症状

夜中に咳が止まらない!市販薬を飲み続けても効かない?

夜中に咳が出ると苦しい上、周りの家族にも気を使いますね。

けれども、ガマンしても出しても苦しいことに変わりはなく、参ってしまいます。

とりあえず市販薬で抑えるということが多いですが、しつこく続く咳なら要注意です。

  • 夜中に咳が止まらないことが多いのはなぜ?
  • 咳止めの市販薬を飲んではいけないケースがあるってホント?

そんな夜中の咳についてのギモンを調べてまとめていきましょう。

『寝ると咳が止まらない時』についての記事もあわせて読むと参考になります。

⇒寝ると咳が止まらない時にはどうしたらいい?原因と対処方法は?

 

夜中に咳が止まらないのは副交感神経のせいだった

副交感神経は気道を狭くする

夜中に眠気が出てくるときに、手のひらが温かくなったり、体が温かく感じられたタイミングで咳き込んでしまうと言うことはありませんか?

これは、副交感神経が優位になって筋肉の緊張が取れたことで気管が柔らかくなり、空気の通り道が狭くなってしまうためなのです。

「布団に入って体が温まった時に咳が出る・・・」

「夜になると咳が出る・・・」

そう感じるのです。

 

横になる体勢が関係している

夜になって横になることで、鼻水が喉に流れる”後鼻漏”が原因で咳が出るケースがあります。

眠ろうとすると、喉の奥に流れた鼻水や痰が絡んで、咳き込んでしまうのです。

この場合には、気管支ではなく鼻の治療をする事で夜の咳がラクになります。

 

口呼吸は咳が出やすい

眠りに入ってリラックスすると、口呼吸になりやすく、直接、乾いた空気や冷たい空気が喉の奥に入ってしまいます。

その刺激で咳が出やすくなります。

 

市販の咳止めを使ってはいけない咳とは?

咳喘息やアトピー咳嗽(がいそう)は咳止めNG!

市販の咳止めはリン酸コデインなどの咳中枢に働きかけて、咳を鎮める成分が入っています。

気道の分泌物を減らす作用のお陰で、分泌物の濃度がこくなると、痰が切れずに強い咳が出やすくなるので、喘息の場合には禁忌になっています。

夜の咳が続く時には、湿った咳なら後鼻漏の可能性、乾いた咳なら咳喘息やアトピー咳嗽に当てはまることが多いので、市販薬に頼らず病院を受診して処方薬を使った治療を行った方が良いのです。

 

咳喘息の特徴と治療

咳喘息は、乾いた咳が続きますが、気管支拡張剤、ロイコトリエン拮抗薬(きっこうやく)、ステロイド吸入薬で良くなるケースが多いです。

風邪の治りかけからしつこい咳に悩まされていた人が、咳喘息と診断され、咳止め薬ではなく、ステロイド吸入薬を使って咳が止まったという事例が多くなっています。

<処方薬の例>

気管支拡張薬:ホクナリンテープなどの貼るタイプや、ベラチンなどの錠剤

ロイコトリエン拮抗薬:キプレスや、オノン

吸入ステロイド:フルタイド、キュバール、オルベスコなど

 

咳喘息ついての詳しい解説です。

 

 

アトピー性咳嗽の特徴と治療

気管支拡張剤は無効で、ヒスタミンH1拮抗薬(きっこうやく)で乾いた咳を止める事が出来ます。

乾いた咳の特徴は、咳喘息と似ていますが、気管支拡張剤が有効かどうか、アレルギー体質があるかが目安になります。

<処方薬の例>

ヒスタミンH1拮抗薬:ザイザル、アレロックなど

吸入ステロイド:フルタイド、キュバール、オルベスコなど

*気管支拡張剤とステロイドの合剤は、咳喘息・アトピー咳嗽のどちらにも効く成分が入っているので、使い始めてすぐに効果を感じられるケースが多いです。

 

まとめ

咳喘息やアトピー咳嗽には、市販薬(リン酸コデイン)はさけましょう!

夜の咳が続いている時には、咳喘息やアトピー咳嗽が疑われます。

こうした気管支の症状や、喘息の場合、市販薬(リン酸コデイン)は分泌物の粘度を上げてしまいかえって強い咳が出ることがあります。

夜のつらい咳には、市販の咳止めが合わないケースがあると覚えておきましょう。

2~3週間続いているしつこい咳がある場合には、他の病気の疑いがないことをはっきりさせるためにも、病院を受診しましょう。

咳喘息やアトピー咳嗽では、症状にあった処方薬を常備しておけば、比較的早く落ち着けることが出来安心です。

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