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生理前の顔や身体のホテリはなぜ?その原因はPMSかも!

正常な周期であれば月に一度やってくる生理ですが、生理中だけでなく「生理前」にも、身体や精神的な不調を訴える女性はたくさんいます。

  • イライラ
  • 憂鬱
  • 腰の痛み
  • 胸の張り
  • 倦怠感
  • 頭痛

など、生理前の症状には数え切れないほど種類があるのです。

ところで、

「生理前になると顔や身体がほてる」

こんな症状に悩まされている人はいませんか?

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このように、生理前になるとほてりを感じるという女性はたくさんいます。一体なぜ、生理前になると身体のほてりを感じるのでしょうか?今回は「生理前のほてり」の原因を説明します。

 

生理前の「ほてり」はどんな症状?

ひとくちに「生理前のほてり」といっても、人によって症状の出かたは違いますよね。

まずは生理前に身体がほてると、どのような症状が出るのかを知っておきましょう。

 

1.顔や身体がのぼせた感じになる

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顔だけ、もしくは身体全体が熱くなり、お風呂上がりのようにのぼせた感じになります。

人によっては、心臓がドキドキする「動悸」も感じるでしょう。入浴後や運動後以外にこのような症状が出るのが、生理前のほてりの特徴です。

 

2.倦怠感があり熱っぽい感じがする

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喉の痛みや鼻水など風邪の症状がないのに、身体がダルく熱っぽい感じがします。風邪とは違いますので、熱を計っても平熱のことが多いです。

 

3.めまいと眠気がひどい

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しっかりと寝ているにも関わらず、ひどい眠気を感じることがあります。眠気やほてりの症状から、頭痛やめまいが起きる人もいます。

生理予定日の7~10日前にこれらの症状が出る人は、生理前の不調である可能性が高いです。

この症状は、風邪や妊娠前の特徴とよく似ています。妊娠していた場合は、薬の服用が制限されるので、安易に市販薬を飲んでしまわないように気をつけて下さいね。

 

生理前のほてりの原因は?

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生理前に、上記のような症状が出るのは、「PMS(月経前症候群)」が関係しています。PMSとは、排卵後に女性ホルモンが乱れることで、生理予定日の7~10日前に起こる心身の不調のことです。

生理というのは、

  • 月経期
  • 卵胞期
  • 排卵期
  • 黄体期

の4つの期間に分かれています。

排卵後は「黄体期」にあたるのですが、この時期は身体が妊娠に備えて変化をし始める時期です。妊娠に備えた準備の中に、子宮内膜を柔らかくするという働きがありますが、その影響で普段よりも体温が上昇するため、「高温期」とも呼ばれる時期なのです。

高温期以外の時期は「低温期」と呼びますが、低温期と高温期で体温の差があるため、「熱っぽい」や「ほてる感じがする」といった症状が出るのです。

基礎体温をつけていると、低温期と高温期の差がはっきりするので、PMSによる体温上昇だと判断がしやすくなります。基礎体温の計測は、女性の身体の状態を判断することにも役立ちますので、普段から付けておくと便利です。

 

生理前のほてりが出やすい人って?

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「ほてり」の症状はPMSの一つですが、全ての女性に起こるわけではありません。ほてりが出やすい人にはある特徴があるのです。

ほてりが出やすい人の特徴

  • 肥満である
  • 痩せている
  • 更年期障害が出ている

太っていたり痩せすぎていると、ホルモンバランスの調節がうまくできないことがあるので、ほてりの症状が出やすいです。また、加齢が進むと「更年期障害」の症状の一つとしてほてりが出ることがあります。

更年期障害とは、閉経前後の約5年間に現れる心身の不調です。30代後半の女性で、生理前のほてりを急に感じるようになった人は、更年期症状の前兆かもしれませんので、一度産婦人科に相談してみましょう。

 

生理前のほてりを改善する方法

ほてりの症状が出ると身体がだるく感じるので、仕事や家事などの日常生活にも支障が出てしまいますよね。かといって、熱や風邪ではないので休むことが難しい人もいるでしょう。

そのような人は、生活習慣を一度改めてみると症状が緩和されることがあります。対処法をまとめましたので、ぜひ一度試してみて下さいね。

 

1.身体がむくみにくい食べ物を摂取する

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むくみが取れると、のぼせの症状も改善されていきます。むくみが取れる食べ物には、

・クエン酸やポリフェノールを含んだ食べ物

・アーモンド

・かぼちゃ

などがあります。生理前の食事に取り入れてみましょう。

 

2.適度な運動をする

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ウォーキングやヨガなど、適度な運動をして汗を流す習慣を付けましょう。

運動をすると新陳代謝が良くなるので、むくみやほてりが緩和されます。ただし、あまり激しい運動はかえって生理前の身体には負担になります。身体がすっきりする程度にとどめておくことがポイントです。

 

3.半身浴をする

熱いお風呂に入ると、のぼせの症状が悪化することがあります。

シャワーのみで済ませるのも、今度は冷えの原因になるので避けた方が良いです。

ぬるめのお湯にゆっくりと浸かる「半身浴」が、身体も適度に温まるのでオススメです。半身浴をする時は、水分をしっかり取ることを忘れないで下さいね。

 

まとめ

毎月のように生理前の「のぼせ」を感じる人は、「またこの時期がやってきてしまった」と気分も憂鬱になってしまいますよね。

しかし、黄体期をどのように過ごすかで、症状の緩和も期待できます。

不快な症状にただ耐えるよりも、できることを試してみた方が気持ちも楽になることでしょう。生理前でも快適に過ごせるようになると良いですね。

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