婦人科 生理痛

生理がこないのに下腹部痛が…考えられる原因って何?

 

正常な周期であれば毎月やってくる「生理」

生理前や生理中は健康な女性であっても、腹痛や不快感など様々な悩みを抱えていることでしょう。

 

ところで、「生理がこないのに下腹部痛がある」という悩みを抱えている方はいらしゃいませんか?

下腹部痛は女性にとってはよくある症状ですから、生理中でもないのに下腹部痛を訴えたことがある方は多いでしょう。

 

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しかし、生理の時以外の「下腹部痛」は心配がいらないものもあれば、「重大な病気」が原因の可能性もあります。

病気が原因であればすみやかに病院へ行く必要がありますので、少しでも早く気がつくことが重要です。

 

今回は「生理がこない場合の下腹部痛の原因」について詳しく解説をします。

下腹部痛に悩んだ経験がある方は特に確認をしておいた方が良いでしょう。

 

PMS(月経前症候群)かも

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生理中の下腹部痛の原因で最も多いとされているのが、「PMS(月経前症候群)」です。PMSとは、生理前にホルモンのバランスが乱れてしまうことにより引き起こされる体調不良のことを指します。

 

PMSは個人差があり、薬を服用しなければならないほど重い方もいれば、全く症状が出ないという方もいます。PMSによる症状も数え切れない種類があり、その中に「下腹部痛」も含まれているのです。

このように、PMSの症状の1つとして「下腹部痛」を訴える女性はたくさんいるようです。

 

PMSが原因の場合の特徴を下記にまとめました。

PMSによる下腹部痛の特徴

  • 「チクチク」という刺すような痛み
  • 生理予定日の10日ぐらい前から痛み出す
  • 生理が始まると共に痛みが消えていく

 

薬が効かない程の痛みであったり、生理が始まっても痛みがなくならない場合は、他が原因である可能性も考えられます。

 

もしかしたら「妊娠初期症状」?

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もう1つの原因として、「超妊娠初期症状」ということも考えられます。

妊娠をすると、女性の体は子どもを作るために急速に変化していきます。その変化の1つとして、妊娠の維持のために「黄体ホルモン」の分泌が促進されます。

 

黄体ホルモンが分泌されると子宮の筋肉が急激に伸縮しはじめ、この時に「チクチク」とした痛みを感じることがあります。妊娠初期の下腹部痛は、妊娠をした人の全てに症状が現れるわけではありません。下腹部痛により妊娠に気づく方もいれば、下腹部痛がなかったという方もいます。

下腹部痛についてはこの記事でも詳しく解説しています。

 生理予定日の1週間ほど前になると、だるさや眠気など、様々な体調不良に悩まされる女性は多いでしょう。「なんとなく気になるかな?」という程度の方もいれば、「薬を飲まないと耐えられない」という方もいますから、症状の種類や重さも人それぞれです。女性にとって悩みのタネである「生理前の不快な症状」ですが、その中でも特に注目をして頂きたいのが「下腹部痛」です。生理前は下腹部痛があって今日はそれがひどい😔— み (@mdmd_exl) 2017年4月8日https://twitter.com/merxrun/status/822332807980560384生理...

 

妊娠初期症状による下腹部痛の特徴

  • 「チクチク」という刺すような痛み
  • 引っ張られるような感じがする
  • 締め付けられる感じがする

 

 

このように、PMSによる下腹部痛と妊娠初期による下腹部痛は似ているため、見分けることはとても難しいです。

「生理が遅れる」

「頻尿になる」

など、他の症状も出ている場合は念のため妊娠をしているかどうかの検査をした方が良いでしょう。

 

婦人科系の病気の可能性も

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下腹部痛が長引いている場合は「婦人科系の病気」が原因であることも考えられます。下腹部痛の症状がある婦人科系の病気には下記の種類があります。

 

急性子宮内膜炎

子宮内に細菌が侵入することで子宮内膜が炎症を起こし、「下腹部痛」「腰痛」「排尿痛」「不正出血」などの症状が現れます。

 

子宮筋腫

子宮を形成する筋肉の細胞が増殖してしまうと良性の腫瘍となってしまい、その腫瘍ができる場所によって出る症状が違ってきます。

その中に下腹部痛も含まれますが、人によって痛みの程度は大小があります。

 

卵巣腫瘍

卵巣が腫れてしまうことを「卵巣腫瘍」と言います。卵巣は子宮の左右に1つずつありますが、片方だけの場合と両方腫れてしまう場合とがあります。

卵巣腫瘍の場合、下腹部痛と合わせて「片側だけの腹痛」が起こることもあるようです。

 

骨盤腹膜炎

子宮のどこかで炎症が起きた場合、その炎症が骨盤腹膜まで広がってしまうと「骨盤腹膜炎」になることがあります。

下腹部痛の他に、「膿性帯下」「発熱」「悪心(おしん)」などの症状も認められています。

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この他にも、下腹部痛を伴う婦人科系の疾患はたくさんあります。

いつもと違う下腹部痛を感じたり、その他の症状も出ている場合は念のため産婦人科を受診することをオススメします。

まとめ

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下腹部痛は女性にとって良くある症状なのですが、「いつもの下腹部痛だから」と安心せず、きちんと原因を突き止めることが大切です。

生理がきても下腹部痛が治まらなかったり、生理が来ずに下腹部痛が続いている場合は、念のために「早めの受診」をオススメします。

特に、将来的に「出産」を考えている方は何も症状がなかったとしても、定期的に産婦人科を受診した方が良いです。

母子ともに健康で出産を迎えるためには、日頃から「子宮」を大切にしておく心が大切と言えるでしょう。

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