の1週間ほど前にも下腹部痛の症状が出る女性も実は多いのです。
しかし、生理前の下腹部痛は他の病気や症状のサインの場合もありますので注意をしなければなりません。
今回は「生理1週間前の下腹部痛」について詳しく説明をしますので、下腹部痛に悩まされている方は1度確認をしてみて下さい。
生理前の下腹部痛は何が原因?
生理の1週間ほど前から「チクチク」と下腹部が痛むのは、一体何が原因なのでしょうか?
生理前の下腹部痛は「PMS(月経前症候群)」の症状の1つであると言われています。PMSとは、生理前に女性ホルモンが乱れることによって引き起こされる様々な不調のことを指します。
女性ホルモンには、
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
の2種類がありますが、排卵期から生理前のタイミングでこの2つのホルモンが入れ替わります。その時にホルモンのバランスが大きく崩れてしまうと、下腹部痛などの不調が出てしまうのです。
また、生理時に血液の排出を促すホルモンに「プロスタグランジン」があります。このホルモンは子宮を収縮させる作用があり、分泌される時に子宮へ痛みが出る場合がります。
生理の2日ほど前からこのホルモンは分泌されるので、生理前の下腹部痛の原因となることもあるのです。
超妊娠初期症状で下腹部痛が起こる?
生理の1週間ほど前から起こる下腹部痛は、「超妊娠初期症状」の可能性もあります。超妊娠初期症状とは、妊娠の超初期つまり着床した辺りの期間にでる症状のことを指します。
この時期の下腹部痛は、基礎体温が高温期に入った1週間後あたりから症状を訴える人が多いです。ちょうど生理1週間前の時期と重なるため、PMSの症状と区別が付きにくいのです。
「生理前の下腹部痛は初めて」
「おりものがいつもと違う」
「不正出血があった」
という方は、超妊娠初期症状の可能性も考えられますので、早めに産婦人科で相談をしてみましょう。
その他の病気の可能性も
下腹部が痛む原因は、生理前や妊娠初期症状ではなく「婦人科系の病気のサイン」の可能性もあります。
下腹部痛が起こると考えられる病気には以下のものがあげられます。
・子宮筋腫
・子宮頸癌
・子宮体癌
・卵巣嚢腫
生理が終わっても痛みが消えず、妊娠の可能性もない場合は「もしも」のことを考えて、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。
生理前の下腹部痛の対処法とは
PMSによる下腹部痛だった場合、生理のたびに痛みを耐えなければならないのはツライですよね。生理前の下腹部痛の対処法をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
①からだを冷やさないようにする
からだが冷えていると下腹部痛が悪化することがあります。「冷え」は女性の大敵であり、PMSの促進以外にも様々な不調の原因となります。
・冷たい飲み物を避け、常温か温かいものを飲む
・冬場はカイロを利用する
・しょうがやかぼちゃ、アーモンドなど血行を促進する効果がある食べ物の摂取
これらの方法は冷えの改善に有効ですので、生理前だけでなく日頃から注意しておくと良いでしょう。
②ホルモンバランスを整える
PMSの原因はホルモンバランスの乱れですから、ホルモンバランスを整えることで症状が軽くなる場合があります。ホルモンバランスを整えるには下記の方法があります。
・ストレスを溜めない
・規則正しい生活を送る
・バランスの取れた食事を取る
過度なストレスや生活リズムの乱れは、ホルモンバランスの乱れに繋がります。軽い運動の継続や没頭できる趣味を見つけるなどをして、適度にストレスを発散させましょう。
また、質のいい睡眠とバランスの取れた食事を3食しっかりと取ることも大切です。睡眠はまとめてたくさん取るのではなく、毎日決まった時間に寝ることが質を高めるコツと言えます。
その他、PMSの改善方法を紹介した動画もありますので、こちらも参考にしてみて下さい。
まとめ
多くの女性が悩まされる「生理前の下腹部痛」ですが、実は生理前の症状ではないこともあります。
妊娠初期症状の場合は、生理前の症状との区別が難しいですから、他にも普段と違った症状がないかということにも注意しておきましょう。
下腹部の痛みが強い場合はムリをせず「鎮痛剤」に頼ることも1つの方法です。
しかし、鎮痛剤を常用することはからだにあまり良いとは言えません。毎回服用をしなければならない程であれば、1度産婦人科に相談してみることをオススメします。
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