「生理痛」は下腹部痛や腰痛、吐き気など様々な症状があることから、多くの女性が悩まされています。
症状の強さは個人差があり、薬を服用しなくても耐えることのできる人もいれば、薬が効かないという人もいるようです。
薬を服用したり、横になっていれば耐えられる場合は良いのですが、倒れてしまいそうな程ツライ時に、「救急車」を呼びたいと感じることも少なからずあるでしょう。
しかし、救急車というと「急病」で呼ぶイメージがありますから、生理痛が当てはまるのかどうかがいまいち分かりずらいですよね。
今回は「生理痛で救急車を呼ぶことは可能なのか」について詳しく解説をします。
生理痛がひどいタイプの方は、念のために確認をしておくと良いでしょう。
生理痛がヒドイ時は救急車を読んでも大丈夫?
まずは、「救急車」とはどういう時に呼ぶべきものなのかを知っておく必要があります。
救急車は「自分で病院に行くことができず、急を要する時」に呼ぶことが可能です。ですから、家に自分1人しかおらず、歩くことができない状態であれば生理痛が原因でも救急車を呼ぶことが可能なのです。
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このように、実際に生理痛がひどくて救急車を呼んだ経験がある女性はいます。
とはいえ、どの程度かということはなかなか自分でも判断がしづらいでしょう。
そんな時は救急車を呼ぶ前に、「救急相談センター」へ相談することも1つの方法です。
救急相談センター:♯7119
産婦人科を受診してみる方法も
「生理痛がだんだん強くなっている」
「鎮痛剤の効き目が悪くなっている」
「救急車を呼ぼうか迷ったことがある」
このような人は、一度産婦人科を受診してみることをオススメします。
生理痛はその時の体調によっても強さや症状が変わることがあります。普段はほとんど生理痛がなかったり、あっても軽い人は体調が悪い時でも、さほどひどい症状にはならないでしょう。
しかし、上記のような症状を普段から訴えている人は、「救急車を呼ぶレベル」の痛みになる可能性も高いと言えます。
産婦人科を受診すると、生理痛の原因や対処法などを教えてくれます。そのアドバイスにより、生理痛が軽減することもありますので、心配な人は事前に1度受診してみると良いでしょう。
ムリをして我慢していると大変なことになるケースも…?
ひどい痛みを抱える人の中には、ムリに我慢してしまっている人もいるでしょう。鎮痛剤を服用すればなんとかしのげるから、毎回のことだから、と軽く見ていると大変なことになる場合もあります。
生理痛は体質やホルモンバンスの崩れが原因のことが多いですが、まれに「婦人科系の病気」が原因のこともあります。
考えられる病気には以下のものがあります。
生理痛の症状が起こる病気
子宮内膜症
子宮内膜症とは、通常は子宮の中にしかないはずの子宮内膜が、その他の場所にできてしまう病気です。
子宮内膜症になると生理痛が強く、さらに性交痛も出ることがあります。だんだんと生理痛が強くなっている、薬が効かないことがある、性交痛がある、という人は、子宮内膜症である可能性も考えられます。
子宮内膜症の症状例
- ひどい生理痛
- 性交痛
- 不正出血
- 排便痛
- 腰痛
子宮筋腫
子宮筋腫とは子宮にできる良性の腫瘍のことです。
腫瘍はできる場所によって症状が違い、女性ホルモンが増えることで大きさが変化するという特徴があります。主な症状としては、生理痛や月経量が多い、頻尿などがあります。
子宮筋腫の症状例
- 生理痛
- 月経量の増加
- 頻尿
- 腰痛
- 不正出血
子宮腺筋症
子宮内膜が子宮にある筋肉にできてしまうことを「子宮腺筋症」と言います。子宮内膜症と似ていますが、子宮内膜症は子宮の内側にできますが、子宮腺筋症は筋肉の中に子宮内膜ができるので違う病気とされています。20代~更年期の女性に多いと言われており、子宮筋腫を抱えている方は特になりやすい傾向にあります。
子宮腺筋症の症状例
- ひどい生理痛
- 痛みが足や肛門に広がる
- 月経量の増加
このように、「重い生理痛」と病気が原因である症状とはよく似ていることが分かります。
ですから、救急車を呼ぶほどひどい生理痛を抱えている人は、念のために病気である可能性も考えた方が良いです。
病気とは違うことがはっきりと分かれば安心できますので、やはり1度産婦人科を受診してみることをオススメします。
まとめ
「生理痛」が病気なのかと問われれば、非常に答えが難しいところだと思います。
しかし、倒れてしまいそうなぐらいの痛みに襲われることも少なくはありませんので、その場合は「救急車」が必要な状況と言えるのではないでしょうか。
自分で動くことができず近くに誰もいない時は、もしそのまま倒れてしまった場合に、頭を打ってしまうなどの危険性も考えられます。そのような時はためらわずに救急車を呼ぶ方が安心できるでしょう。
ムリに我慢することはかえって身体に良くありませんし、早めのケアが「もしも」の可能性を防ぐことができるということも頭に入れておきましょう。