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【胃痛・胃潰瘍の薬】タケプロンの副作用は?

胃潰瘍や十二指腸潰瘍などで病院にかかると良く処方される薬『タケプロン』

胃酸の分泌そのものを抑える事が出来るので、効き目が良く、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の第一選択薬となっています。

それだけに、胃痛で病院にかかった人は『タケプロン』を服用している、飲んだことがあるという人も多いですね。

広く使われている『タケプロン』の副作用や飲み方の注意、特徴についてまとめていきましょう。

 

タケプロンの気になる副作用は?

チェック

便秘・下痢など軽度な影響あり

副作用発生率は10~15.0%前後のようですが、お通じのリズムが悪くなると感じた人が多く、アナフィラキシーや肝障害、血液の異常などは可能性はあるけれど、発生はまれです。

飲み始めに、注意して心配無ければ、副作用は軽いか感じない場合が多く、安全な薬といえます。

<起こりやすい副作用>

  • 便秘
  • 下痢
  • お腹がはる

ほかに・・・

  • 発疹
  • かゆみ
  • 口渇
  • 頭痛
  • 眠気
  • 発熱
  • 女性化乳房

夜は効果に物足りなさを感じるかも

胃酸を抑える事で症状を改善するお薬で、朝飲むと、日中よく働いて効果を発揮します。

ところが、夜は効き目が出にくいと感じる人も多く、逆流性食道炎のように”夜の間に胃酸の逆流が起きて朝ツライ”場合には、効果に物足りなさを感じるケースがあります。

タケプロンは医師処方薬ですから、服用して胃痛が治まらない、海苔つくだ煮のように黒い便(タール便)が出る、朝の胸焼け吐き気が良くならないといった状態なら、もう一度処方の見直しをお願いしてみましょう。

 

タケプロンの特徴

タケプロンOD30

出典:Wikipediaランソプラゾール

プロトンポンプ阻害薬とは?

タケプロンは、胃酸を抑える薬の中でも『プロトンポンプ阻害薬』とよばれるものになります。

胃酸が分泌されるのは、胃粘膜にある「H+、K+、ATPase」酵素の働きによるものです。

この酵素そのものを抑え込むことで、胃酸の分泌を低下させるのが、『プロトンポンプ阻害薬』です。

(一般名)ランソプラゾール=(武田薬品製)タケプロン。

 

タケプロンが胃痛を抑えるしくみ

胃痛は、胃酸が潰瘍やびらんを刺激して起こる事がほとんどです。

潰瘍やびらんが出来ている時に、胃酸にさらされるのを防いで、粘膜の修復が進みやすくして、胃痛を出にくくするのです。

ですから、胃酸で潰瘍が刺激されて痛みが出ていた場合、タケプロンを服用して胃酸の抑制が起こるまで5時間程度かかりますし、胃粘膜の修復そのものに対してはあくまで”サポート”という効果なので効果が弱いと感じるケースもあるようです。

胃酸を減らして粘膜の修復を待つ感じになりますから、痛みがなくなるまで1週間ほどかかる場合もあります。

 

胃痛の場合の処方は?

ケース1 15㎎錠を朝食後1錠

日中の胃酸分泌を抑える事が目的の処方では、朝1錠を飲むことが多いようです。

症状の出方によっては、食前に飲むように指示されることもあります。

頓服で、ほかの痛み止めをあわせた処方になることもあります。

ケース2 30㎎錠を朝食後1錠

処方量は30㎎を上限に考えられます。

15㎎錠では効果が薄い場合など、症状にあわせてOD15(15㎎)にするか、OD30(30㎎)にするか決めています。

ケース3 15㎎錠を朝夕1錠

1日トータル30㎎を朝夕にわけて服用する場合もあります。

夜まで効果を確実に持続させる必要がある場合、こうした処方になることもありますが、医師によっては症状にあわせてほかの薬を組み合わせて処方することもあります。

状況に応じた処方がされるはずですから、医師の指示に従って服用しましょう。

 

胃酸抑制剤の中では効き目が強い薬ですが、胃酸を抑制する期間が長いと消化機能そのものに問題が起きないのか少し不安になりますね。

 

タケプロンの投与制限

タケプロンは効き目の強いお薬です。

保険適用になる期間が4週間までといった制限が設けられています。

<期間の例>

  • 胃潰瘍、逆流性食道炎などでは8週間。
  • 十二指腸潰瘍では6週間。
  • 再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法は医師に任されている。

一般的には、胃痛で病院を受診⇒タケプロン処方⇒8週後に経過を見てH2ブロッカーに変更するか、休薬という処方パターンが多くなっています。

 

ピロリ菌除去の補助薬

胃酸を抑制すると、ピロリ菌除去に使われる抗生剤の効きが良くなります。

ピロリ菌は、胃壁の炎症を起こしやすくし、胃がんを発症した人のほとんどが保菌者と言われる菌です。

胃痛を繰り返しやすく、ピロリ菌保菌者であれば、除去薬の服用を勧められる場合が多くなっています。

このとき、抗生物質と一緒にタケプロンを処方されます。

 

タケプロン服用の注意

胃酸を抑える薬には、プロトンポンプ阻害薬、H2ブロッカー、P-CAB(カリウム競合型アシッドブロッカー)があります。

中でも、プロトンポンプ阻害薬のタケプロンは効き目の強いお薬です。

長期にわたって飲むことが出来ない薬だと思った方が良いですね。

H2ブロッカーなら飲んで2時間、タケプロンなら5時間ほどでグッと胃酸の分泌を抑えますが、お通じのリズムが乱れたり、お腹が張ることがあるので、長期的には、体質改善になる生薬を検討したいところですね。

 

まとめ

タケプロンは胃痛の第一選択薬ですが、投薬期間制限があり体質改善も大事。

タケプロンは、便秘や下痢といった副作用を感じる場合がありますが、深刻な副作用は少ない薬です。

けれども、効き目が強く、医師の処方薬のみとなっていて、胃痛を繰り返すなら体質改善を考えることも重要です

胃薬に頼りたくない、体質改善をしたい場合には、気になる時にいつでも飲める生薬由来の健胃サプリや健胃薬を検討しても良いですね。

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