咳が止まらないのは苦しいですね。
咳が出ると風邪症状だと考えるのが一般的ですが、熱がないのに立て続けに出て止まらないと、かえって心配です。
病院に行くかどうかの目安を熱があるかで判断する事が多いと思いますが、熱がなくても怖い病気が隠れている事ことを覚えておきましょう。
熱がないときの咳の原因や、対処法についてまとめていきましょう。
咳が出始めて1週間以内の場合
風邪などの感染症
熱は高くなくても、風邪症状として咳が出ることがあります。
炎症で喉の組織が荒れると、温度差や乾燥などわずかな刺激にも反応しやすくなりますから、マスクをつけて保護しておきましょう。
空気の乾燥や声の出しすぎ
空気の乾燥や、喉を酷使することで咳が出やすくなります。
うがいやこまめな水分補給で、ひどい咳にならないように気をつけたいですね。
はちみつ、黒豆茶、レンコンジュース、梨など喉にやさしい食べ物でケアしましよう。
咳止めになる食べ物についてこちらに詳しくまとめています。
咳が出始めて2~3週間以上続く場合
長引く咳は、病院での治療が必要な病気が隠れているサインです。
いつまでも市販薬でごまかしているのは心配ですから、呼吸器科・耳鼻咽喉科・内科を受診しましょう。
咳喘息
喘息の前段階とも言われていますね。
風邪の咳で荒れて刺激を受けやすくなってしまい、咳が長引きます。
息が苦しくなるほど続いたり、アレルゲンに反応して治りにくいケースもあり、喘息に進行することもあります。
喘息
アレルギー性の場合には原因物質への対処、体質改善をあわせて治療を受けなければいけません。
咳の原因に応じて治療を受ける事が大切ですね。
COPD:慢性閉塞性肺疾患(まんせい へいそくせい はいしっかん)
たばこには4000種類以上の化学物質が含まれていますが、そのうち200種類が有害物質なのです。
40歳以上で、たばこを吸っていたことがある、息苦しい、咳が続くという場合には、COPDかもしれません。
たばこによって受けたダメージが、気腫性変化として現れ、治療を受けるまで咳が続きます。
肺がん
- しつこい咳
- 血痰
- 息切れ
- 肺が痛む
- リンパの腫れ
男性のがんの1/4が肺がんといいますから、咳が続いて肺の不調を表す症状が出ていたら注意が必要です。
風邪の様な感覚を感じても、「熱がないからたいしたことがない」という見方をして、発見が遅れるケースがあります。
万が一の場合には、命に関わる病気ですから、気になる症状があるときには、検査を受けておきましょう。
熱はないのにしつこい咳に悩まされる
病院では『風邪が長引いているだけ』と診断されて、咳だけがしつこく続いているといった悩みを持っているのなら、呼吸器科で咳喘息・アレルギーの検査を受けましょう。
ハウスダストや動物への接触、食物を制限したり、マスクをつけるなどの対策の仕方は、アレルゲンの特定が出来ないと効果的に行えません。
症状によっては、喘息予防の吸入薬を処方されることもあり、医師の判断、指示に従いましょう。
また、肺に異常が無いか診断してもらえれば、COPDや肺がんといった病気の可能性を心配しなくて良くなりますね。
しつこく続く咳は、市販薬だけ治すのは難しいですから、熱がなくても病院にきちんとかかりましょう。
まとめ
熱がなくても、しつこい咳がでる時には病院にいきましょう!
しつこい咳は、原因がアレルギー性の刺激が原因になっていることが多いので、風邪薬や咳止めだけではなかなか良くなりません。
特に最近、アレルギー性の刺激で咳がひどくなって『咳喘息』と診断されるケースが増えています。
アレルギー性の原因がある場合には、アレルゲンの検査が必要になります。
また、熱がないのに咳が続く場合には肺の病気が隠れていないかをハッキリさせることも重要ですから病院にかかって最適な治療を受ける事が大切です。