痰がらみの咳はツライですね。
うまく痰が切れずにモヤモヤしますし、聞いている周りの人にも心配をかけてしまいます。
ゲホゲホ、ゼイゼイとした音が出る痰がらみの咳は、「肺炎や結核は大丈夫だろうか?」と不安になります。
- 痰がらみの咳が続く時の原因は?
- 痰がらみの咳をラクにする方法は?
という事でまとめていきましょう。
痰がらみの咳が続く時の原因はなに?
鼻や気道に細菌感染が起きている場合、痰がよくでてからみます。
風邪、鼻炎、副鼻腔炎に伴った湿った咳が多いですが、しつこく続く場合には次のような病気も心配されます。
病院で診断を受け、病気にあった適切な治療が必要です。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマという細菌による感染症です。
風邪症状から熱が下がったあとも、ゼイゼイ、ゴロゴロという咳が続きます。
他の細菌に有効な抗生物質が効かないので、検査でマイコプラズマの感染症である事を特定しないと症状が長引き、喘息を誘発する事があります。
喘息
気道の炎症から、体質によって、痰がらみのゼイゼイした咳・ヒューヒューとなる咳が続きます。
気管が狭くなって呼吸が苦しくなりますから、動悸や胸の痛みを感じる事もあります。
発作的に激しく咳き込む様になると、呼吸困難を起こすことがあり注意が必要です。
アレルギー性の原因
アレルギー反応によって咳が出る、アレルギー反応によって痰が溜まり咳が出ることがあります。
花粉症やハウスダスト、黄砂やPM2.5など原因物質との接触を減らすと症状も軽くなります。
結核
2週間以上の咳や微熱がつづき、血痰や吐血が起こることもあります。
検査で結核だと確定されれば治療できますが、見つけるのが遅く重症化したり、抵抗力が落ちていると死に至る事もあります。
痰がらみの咳が続く時の対処法
長めのうがい
ぬるま湯に塩をひとつまみ入れて長めにうがいします。
喉の奥への加湿効果が、痰を出やすくしてくれます。
一気に咳払いするようにはき出すと、痰が取れてラクになります。
漢方薬
「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」
痰の多い咳に効果的な漢方薬。
胃腸の強い人に向いているので、体の弱っている人に向きませんが、痰が切れて咳がラクになります。
「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」
鼻水やくしゃみに効果があり、湿った咳がラクになります。
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レンコンジュース
レンコンを大根おろしの様におろして、汁を飲みます。
咳を鎮める梨と一緒にジュースにして飲むと、飲みやすく痰が切れやすくなります。
レンコンの汁の取り方を紹介している動画です。
黒豆茶
黒豆には、喉に良いポリフェノールが含まれています。
昔から、黒豆の煮汁は喉に良いと伝えられてきました。
市販の黒豆茶も発売されているので、それを温めてゆっくり飲むと手軽に試せますね。
盛田 ハイピース黒豆茶
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まとめ
痰がらみの咳が2週間以上続く時には、病院で診断を受けましょう!
一般的な風邪症状からの咳は、初期では乾いた咳、熱のピークを過ぎる頃に鼻水や痰が増え、痰がらみの咳が出ます。
概ね2週間以内には治まっていくのですが、風邪以外の原因があるときには、長引いてしまいます。
マイコプラズマ、喘息、アレルギー、結核などに感染している場合には、原因を特定して治療を受けないと完治しませんし、重症化の心配もあります。
2週間たっても、痰がらみの咳が治らない場合には、レントゲン検査や血液検査などを受けて適切な治療を受けて下さいね。