鼻炎持ちにとっては、そのネーミングで気になる存在チクナイン。
鼻の調子が悪いと、イヤな臭いがしたり、息苦しさや頭痛がしたり、慢性的にスッキリしないことが続くのが悩みのタネです。
漢方系でマイルドに効くなら飲み続けてみたいと思ったのですが、漢方でも副作用ってあるんですね。
気になるチクナインの副作用と、評判についてまとめていきます。
チクナインの副作用は?
出典:Amazon
チクナインは漢方薬の「辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)」です。
9種類の生薬で構成された漢方薬で、鼻炎・蓄膿症改善の薬です。
主な生薬は・・・
辛夷(シンイ)、升麻(ショウマ)、枇杷葉(ビワヨウ)、百合(ビャクゴウ)、麦門冬(バクモンドウ)、黄ごん(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、知母(チモ)、石膏(セッコウ)
熱をとって化膿を止める作用と、肺を潤して痰や鼻汁の排出をうながす作用を組み合わせて、蓄膿症を治療するお薬です。
胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢
使用上の注意の中にも書かれている副作用です。
”漢方=薬品ではないから副作用がない”というイメージがありますが、副作用が出ることがあります。
体質に合わない場合もあります。
気分が悪くなる、下痢をするという症状が出たら、それは副作用です。
生薬を組み合わせた漢方薬であっても、成分が体に合わずに、吐き気が出たり下痢をすると言った消化器症状が出ることがあるのです。
発疹、発赤、かゆみ
肝機能に影響してのじんましんや、アレルギー反応から来る発疹やかゆみは、誰にでもおきる可能性があります。
チクナインは生薬だからという思い込みを捨てて、発疹・発赤、かゆみが出たら、副作用を疑って使用を中止しましょう。
肝機能値の異常
生薬といっても、体の中で分解されるときに肝臓に負担がかかる場合があります。
チクナインを飲み始めて、肌や白目が黄色くなるなどの黄疸の症状、異常なだるさを感じたら、肝機能に異常が起きているサインです。
服用を中止しましょう。
偽アルドステロン症
甘草含有製剤、グリチルリチン(グリチロンなど)などの飲み合わせで起こる副作用です。
だるさ、むくみ、体重増加、血圧の上昇、力が入らない、低カリウム症などがあらわれます。
間質性肺炎
息切れ、痰のからまない空咳が特徴です。
数年にわたって悪化していくことがあり、肺の間質という部分が堅くなり肺の膨らみが悪くなります。
副鼻腔炎の病院での治療は?
チクナインの効果・評判は?
漢方というところに魅力
マイルドに効くというイメージがありますが、体質に合わなければ副作用がでます。
飲み始めて気分が悪くなる、発疹、だるさやむくみが出た場合は、使用を中止しましょう。
”漢方・生薬に副作用が出ない”という思い込みはアブナイですね。
特に、市販薬を勝手に組み合わせて成分がダブってしまうと、思わぬ副作用が出ることがあります。
アレルギー性鼻炎や風邪の薬を飲むときに、チクナインを飲むと、黄ごん(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、辛夷(シンイ)がかぶってしまう事がありますし、西洋薬の効果が強く出過ぎたり、効果が落ちる事があります。
<鼻症状・風邪の時処方されるほかの漢方>
『荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)』
黄ごん(オウゴン)・黄柏(オウバク)・黄連(オウレン)・桔梗(キキョウ)・枳実(キジツ)・荊芥(ケイガイ)・柴胡(サイコ)・山梔子(サンシシ)・地黄(ジオウ)・芍薬(シャクヤク)・川きゅう(センキュウ)・当帰(トウキ)・薄荷(ハッカ)・白し(ビャクシ)・防風(ボウフウ)・連翹(レンギョウ)・甘草(カンゾウ)
『葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)』
葛根(カッコン)、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、辛夷(シンイ)、生姜(ショウガ)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、芍薬(シャクヤク)、川芎(センキュウ)
『小青竜湯(ショウセイリュウトウ)』
*サラサラとしたアレルギー性鼻炎の鼻症状にはコチラが向いています。
麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、細辛(サイシン)、生姜(ショウガ)、甘草(カンゾウ)、五味子(ゴミシ)、半夏(ハンゲ)、芍薬(シャクヤク)
漢方顆粒の飲みにくさ
生薬特有の臭いや苦みが気になるという口コミが多いです。
顆粒状になっているので一気に流し込むように飲まないと、後味が悪く、気分が悪くなる場合があります。
チクナインは、錠剤と顆粒の2タイプあるので、味が苦手な人は、錠剤タイプを選ぶと良いでしょう。
効果は個人差が大きい
熱を放出させて、体をひやす生薬が含まれているので、冷えが強い人には向きません。
また、飲み始めた当日に、いきなり鼻の通りが良くなるワケではないので、病院処方の西洋薬の方が確実に効果を感じるというケースも多くなっています。
まとめ
漢方だってクスリ!異常を感じたらそれは副作用!
- 効果を感じない場合には病院を受診する
- 副作用らしき異常が起きたら使用を中止する
西洋薬よりも生薬の方が、体にマイルドだというイメージがありますが、副作用が出る場合があります。
飲み合わせや、体質にあっているかの見極めが大事ですね。
また、1ヶ月飲んで改善しないようなら、服用をやめて耳鼻科を受診しましょう。
チクナインの評判を調べて見ましたが、体質にあうかは重要で、抗生剤を使った方が良いケースがあります。