ソルビット(ソルビトール)は、人工甘味料ですが、幅広い使われ方をしていますね。
食べ物はもちろん、洗顔料や化粧水などのコスメにも入っています。
トウモロコシなど、天然の原料を使っているとは言え、食品添加物として表示しなければいけない物質ですし、危険性はないのか心配です。
ソルビット(ソルビトール)が、どんな使われ方をしているのかや、危険性についてまとめていきましょう。
ソルビットの働き
甘みをつける
出典:Amazon ロッテチョコパイ
原材料:小麦粉、ショートニング、砂糖、水あめ、植物油脂、乳糖、カカオマス、全卵、全粉乳、脱脂粉乳、ココアバター、ホエイパウダー、洋酒、生クリーム、食塩、でん粉、還元水あめ、卵黄、乳たんぱく、デキストリン、ソルビトール、酒精、乳化剤(大豆由来)、膨脹剤、加工でん粉、香料、増粘剤(セルロース、カラギーナン)
出典:Amazon ロッテチョコパイの原材料名より
一般的にお菓子の甘味料として使われています。
同じ量の砂糖と比べて、甘みは60%、カロリーは70%なので、同じ甘みを得ようとした場合、カロリーダウンは見込めません。
涼感のある甘みがあり、保存性のアップも見込めるので、多くの食品に使われています。
アメやガムでは、ひんやりしたさわやかさを出す目的で使用されることもあります。
保存を良くする
出典:Amazon なとり熟成チーズ鱈
ソルビトールは保湿性が高いので、たんぱく質を安定させて変質を防ぐ効果があるので、改良剤として使われる事もあります。
おつまみでは、甘みプラス+食感の維持+しっとり感と、どれもその力を生かしていますね。
しっとりさせる
その保湿力を生かして、コンビニやお弁当屋さんのおにぎりにも使われています。
ごはんが冷えてもボソボソしない、しっとり良い食感に保たれます。
ソルビット(ソルビトール)の危険性とリスク
糖アルコールの仲間で、穀物のでんぷんを発酵させて作られるので、安全性が高いといわれています。
リスクとして知っておきたいのは、糖尿病のリスク、お腹がゆるくなるということと、海外では事故が報告されているという事です。
また、保存料のソルビン酸は、発音が似ていますが違う物です。
糖尿病のリスク
血糖値の上昇が緩やかなのですが、甘い物を食べても血糖値が上がらないことで、かえって食欲を刺激して食べ過ぎを招いたり、甘みへの依存性が増してしまうリスクがあります。
甘味料のソルビット(ソルビトール)に慣れてしまうことで、甘い物を食べたのに血糖値が上がらないという脳の錯覚が起こり、糖尿病のリスクがあがるケースが心配されます。
お腹がゆるくなる
ソルビット(ソルビトール)は、バリウム検査後の下剤として処方されるほど、緩下剤としての効果があります。
ただし、食品に添加されているソルビトールの量は、ガムなら2パック以上など一度に食べるにしては”多量”な食べ方をしない限りは大丈夫な範囲で使用されている様です。
体質によってあわないケースは、あるかもしれませんが・・・。
海外で死亡例がある?
イタリアでソルビット(ソルビトール)を摂取した28歳の女性が急死したという情報があります。
標準値を超えて大量に摂取すると危険だということでしょうか。
中国製のダイエット食品から、日本の基準値の25倍以上の量が見つかったなんていう話もあるので、注意が必要ですね。
2011年には、イギリスでも突然死の報告が・・・
アスパルテームやソルビトールの過剰摂取が原因なのでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=k9JzMJDkF_4
まとめ
ソルビット(ソルビトール)のリスクを知って、危険を回避しよう!
日本で一般に流通している食品は、健康被害を起こさない基準値を守って使われています。
ただ、一度にたくさん摂取すると下痢を起こす、海外製品には日本の基準値を超えている物があるかもしれないという事を知って、付き合っていきたいですね。