「下腹部痛」は、女性に起こる身体の不調の中では比較的よく見かける症状です。
放置しておいても問題がないものもあれば、早く対処しないと危険が伴うものなど、下腹部痛の原因は多岐に渡るため、注意が必要です。
ひとくちに「下腹部痛」と言っても、子宮なのか卵巣なのか、それとも腸なのか、痛む場所は様々ですよね。
その中で、今回は卵巣が痛む「卵巣痛」に注目してみましょう。
久しぶりに生理前の卵巣痛で気絶した\(^o^)/おかげでバイト中10分くらいレジ不在だったwww
— かつを(龍蒼) (@arigundan2000) July 16, 2016
生理前の卵巣痛かな????
— 柚綺♐ (@yuzuki0128) June 22, 2016
このように、「生理前に卵巣が痛む」と訴える女性はたくさんいるようです。
痛みが強い人ですと動けなくなってしまったり、痛み止めを服用しなければならないケースもあります。頻繁に強い痛みを感じる人は、やはり心配になりますよね。
生理前に卵巣痛が起きる原因には、一体どのようなものがあるのでしょうか?
「生理前の卵巣痛」について詳しく説明します。
生理から1~2週間後の卵巣痛はなぜ起こる?
「生理前」といっても色々な時期がありますので、まずは生理後1~2週間に痛む場合を説明しましょう。
生理後1~2週間に起こる卵巣痛は「排卵痛」が原因と考えられます。
「排卵痛」とは、卵巣から排卵される時に感じる痛みのことです。
全ての女性が排卵痛を感じる訳ではなく、何も感じない人もいれば、我慢できないほどの痛みを訴える人もいます。また、排卵痛がある人でも、月によって痛む時と痛まない時があります。
基本的には右か左どちらかの卵巣が痛むのですが、場合によっては両方の卵巣が痛むこともあります。
さらに、排卵後は卵巣が少し腫れているので、その腫れが原因で痛むこともあるため、排卵日から2~3日は卵巣痛が起こる可能性があるのです。
排卵痛が起こった時は、ムリをせずできるだけ安静にしておきましょう。
痛みがひどい場合は鎮痛剤を服用しても良いです。ただし、「排卵痛」であることが間違いない時のみにしておいた方が無難です。
排卵後~生理日直前までの卵巣痛は?
排卵日から2~3日経っても排卵痛が治らず、生理予定日頃まで痛みが続く場合は、「妊娠」している可能性もあります。
妊娠していると、生理予定日の前後1週間に「超妊娠初期症状」が出る人もいます。
超妊娠初期症状の中に「卵巣痛」も含まれ、一時的に痛い場合と継続して「チクチク」とした痛みが続く場合があります。
妊娠による卵巣痛は、排卵後に卵巣が腫れることが原因です。
排卵痛の場合は排卵日から数日で痛みは治るので、生理予定日付近まで痛みが続いている人は、妊娠の可能性も考えておきましょう。
できれば鎮痛剤の服用は避け、生理予定日を1週間過ぎても生理が来なければ、妊娠しているかどうかの検査をしておきましょう。
妊娠初期の段階は、市販の妊娠検査薬で正しい判断ができないこともあります。念のため、産婦人科で検査をすることをオススメします。
生理前1週間のチクチクにはこちらの記事で詳しく説明しています。参考にしてみてください。
ストレスが原因のことも
卵巣痛はストレスが原因で起こることもあります。
過度なストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。
ホルモンバランスは、少し乱れただけでも身体に様々な不調が出てしまいます。仕事やプライベートなどで過度なストレスを抱えている場合は、まずはストレスを発散することが大切です。
「ストレスが軽減されると卵巣痛がなくなった!」
と訴える人もいますので、ストレスは日頃から適度に発散しておく癖をつけましょう。
我慢できないほどの痛みの場合は注意!
もし、我慢できないほどの痛みがある場合は病気の可能性もあるので注意が必要です。卵巣痛の症状が出る病気をまとめました。
・卵巣のう腫
卵巣のう腫とは、卵巣にできる腫瘍のうち、「良性」のものを指します。
初期段階では自覚症状がありませんが、腫瘍が大きくなると「卵巣痛」「腰痛」「便秘」などの症状が出ます。
・卵巣がん
卵巣がんとは、卵巣にできる腫瘍のうち「悪性」のものを指します。
「卵巣痛」や「頻尿」「体重減少」などの症状が出る人もいますが、何も症状が出ない人も多いです。
・子宮付属器炎
子宮付属器炎とは、卵巣にウイルスが侵入することにより、炎症を起こすことを指します。
子宮付属器炎になると、「下腹部痛」や「発熱」の症状が出ます。症状が重い場合、入院が必要になります。
このように、卵巣痛が起こる病気はたくさんあります。
安易に自己判断せず、痛みを感じたら一度産婦人科を受診することをオススメします。
まとめ
卵巣痛は、そのままで心配がないものもあれば、重大な病気によって引き起こされるものもあります。
下腹部は卵巣だけでなく、女性にとって大切な臓器がたくさん詰まっています。
妊娠や出産を考えている女性であれば、最も大切にしなければならない部位です。
「下腹部が痛むな」と感じたら、一度専門家に相談してみる方が良いでしょう。
病気が原因であっても、早期に治療すれば治る確率も高くなります。
「いつものことだから」と安心せず、定期的に産婦人科をすることも、健康な身体を保つには大切なことです。