更年期に入ると、おりものの色に
変化があらわれます。
通常は透明や白っぽい色が黄色や
茶色に変化する人が増えてきます。
このおりものは閉経しても変化が
続くのですが、若い頃と違い病気
のリスクも高くなる更年期は何か
と心配も増えていくもの。
更年期から閉経に向けての茶色の
おりものの原因は何でしょう。
おりものは身体の変化を読み取るサイン
通常のおりものはサラッとしていて、
生理が近くなるとベタついたりして
いきます。
更年期に入ると、微妙に色がついた
おりものが増えるので不安になる人
も多いようです。
更年期に増える不正出血
閉経に近づき、卵巣の働きが弱るので
生理の周期にブレが起こります。
また生殖機能の老化により、不正出血
も増えていきます。
茶色のおりものは、不正出血による事が
多くおりものが薄い茶色になっている
事が考えられるのです。
生理で子宮内膜が上手く剥がれずに残っ
ていると、軽い出血が起こりおりものと
混ざってしまいます。
ストレスによるもの
更年期には身体にも不快な症状があらわ
れるようになります。
これがストレスとなり、おりものが茶色に
変化してしまうこともあるようです。
排卵出血が原因
更年期でも生理はやってきます。
排卵前はおりものが増えているので、
排卵が起きたときに出血するとおり
ものに混ざってきます。
ピンクや薄い茶色が排卵前に起きて
いたら、排卵出血と考えてください。
子宮筋腫による出血
子宮筋腫は良性の筋腫ですから、
特に問題はありませんが持って
いない人よりも不正出血が増え
やすいようです。
定期的な検診でサイズを確認する
などしておきましょう。
子宮がんなどが原因
子宮頸がんは若い世代に多く、更年
期には子宮体がんの確率が高くなり
ます。
特に体がんは閉経を挟んだ更年期に
発症するので、おりものの色が継続
して茶色になっていた場合には受診
をお勧めします。
20代からがん検診は、年に1回は受ける
べき。
特に更年期は不調が起きやすいですし
、身体も変調をきたします。
ストレスと重なり、出血が多くなって
からでは遅いのですから定期的な検診
は忘れずに。
腟炎が原因になっている
更年期に近づくと、膣の潤いが低下し
てしまい、細菌が入り込みやすくなっ
ています。
おりものが茶色で臭いが強く感じるよ
うな場合には、非特異性腟炎である
可能性が高くなります。
ストレスや疲労により免疫力が低下する
と大腸菌などが膣から侵入しやすくなる
のです。
女性は膣と肛門が近いので、トイレで
拭いた時に入りやすいのです。
便は前から後ろに拭くように気を付け
たり、ウォシュレットを使うなどして
気を付けましょう。
おりものの臭いが強くなったら、婦人
科での治療が必要です。
悪化すると粘膜周辺が痒くなったり、
ただれますから早めに診察を受けて
ください。
萎縮性腟炎
閉経後に増えるのが、萎縮性腟炎
です。
更年期には微量にあったおりもの
がなくなってしまうと、膣の内部が
乾燥してしまい細菌感染しやすくな
るのです。
閉経が近くなると起きやすく、ピリ
ッとした痛みを感じることもありま
す。
おりもが茶色だけでなく、臭いがある
ようなら腟炎の可能性が高いです。
市販の薬で治療は出来ませんので、
必ず婦人科で治療を受けてください。
まとめ
茶色になるのは、体内の出血が原因
です。
ホルモンバランスや病気など色んな
原因があるので、素人判断で簡単に
決めつけず病院でしっかりと診察を
うけましょう。
定期的な検査を受けているのであ
れば、そう心配する事はありません
がそうでない人はこれを機会に、
検診を受けるようにしてください。
安易に「ストレスだから」と放置
してしまうと、後々に大変なこと
になってしまうことも。
更年期は、色んな事が起きやすく、
心配事も増えるもの。
自分の身体を守れるのは自分です。