おならのニオイが強くなるのは体調のせい?たべもののせい?
臭いおならが出ると、まわりにも気をつかいますし、病気じゃないかと心配になってきます。
ただ、食べ物との関係も見逃せなくて、玉ねぎ・にら・にんにくといったものを食べるとおならのニオイがキツくなります。
今回は、食べ物とおならのニオイの関係についてまとめていきましょう。
玉ねぎを食べるとなぜおならが臭い?
おならの臭いの元とは?
おならは、口から飲み込んだ空気、食べ物を消化・発酵・分解するときにでるガス、血液中からやってくるガスで出来ています。
食べ物を消化・発酵・分解するときに発生した、ニオイのキツイガスがおならの臭さになっているのです。
アンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、揮発性アミンなどは、おならのニオイを臭くする物質です。
たんぱく質を分解するときにでやすいですね。
おならの仕組みについて解説しています!
玉ねぎの何がニオイをキツくする?
玉ねぎには硫化アリルという物質が含まれています。
硫化アリルは揮発性が強く、切ったときに目にしみる原因になっています。
腸内で分解されるときに、臭いのもととなる硫黄水素の原料となります。
玉ねぎの風邪予防、殺菌作用として働いている硫化アリルですが、おならを臭くしてしまうなんて・・・。
健康のために食べるべきか、やめておくべきか迷いますね。
おならが臭くなる食べ物とは?
硫化アリルが多い食べ物は、おならが臭くなりやすいという事です。
玉ねぎの他には、ニラ、長ネギ、にんにく、らっきょう、貝割れ大根、わさび。
風邪予防、健康作りに良いと言われている食べ物が多い印象です。
健康のためには食べておきたい食品だけに、上手くおならのニオイを抑える方法はないのでしょうか?
おならのニオイを減らすには?
腸内細菌のバランスを整える
乳酸菌は、ニオイの強いガスの発生が少ない発酵・分解をします。
一方、ウェルシュ菌のような腐敗を進ませる菌が優性だと、アンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、揮発性アミンなどのニオイ物質が作られやすくなるのです。
発酵食品を食べる、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖、水溶性の食物繊維を積極的に食べて、腸内細菌のバランスを整えましょう。
便秘の予防
便秘になると、腸の中に消化物がとどまる時間が長くなるので、腐敗が進んで、よりニオイ物質が多くなります。
適度な運動、水分補給、食事の工夫などで、便秘を予防すると、おならのニオイがキツくなりにくいでしょう。
食べ物でコントロール
・腸内環境を整えるには?
発酵食品と水溶性食物繊維をあわせて食べる。
納豆とめかぶ、リンゴとヨーグルト、すぐき漬けと山芋といった組み合わせは善玉菌を増やします。
・消臭効果のある食べ物は?
緑茶、にんじんの葉、パセリ、シソ、シナモン、ナツメグ
玉ねぎやにんにく、ニラを食べるときに、こうした食べ物との食べ合わせを工夫したり、たんぱく質にかたよらないようにしてみましょう。
まとめ
玉ねぎをたべておならが臭くなるのは、硫化アリルが原因!
体にいいといわれる玉ねぎの健康成分”硫化アリル”がニオイ成分の硫黄水素の原料になってしまうなんてがっかりです。
でも、腸内環境を整える事と、消臭効果のある食べ物との食べ合わせで、ニオイをでにくくする事が出来そうですね。
焼肉とたっぷりの玉ねぎという食事をするときには、パセリやシソ、緑茶を一緒にとるようにしてみましょう。
にんじんの葉が便のニオイを抑えるなんて意外ですね。
サッとゆでで、ごま和えにしたり、細かく刻んで納豆に混ぜるなどすると食べやすいですよ。
絶対におならで失敗したくないという時には、玉ねぎをはじめとした硫化アリルの多い食品を控えるというのも方法ですね。