女性であれば「生理痛」に悩まされた経験がある方は多いでしょう。
毎月必ず生理痛がある人もいれば、全く何もない人、月によって症状も重さも違っているなど、生理痛には個人差があります。
生理痛の症状は人によって様々ですが、「腹痛」や「腰痛」、「下痢」「便秘」などが比較的多く訴えられる症状です。
しかし、中には「生理になると足の付け根が痛くなる」と言う人もいます。
生理痛っていうのは足の付け根の上が握り潰されるような痛さ。
分かりにくいようであればヒールの面積が狭いやつで貫かれるように踏んでもらえばいいと思うよ(怒)
— 太郎花子(2)3歳児 (@tarohana_2525) February 13, 2017
https://twitter.com/PiccoloMoko/status/842763915087888384
足の付け根は「子宮」とは関係のないように思えますから、「生理で足の付け根なんて痛くなるの?」と不思議に思う人も少なくはないでしょう。
ですが、「足の付け根の痛み」も実は生理痛の1つなのです。
今回は生理中に足の付け根が痛む「原因」と「対処法」についてご説明します。この悩みを抱えている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
生理中に足の付け根が痛くなる原因
まずは、生理中に足の付け根が痛くなる原因について説明します。
生理が始まると女性の体は「血行不良」や「冷え」「むくみ」を起こしやすくなってしまいます。
血行不良により体の血液がうまく流れず、さらに不要な老廃物が体内にたまったままになっていると、普段よりも関節に負担がかかってしまいます。
また、生理中に骨盤が緩むことで股関節痛が起こることもあります。
生理中はホルモンバランスの変化により、子宮の大きさが大きくなり骨盤が緩みます。これには個人差がありますが、骨盤が緩むことで股関節の痛みが出てしまうこともあるのです。
その他の要因としては、脊椎が傾くことで片側の足だけ痛むこともあるようです。
生理痛で足の足の付け根が痛くなる原因をまとめますと、
・血行不良や冷え、むくみ
・骨盤の緩み
・脊椎の傾き
ということになります。症状が出たことがある方は覚えておくと良いでしょう。
子宮内膜症の可能性も
足の付け根が痛む場合、生理痛が原因であれば良いのですが、まれに「子宮内膜症」によって痛むこともあります。
子宮内膜症とは、子宮にあるはずの子宮内膜組織が子宮内以外の場所にできてしまうことです。
20~40歳の女性に発症することが多く、はっきりした原因は今のところ分かっていません。
主な症状に「生理痛」があります。
薬を飲んでも効かないほどの腹痛を訴えたり、人によっては腰痛や性交痛などの症状がでることもあります。
癒着した場所によっては、生理痛として「足の付け根の痛み」が起こることもあります。
月ごとに生理痛が酷くなる場合は、子宮内膜症である可能性も考えられます。念のため、1度産婦人科で相談してみることをオススメします。
生理中に足の付け根が痛くなった時の対処法
生理の度に足の付け根が痛んでしまっては、ただでさえツライのに余計に動くことがしんどくなってしまいますよね。中には「仕事が休めない」「薬は飲みたくない」という人もいるでしょうから、できれば自分で対処をしたいと考えるでしょう。
それでは、足の付け根の痛みを解消する方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
足の付け根の痛みへの対処法
①マッサージをする
血行が悪くなっている時は、リンパの流れも悪くなっています。リンパの流れを良くするために、足の付け根をマッサージすることは効果的です。リンパは血管に沿って流れていますので、その流れに沿ってマッサージをすることがコツです。
マッサージ用のオイルやボディークリームを使用すると、肌を傷つける心配がないのでオススメです。
お風呂でできる「リンパマッサージ」もありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
②ツボを押す
足の付け根の痛みに効くツボを押すことも効果があります。足の付け根の部分にツボがありますので、痛すぎない程度に押してみて下さい。生理中の体は刺激に敏感ですので、「気持ちいい」と感じる程度にしておきましょう。
生理痛全般に効くツボもありますので、その他の症状も抱えている方は試してみてはいかがでしょうか。
③屈伸をする
屈伸をすると血液の循環がよくなり、むくみが解消されます。
お風呂上がりなどに、ストレッチと一緒にやってみましょう。ただし、貧血の症状がある人は屈伸することで「めまい」や「立ちくらみ」が起こる可能性がありますので、控えた方が良いでしょう。
まとめ
生理痛で足の付け根が痛くなる、ということはあまり聞きなれないかも知れませんが、悩まされている女性は以外とたくさんいるのです。
むくみや血行不良が原因ですから、上記の対処法以外にも、水分の取りすぎにも注意する必要があります。
中には生理痛以外の原因が隠れていることもありますので、痛みが強かったり増していく方は、1度産婦人科に相談をしてみることをオススメします。
体を思いやって過ごしていくことが、ツライ生理痛を乗り切るための重要なポイントと言えるでしょう。