生理が始まると人によっては、下腹部痛や腰痛などの「生理痛」に悩まされる人もいます。
ひどい人ですと鎮痛剤が必要になったり、1日中ベッドから出られないなんて人も少なくありません。
生理痛は体質や病気が原因で起こることもありますが、「日常生活」の中に原因が隠れていることもあります。
その中で見落としがちなものに、「カフェインの摂取」があります。
「え!?カフェインの摂取と生理痛って関係があるの?」
と驚く人も多いでしょう。
あまり関係のないように思えますが、カフェインを多量に摂取すると、生理痛がひどくなってしまうことがあるのです。
「でも、毎日コーヒーを飲むのはやめられないし…」
そんな人のために、今回は「カフェインで生理痛が起こる原因」とその「対処法」について説明します。
日頃からよくカフェインを摂取する人は、1度確認をしておくと良いでしょう。
なぜカフェインを摂るとなぜ生理痛がひどくなるの?
生理痛の原因の1つとして、「からだの冷え」が関係していることはよく知られていることでしょう。
まずは、からだが冷えると生理痛が悪化してしまうメカニズムについて簡単に説明します。
からだが冷えていると、体内の血の巡りは悪くなってしまいますので、「血行不良」の状態にあると言えます。
血行不良になると、骨盤に「プロスタグランジン」という物質が溜まります。このプロスタグランジンは、血液を子宮から押し出す時に分泌され、骨盤に溜まることで「痛み」を引き起こすのです。
そして、「カフェイン」には「からだを冷やす」作用があるため、生理痛がひどくなる原因となる場合があるのです。
「冷え」を防ぐために、ホットドリンクを飲む人は多いと思いますが、実は「何を飲むか」もポイントだったのです。「ホットだから」と安心をして、カフェインが含まれているものを飲んでいては逆効果ですよね。
カフェインが含まれている飲みものをいくつか紹介しますので、参考にして下さい。
カフェインが含まれている飲みもの
- コーヒー
- 紅茶
- お茶(玉露、抹茶、緑茶、ウーロン茶など)
- ココア
- コーラ
注意したい2つの作用
先ほど、カフェインには「からだを冷やす作用がある」と説明しましたが、もう少し具体的に説明しましょう。
カフェインには、生理痛の悪化に関係する作用が2つあります。
神経を刺激して覚醒させる作用
神経が刺激されると脳が覚醒してしまうので、イライラしやすくなったり、気分が沈みやすくなります。生理痛や生理前の症状に、イライラや憂鬱感がありますので、余計にこの症状が増してしまうこともあるのです。
また、脳が覚醒していると、寝つきが悪くなる、眠りが浅くなるなどの症状も引き起こすことがあります。寝不足などの生活習慣の乱れも、生理痛と大きく関係しているので、カフェインの取りすぎに注意が必要となるのです。
血管を収縮させる作用
生理痛は血管が収縮する時に痛みを感じるものなので、カフェインによってよけいに収縮作用が働くことで、生理痛の悪化に繋がります。
さらに、血管が収縮し血行が悪くなることで、生理痛が長引く可能性もあります。
カフェインには、生理痛の症状を悪化させるだけでなく、長引かせてしまう作用が含まれているのです。
どうしてもカフェインが摂りたくなった時は
とはいっても、生理はほぼ毎月やってくるものですから、コーヒーが好きな人にとっては控えることが余計にストレスとなってしまいそうですよね。
生理中にカフェインとどう付き合っていけばよいかをまとめましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
カフェインレスコーヒーを飲む
コーヒーの中には、カフェインの成分を極力カットした「カフェインレスコーヒー」というものもあります。
味もそこまでカフェイン入りのコーヒーと変わらないので、こちらを代用するのが良いでしょう。ドリップタイプのものや、インスタントなど色々な種類があります。
https://twitter.com/aipppHoney/status/692560285798895616
https://twitter.com/maochi0101/status/856751178352173056
このように、生理中にカフェインレスコーヒーを飲んでいる人はたくさんいるようです。
ぜひ1度試してみてはいかがでしょうか。
ノンカフェインのハーブティーを飲む
ノンカフェインのハーブティーもオススメです。
ノンカフェインであればどのハーブティーでも良いです。
「カモミール」は鎮静作用があるなど、種類によって期待できる作用が違ってくるので、色々と調べてみると良いでしょう。
お気に入りのハーブティーを見つけて、リラックスする時間を作るのも生理痛の緩和には有効です。
まとめ
コーヒーは多くの人々に愛飲されている飲みものですから、生理痛を抱えている女性もよく飲まれていることでしょう。
コーヒーが好きな人にとっては、生理中にカフェインを断つことが「ツライ」と感じるかも知れません。しかし、生理痛が悪化する可能性やからだのことを考えて、時には我慢をすることも必要ではないでしょうか。
カフェインレスでもおいしく飲めるものはたくさんありますので、色々と試してみて「カフェインレス生活」を満喫してみるのも良いかも知れませんね。