「生理が近くなると陰部がかゆくなる」
「皮膚のかゆみが増したなと思ったら生理がきた」
「生理前のかゆみをなんとかしたい!」
このような悩みを抱えている人はいませんか?
生理前に起こる症状には色々ありますが、陰部やその他の皮膚にかゆみが出るという人もいます。かゆみの症状が起こると、睡眠が妨げられたり集中力の低下に繋がったりするので、できれば避けたいものですよね。
今回は生理前のかゆみの原因とその対処法について説明します。
生理前によくかゆみの症状が出る人は、一度確認をしてみて下さいね。
生理前にかゆみが出やすい場所ってどこ?
生理前にかゆみが出やすくなるのは、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなるからです。
ホルモンバランスが崩れると、皮膚が乾燥しやすくなったり、少しの刺激でも過敏に反応しやすくなるため、かゆみの症状がでやすくなるのです。
生理前にかゆみが出やすい場所は、大きく2つに分けることができます。
全身が痒くなる
まず一つは「全身」です。
頭皮や腕、足など色々な部位がかゆくなってしまいます。
中には、ニキビやふきでもの症状と一緒に、顔もかゆくなるという人もいます。
皮膚は乾燥することでかゆみが悪化するため、ひじやひざなど乾燥しやすいところが特にかゆみが強くなりやすいです。
陰部が痒くなる
生理前は、おりものの分泌量が増えます。
おりものはそのままにしておくと、ムレて雑菌が繁殖しやすくなります。おりものシートやナプキンを付けていても、こまめに取り替えないと余計に不衛生な状態になってしまいます。
肌が敏感な時期というのは、普段よりもムレたり肌荒れを引き起こしやすくなります。
陰部にも同じことが言えるので、生理前はいつもよりも注意が必要です。
陰部の強いかゆみは「カンジダ膣炎」が原因のことも
陰部のかゆみが我慢できないほど強い場合、ムレやかぶれの症状ではなく「カンジダ膣炎」によるものかも知れません。
カンジダ膣炎とは?
カンジダ膣炎とは、カビ菌が膣内で増殖することで起こる病気です。
https://twitter.com/koepana/status/882436998539038720
https://twitter.com/jss_or2/status/882235696492171264
カンジダはよく「性病」と勘違いされますが、カンジダの原因となるカビ菌は、膣の中や口の中、皮膚などに常在している菌です。
免疫力の低下など何かがきっかけで、そのカビ菌が増殖することでカンジダは発症します。
生理前の時期は皮膚が弱くなるだけでなく、身体の免疫力も普段より弱くなります。そのため、生理前にカンジダを発症する人は多いのです。
カンジダ膣炎の症状
カンジダ膣炎の主な症状は、
- 陰部の強い痒み
- カッテージチーズまたは酒粕のようなポロポロとしたおりもの
- おりもののにおいが酸っぱくなる
などです。
これらの症状が出ている場合はカンジダの可能性が考えられますので、できるだけ早めに産婦人科を受診しましょう。
カンジダ膣炎の治療法
症状が強くなったカンジダは自然治癒が難しくなるので、病院による治療が必要になります。産婦人科を受診すると、
- 膣内洗浄
- 膣錠の挿入
- 飲み薬の処方
などをしてくれます。
だいたい1~2週間で完治することが多いです。
しかし、カンジダは再発が多い病気なので、処方された薬は必ず使いきる必要があります。くれぐれも、かゆみがなくなったからと言って、自己判断で中止しないようにして下さいね。
生理前のかゆみの対処法
それでは、カンジダではない場合、生理前のかゆみにはどう対処したらよいのでしょうか。
対処法をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
1.陰部はできるだけ清潔に保つ
なるべく、おりものが長時間下着につかないようにします。
おりものシートやナプキンを使用する場合は、こまめに取り替えましょう。
ただし、お風呂で陰部を洗う時は、膣の中まで洗うことは避けた方が良いです。必要以上にキレイにしてしまうと、膣の中にいる「良い菌」まで殺してしまうことになるので注意しましょう。
2.保湿をしっかりしておく
皮膚の乾燥は、かゆみの症状を悪化させる原因になります。
お風呂上がりは一番肌が乾燥しやすい時なので、ボディクリームを塗るなどしてしっかりと保湿をしておきましょう。乾燥が強いところは、日中もこまめにクリームを塗ると良いです。
3.かゆみに効く軟膏を塗る
ドラッグストアやインターネットなどで、皮膚のかゆみやデリケートゾーンのかゆみへ効果が期待できる軟膏も販売されています。
かゆみが気になる人は、このようなものを試してみても良いでしょう。ただし、肌に合う、合わないがありますので、使用前にパッチテストをすることは忘れないで下さいね。
まとめ
生理前の痒みの症状は、様々な原因があることが分かっていただけたでしょうか。
それぞれ適切な処理を行わないと、かゆみが増してしまうこともあるので注意が必要です。
かゆみがひどくて夜も眠れないという人は、陰部の痒みなら産婦人科、その他の部位なら皮膚科にて診察を受けることをおすすめします。