「生理」になると、下腹部痛や腰痛など様々な身体の不調を訴える女性が多いです。
正常な周期であれば月に1度は生理を迎えることになるので、毎月悩まなければならないのはツライですよね。
生理中だけでなく生理前にも心身の不調を感じる人はいますが、「蕁麻疹(じんましん)」の症状が出るという人も少なくありません。
生理前と生理中に蕁麻疹出るの本当にやめて欲しい。
余計イライラする。— しずちゃん@ゲテモノ福岡1日目 (@rsg0116) May 8, 2017
生理前で体調悪いしさらに胃の調子も悪くて肌荒れするし蕁麻疹かゆいしおこ( ¯•ω•¯ )
— りかᙏ̤̫ (@riri_candy_617) January 20, 2017
このように、蕁麻疹は痒みや赤みなどの症状が出るためとても不快な思いをしています。
一体なぜ、生理前になると蕁麻疹がでることがあるのでしょうか?
また、あらかじめ蕁麻疹が出るのを防ぐことはできるのでしょうか。
「生理前に蕁麻疹が出る原因」と「対処法」について説明しますので、経験したことがある人は参考にしてみて下さい。
生理前に蕁麻疹が出る原因とは?
まずは「蕁麻疹」とは何かについて簡単に説明します。
蕁麻疹とは、皮膚の中の浮腫(むくみ)であり、短時間で広い範囲に湿疹ができ、一定の時間が経つと消えていくのが特徴です。
この湿疹は赤い色をしていますが、皮膚の細胞から「ヒスタミン」という物質が出ることにより、皮膚の血管が開くことで赤く見えるのです。
蕁麻疹が出る原因は食べものやストレスなど多岐に渡り、生理前のホルモンバランスの乱れで症状がでることがあります。
生理前になると、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)いう2つの女性ホルモンの分泌が大きく変動します。
女性ホルモンのバランスが崩れると、皮膚の細胞からヒスタミンが放出されやすくなるので、生理前に蕁麻疹が出やすくなるのです。
もともとエストロゲン自体にもヒスタミンを放出させる働きがあるので、ホルモンバランスの崩れを極力起こさせないことが重要です。
蕁麻疹が出てしまったらどうすれば良い?
生理前に蕁麻疹が出てしまった時は、下記の対処法を試してみて下さい。
1.蕁麻疹が出ている部位を冷やす
蕁麻疹は体温が高くなると、余計にかゆみが増してしまいます。
冷蔵庫で冷やしたタオルを当てる、袋に入れた氷を当てるなどをして、蕁麻疹が出ている部位を冷やしてみましょう。
入浴はできれば避けた方が治りが早くなります。
2.なるべく刺激を与えない
衣服で擦れてしまったり、袖の部分などゴムで締め付けられると、症状が悪化することがあります。
スエットやTシャツなど、なるべくゆったりとした服装を選びましょう。
3.皮膚科を受診する
上記2つの対処法をためしても痒みが我慢できない場合は、皮膚科を受診することをオススメします。
蕁麻疹は痒みが強いため、症状が落ち着かないとストレスになり、余計に症状が強くなることもあります。皮膚科を受診すると、飲み薬や塗り薬を処方してくれ、治りも早くなります。
生理前の蕁麻疹を防ぐことはできる?
生理前の蕁麻疹は誰でもできる訳ではなく、生理前になるたびにできるというものでもありません。
ホルモンバランスの崩れが激しかったり、体調がすぐれないと出やすくなるのです。
ですから、「蕁麻疹になりにくい身体」にしておくことで、生理前の蕁麻疹を防げます。
生理前の蕁麻疹を防ぐ方法をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
1.規則正しい生活を心がける
寝不足や栄養不足など、不規則な生活はホルモンバランスの乱れを悪化させます。
- 毎日決まった時間に起床、就寝をする
- バランスの良い食事を3食とる
- 入浴はシャワーで済ませず湯船につかる
などを行い、規則正しい生活を心がけましょう。
2.ストレスを溜めすぎない
ストレスを溜めることも蕁麻疹の悪化に繋がるため、適度に発散することが望ましいです。
- 没頭できる趣味をみつける
- 仕事とプライベートのオン、オフを付ける
- ウォーキングなど軽い運動を習慣化させる
など、自分なりのストレス発散方法を見つけて、ストレスを溜めすぎないようにしましょう。
3.肌を乾燥させない
肌が乾燥していると刺激に対する抵抗力が低くなるため、蕁麻疹が出やすくなります。下記の方法で、肌が乾燥しないように注意しましょう。
- 洗顔後は化粧水・乳液などで保湿をする
- 冷暖房が効いた部屋では、こまめに顔の水分を補給するミストなどを利用する
- 時間がある時はフェイスマスクなどで潤いを与える
入浴後や洗顔後は特に肌の水分が不足しています。できるだけ素早く保湿ケアをするように心がけましょう。
まとめ
蕁麻疹は湿疹と違って一時的に赤みや痒みの症状が出て、ひどい時は地図状に赤く広がってしまうこともあります。強い痒みを伴いますので、生理のたびに蕁麻疹になることはできるだけ避けたいものです。
生理前のホルモンバランスの崩れは周期的に起こるものなので、完全に防ぐことは難しいかも知れません。しかし、できるだけ崩れないようにケアをすることは、蕁麻疹の症状を防ぐためには大切です。
もし蕁麻疹になってしまった時はあまり我慢しすぎず、速やかに皮膚科を受診しましょう。