「運動なんてした覚えはないのに、なぜか筋肉痛…」
朝目覚めた時、こんなふうに感じたことはありませんか?
激しい運動をした訳でもないのに起こる、筋肉痛や関節痛。
身体を動かせない程ひどいものではありませんが、なんとなく怠さを感じて、仕事にも身が入らなかったりしますよね。
実は、運動が原因ではない「筋肉痛」は「生理」と大きく関係していることがあるのです。
「え?筋肉を使っていないのになぜ筋肉痛になるの!?」
筋肉痛の原因は「運動」がほとんどであると考えている人が多いでしょうから、不思議に思う人も少なくないでしょう。
そんなあなたの疑問を解決するために、「生理前の筋肉痛」について詳しく解説します。
「原因不明の筋肉痛」に悩まされた経験がある人は、ぜひ1度確認をしてみて下さい。
生理前の筋肉痛の原因
激しい運動や慣れない運動をした訳でもないのに、筋肉痛が起こってしまう原因は一体何なのでしょうか。
それは「PMS(月経前症候群)」と関係しています。
PMSとは、生理前にホルモンバランスが崩れることによって引き起こされる様々な体調不良のことを指します。
生理を迎えた女性の多くが悩まされている症状であり、重い人だと日常生活にも支障がでてしまうことがあります。
PMSの症状は、
・下腹部痛
・眠気
・イライラ
・胸の張り
などが代表的なものですが、これ以外にも数え切れないほどの症状例が存在します。
そして、PMSの中には
「筋肉痛」
「関節痛」
なども含まれているのです。
一見ホルモンのバランスとは関係がないように思えますが、一体どのようなメカニズムで生理前に筋肉痛が起こるのでしょうか。
次の章で詳しく説明をします。
筋肉痛や関節痛が起こるメカニズム
生理前になると、「黄体ホルモン」の影響で体に水分がたまりやすくなります。体に水分がたまりやすくなると、水分が体外へ排出されなくなってしまうので、体がむくみやすくなってしまいます。
「むくみ」が起こると、「椎間円板(ついかんえんばん)」と呼ばれる部分にも不要な水分がたまってしまいます。この部分に水分が溜まると「関節痛」の原因になります。
また、むくみと合わせて筋肉が固まることで「筋肉痛」が起こります。
筋肉が固まると、血液が圧迫されて血液の流れが悪くなってしまいます。血液の流れが悪くなると、むくみもさらに悪化してしまうので、「関節痛」や「筋肉痛」もさらにヒドくなってしまうのです。
生理前の筋肉痛・関節痛への対処法
それでは、生理前に筋肉痛や関節痛を引き起こさないためには一体どのようなことをすればよいのでしょうか?
下記にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
水分・塩分の取りすぎに注意をする
https://twitter.com/tmm1y/status/853789152013307904
あしのむくみやばい!!
生理前やばすぎ!— ぽろろ@ダイエット垢(70→45.5kg) (@poro_diet) April 3, 2017
このように、生理前のむくみに悩む女性はたくさんいます。
むくみがヒドイ人ですと、顔の大きさまでも変わってしまうようですから、なんとか解消したいですよね。
生理前のむくみを防ぐには、水分や塩分の取りすぎに注意します。
水分・塩分の取り方のポイントをまとめました。
・夕方以降はなるべく水分を少なくする
・アルコール・カフェインは避ける
・必要な量を少しずつ摂取する
夕方から寝る前にかけて、水分を大量に取ったりアルコールを摂取すると、「むくみ」の原因になりますので気を付けましょう。
また、アルコール・カフェインなどの刺激物は、PMSを悪化させる危険性がありますので、なるべく控えた方が良いです。
むくみが気になるからといって、水分を全く取らないと、今度は「便秘」を引き起こしてしまうことがあります。便秘もPMSの症状の1つですから、生理前には特になりやすい症状です。
むくみと便秘に気を付けるには、水分をまとめて取るのではなく、少しずつこまめに摂取をすることです。冷たい飲みものを一気に摂取すると、尿と共に排出されてしまいますので、常温のものや白湯(さゆ)などを、ゆっくりと少しずつ飲むようにすると効果的です。
基礎代謝を上げる
基礎代謝を上げることも、生理前の筋肉痛・関節痛の予防には有効です。
これは、予防だけでなく筋肉痛などの症状が出てしまった時でも効果があります。
基礎代謝を上げるには「マッサージ」をすると効果があります。マッサージをすると血行が良くなるので、たまった老廃物が体外へ出やすくなります。
お風呂上がりに、マッサージ用のオイルなどを使用すると良いでしょう。また、半身浴をしながら入浴中に行うのも代謝を上げるのに効果的です。
基礎代謝を上げるエクササイズもありますので、ストレス解消も兼ねて、1度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
「生理」と「筋肉痛・関節痛」は関係のないように思えますが、実は「むくみ」や「血行不良」が原因となります。
ホルモンバランスの乱れはどうしても起こってしまうものですが、少しでも症状を和らげようと努力をすることで改善されることもあります。
毎月このような不快な症状に悩まされるのは、誰でも避けたいと思うことでしょう。
今回ご紹介した対処法をぜひ実行してみて、PMSの起こりづらい体質を目指していきましょう。